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のほほん書斎(日高茂和)

三領石

長崎県波佐見町にある史跡で「三領石」という石碑がある。
先日訪ねる機会があった。陶磁器産業に携わる者として、かねてから見てみたかったものを見ることができて嬉しい。

三領とは、平戸藩領、大村藩領、佐賀藩領のことで、山の中のこの石碑から並べられた置石で藩の領境を表したものだ。
石碑は、三角形の台座に、三角柱の碑が立っていて、三面のそれぞれに領境の説明がしてある。
この石碑が建てられた経緯が面白い。
この三藩は、江戸時代から(現代においても)やきもの生産が盛んな地域で、当時は薪を燃料として焼き物をつくっていた。江戸の中期に、この三藩の薪を扱う人たちの間で、薪に使う木をめぐって争いが絶えず、集団での騒動も頻発したという。この問題は藩と藩の行政問題となり、解決策として、藩領の境を明示する碑と置石を設定したという。

コメント一覧

のほほん
時代劇も好きです
絵月夜さま
黄門さまに、薪をめぐっての大喧嘩の仲裁をしてもらうというのはどうでしょうか。他藩の薪をとらせてピンハネをする悪代官に葵の御紋が突きつけられる。
みんなでエキストラで出演しようぜ。
もちろん黄門さまご一行が長崎街道嬉野宿で入浴&湯豆腐を楽しむシーンは欠かせません。
絵月夜
探検家ののほほんさん★
のほほんさんは日本の歴史や文化にとても興味があるんですね。素晴しいことですね!
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