家人のふるさとは、海辺の小さな村
ネギと落花生を生産していた
家人の父、おとっちゃんは、戦争で片足をなくして帰ってきた
畑仕事が無理なので、国家公務員として働いた
「うちのおとっちゃんは、小学校しか出ていないのに、課長さんにならしてもろて」と、お母さん
自慢の夫だったよね
お正月やお盆には、親戚が田舎の小さな家に集まる
わいわいガヤガヤ、賑やか賑やか
家人とおとっちゃんは無類の話好き
テレビを見ながら、「この女優さんの旦那にはこんな噂があるそうな‥‥わしは、坂本冬美が好きじゃあ‥‥」
そんな話で盛り上がる
わいわいガヤガヤ
嫁さんの私は、話には入れず、見たいドラマのストーリーは全く聞こえず、辛い帰省期間
😅
でも、とても可愛がってもらった
普段仕事をしている私を労って、後片付けが済んだ私に、「〇〇ちゃん、ちょっと横になれや、休めや」と、必ず声をかけてくれていた
私は、遠慮することなく、ツルッとこたつに潜り込んで、休ませてもらってた
今は、祖父母も父母も亡くなり、何時間もかけて帰ることも無くなった
従兄弟が墓守をしてくれている
街の姿も変わっているだろうな