明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045) (アスキー新書 45)佐藤 尚之アスキーこのアイテムの詳細を見る |
土曜日に読んだ本。
大雑把にいうと、商品ありきの広告の設計は消費者のライフスタイルや
嗜好が変わったいまではもう古いから、発想の仕方を変えましょうという本
である。
いままで、メディアミックスやクロスメディアという言葉を聞くたびなんだか
なあと思っていたが、とても勉強になった本だった。
本の中でメディア・ニュートラルという言葉があった。
ユーザに一番伝わるメディア→ユーザへのコンタクトポイントとして
もっとも適したメディアを選び、コミュニケーションの真ん中に据えようと
いう考え方。
極端な例では、ドッグフードの売りたい場合、犬を飼っているいる人たちへ
一番伝わるメディアとは、あるいは犬を散歩させる人たちとのコンタクト
ポイントとは、たとえば電信柱。
また、ラジオがインターネット広告費を抜かれて、もうだめだって議論ではなく、
ラジオの視聴を生活の一部としている人にとっては、「ラジオはテレビよりも
強力に伝わるメディア」になるのである。
そうだよなあと思う。僕も中学生のころラジオよく聞いていたし
(ジェットストリーム)、当時は飛行機といえばJALで、大人が乗る乗り物
だと思っていた。そのイメージはいまでもあるし、飛行機を思い浮かべるとき
はジェットストリームの世界が浮かんでしまう。
あと本のなかで印象的だったのが、漫画スラムダンクの1億冊突破の新聞広告、
最後の試合会場がWEBサイト上にあり、名前とメールアドレス、メッセージ
を入力すると会場の観客の一人になれる仕組み、廃校を利用してのスラムダンク
その後企画では、井上雅彦が黒板にチョークで絵を描いていったこと。
3日間のイベントで全国から人が集まったこと。
この一連の、井上雅彦による読者へのありがとう企画は、この本だけの内容
だけでも少し感動したくらいだった。
この仕事にかかわったひとたちとイベントに参加した人たちはきっと幸せだろう。
ところで、今日の夕方、阿佐ヶ谷のセブンイレブンによったら、月間ascii
がおいてあった。題名は「明日の広告」この本の内容が2ページにわたり
書いてあった。
なんと。
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