新しい住まい

水無月。


いろんな説があるようだけれども、梅雨時なのに、水が無い月っていうのもおかしい。


神無月と同じ「無」の意味に何かがあるらしいけど。


昨日、母親が退院。


そして新しい住まいへ移りました。


高齢者施設にも、ピンからキリまでいろいろあります。


クエストが、高齢者向けにアートセラピーのセッションをさせて頂いている施設は、「超」がつくほどの「高級有料老人ホーム」


とてもそんなところには入れませんが、十分にきれいで落ち着いた施設です。


母親も気に入って、にこにこしながら入居でした。


ところが・・・・


荷物の整理をしている最中に、施設の人が声をかけに来ました。


「これからハープの演奏会があります。ご一緒しましょう」


と、車いすに乗せてラウンジへ。


少しのぞいてみると、ハープ演奏とともにみんなでエーデルワイスの合唱。





楽しそうな様子にひと安心で、部屋の片づけをしていると、30分ほどで戻ってきました。


「引越しの最中に強引に連れてかれて、変な音楽聴かされた！！」


と、ご機嫌斜め。


自分のペースを守りたい頑固さは、相変わらずです。


でも、元気な証拠。


母親らしいリアクションに、ボクもニッコリです。


すっかり片付いた部屋に、笑顔が戻りました。


ハープの先生には申し訳なかったけれども、部屋に落ち着いた母親の様子は、満足気でした。


水無月に、新しい生活が始まります。


水は感情の象徴。


嬉しいたのしいをいっぱい感じながら、この新しい生活を始められそうです。