諸行無常

諸行無常とは、
現実存在はすべて、すがたも本質も常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができないことをいう。
諸行とは一切のつくられたもの。

「諸行は無常であってこれは生滅の法であり、生滅の法は苦である。」

生滅の法は苦であるとされているが、生滅するから苦なのではない。生滅する存在であるにもかかわらず、それを常住なものであると観るから苦が生じるのである。

覚りを得たからといって、病気や肉体的な苦痛が無くなる訳ではない。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

死は誰にでもいつか訪れる。
誰もが頭の中では解っていることだが、生きることに執着するのが人間。
誰もが、
“生”きて
“老”いて
“病”になり
“死”を迎える。

『人生の折り返し点を過ぎた人のおおくは、自分に与えられた「小さなもの」あるいは自分の獲得した「小さなもの」を黙々と守るだけの生活を続けている。
そして、まもなく死んでいくのだが、そのことはひたすら考えないようにしている。
時折、無性に虚しくなるが、思考をぐっと現実的な対象に向き変え、気持ちを整える。
「ごまかすのはやめなさい！」
あなたはまもなく死んでしまうのだ。
あなたをまもなく襲う「死」をおいて、もっと大切な問題があるのだろうか。』

by：小浜逸郎