髪見!十人十色

市川の理容室の店主が綴る日記です
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あれから10年

2021年03月11日 | 徒然草
3月11日

あの震災から10年を迎えました。

今日のテレビは、「コロナ」と「震災」に時間を割いてました。

そんな中、もしもの時の「サバイバル術」みたいなコーナーを見ていて、マスコミって無責任過ぎると思った場面がありました。

もっとも、仕事をしながらでしたので、もしかしたら、テロップで流されていたのかも知れないのですが…

その無責任な内容とは…

パッキング料理を紹介しているコーナーでした。

水道・電気・ガスといった、いわゆる「ライフライン」が止まってしまっている時、エネルギー消費を抑えながら、美味しいご飯を作ろうという内容でした。

パッキング料理とは、色んな食材をビニール袋に入れて、カセットコンロで湯を沸かし、その中で調理をしてしまう。

アウトドアの世界では、よく使われる方法だったりします。

無責任と思える部分は、「カセットコンロで湯を沸かす」という部分です。

大地震の後、ガス管が損傷して、どこかで漏れているかも知れません。

まず、その確認をしてから火を使わないと、最悪の場合は「火災」という事になります。

ツナ缶のオイルを使って、キャンドル代わりに出来るなんて内容もありましたが、これも周囲にガスが漏れていないことを確認してからの話です。

地震や災害は、いつ襲ってくるのか判りません。

関東大震災は昼時だったため、火を使っている家が多く、火災が広がったという話を聞きます。

阪神・淡路の時は、ブレーカーを落とさず非難した家から、電力供給が始まった時に、通電による火災で、長田区の大火事になったと聞きます。

東北の時は、「津波被害」の恐ろしさを経験しました。

火も水も人間にとって欠かせない大切なものですが、使い方を間違えたり、普段とは違う猛威に襲われると、人間は太刀打ちできません。

水の猛威は、自然に起きる可能性が大ですが、火の猛威のほとんどは人間が原因を作り出していると思います。(自然発火というものも、ある事はありますが…)

だからこそ、火の扱いに関しては、注意喚起をしっかりして欲しいんです。

こう言っている僕にしたって、いざその場面に出くわしたら、真っ先に火を使ってしまうかも知れない…

しかし、知っている人が止めてくれれば、気付くことが出来る。

知っている人を増やすために、マスコミは存在しているんじゃないでしょうか?

今一度、マスコミの存在意義を、しっかりと見つめ直して欲しいと思います。

大きな地震に見舞われた方々、きっと僕たちのように未経験の人間には推し量れない程の、ご苦労があったと思います。

今もまだ、ご苦労が続いている方々も多くいらっしゃると思います。

何かが起きた時、一番は「人の力」だと思います。

「社会」は「人」によって作られているものだとすれば、やっぱり一番は「人の力」なんだと思います。

東北の震災から10年

もしもの時に、自分には何が出来るのか?

もしもの時に、自分は何をするべきなのか?

3月11日は、それをしっかりと考える日としていきたいですね。

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