阿佐ヶ谷アンド高円寺ライフ

阿佐ヶ谷、高円寺近辺での話、海外・国内旅行先。仕事。街と人とコミュニケーションの日記。

はてな社長の日記「弱者からの革命」から思うこと

2008-04-29 09:31:56 | 話す
はてなの社長のブログを読んだ。
いつもエントリーを楽しみにしている。

今回のは、『弱者からの革命』というものだった。

インターネット上で発展していく新しいサービスをつくりだす人とは、
生きていくうえで、精神的にか実質的にかインターネットが必要で、
もうそれなしでは生活していけない人が、やむにやまれずあみだした
、というような主旨で、とてもうなずけるものがあった。

自分が本当に楽しいと思えることを追求しようという意見があるなかで、
それもとても同感なのだが、そういった追求心が新しいサービスを出していく、
というより、なにかとなにかのギャップに苦しんでいる人がいて、
そこを埋めるような形で、やむにやまれず生まれたサービスのほうが
世の中に広まっていくと見るのがしっくりくる。

新しいものがやむにやまれず生まれていくのは、
個人が生き残っていこうとする意思であり、自然の摂理なのかも
しれない。コンセプトとしては生物における突然変異にも似た仕組みと
いえるかもしれない。

逆に新しいサービスを生み出すためには、やむにやまれない状況
というのをいかに作り出すかがポイントとなるのではないだろうか。

梅田望夫さんも、好きなことを追求しようと言われていると思うが、
それと同時に、生き残っていくためには、という話も書かれていて、
どちらかというと、後者の方が生きていくのに切実な分だけ、強さ
とそれにともなう原動力があるように感じる。

自分を、意図的に追い込んでいくというのがいいのかもしれないと、考えた。

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プロフェッショナル ファクトリーマネージャー 吉田憲一

2008-04-28 21:20:00 | 見る
毎週録画している、恒例のNHKプロフェッショナル 仕事の流儀を見る。

今回は、ファクトリーマネージャー・吉田憲一

アメリカの水産加工船7400トンという巨大な船にのり、約2ヶ月という航海の間、

スケトウダラからすり身やたらこを120名体制で船上で作る、その指揮をしている

男の話だった。


「能力ではなく、経験でもなく、姿勢を大切にする。」

そういって乗り組み員を評価する吉田氏は、乗組員からも

公正な評価をされるとあって、とても信頼されている。


翻って自分のことを考える。

仕事では、できるだけそうならないよう意識しながらも、

つい短期的な結果を求めて、できる人にものを頼んだり、

結果を出せる人と一緒に仕事をしたりしがちである。


長期的な関係を考えても、仕事が終わったあとの充足感を考えても、

自分も他人も姿勢で判断するようもっと意識しないとだめだな。と思った。

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土曜8時『ルーキーズ』がおもしろい

2008-04-27 17:42:03 | 見る
このブログの主旨とはほとんど関係ないことだけど、

土曜8時のルーキーズがことのほかおもしろい。

情報系のテレビ番組で、なんかうるさそうな人たちが大勢で

「ルーキーズ!」とか言って、わいわい番組の宣伝してるなー

こんば番組まずみないなーと思ってたら、たまたまこの再放送を見て、

土曜8時に本編を見て、「おお。おもしろいじゃん」と思ってしまいました。

ほとんどコメディーなんだけど、もっともなことも言っている。

そして演者たちが、すごくいい。本気で演じているなーと思いました。

原作は、森田まさのり、われわれにとっては「ろくでなしブルース」

の作者といえば、「ほう」って思ってしまう。作り手の視点にたつと、

土曜8時ってのも新しくていいし、この時代に「夢」をあててるのもいいし、

いいセンスしてるなーと思いました。

「おまえの夢って何だ」と生徒たちが佐藤隆太に問われているとき、

たぶん見ている人も、ちらっ、ちらっと考えるんだよね。そして、

うーん、うーん、と一瞬考えたりして、そのままフェードアウトしたり。

そこにスパッと答えられる人が、情熱大陸に出ていたマザーハウスの

山口恵理子さんだったりして。本屋にいってても、彼女の書籍はベストセラー

扱いになっていたり、ブログでも話題になっていたりで、時代は

動いているなーと思います。

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謎の会社 世界を変える エニグモの挑戦 その2

2008-04-21 22:48:23 | 読んだ本
謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦
須田 将啓,田中 禎人
ミシマ社

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(前回のエニグモの本の感想)

『地方の山奥でTシャツを売っている洋服屋のセンスがすごくいいかもしれない。
そういう「知られざる価値」がバイヤーによって発掘され、売れていくことで、
そこにいる人も潤い活性化していけばすごくいい。』


いいなとおもうのは、広告代理店からきている発想なのかもしれないけれど、
人が見出してこなかったところに価値を見出していること。そして、価値から
コンセプトへつくりこみをしっかりと行っていることである。


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映画 『めがね』 を見た

2008-04-20 21:53:40 | 見た映画
めがね(3枚組)

VAP,INC(VAP)(D)

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日常ではない世界。
おとぎ話の世界のようにも見える。

ほとんど語ることなく、人と人とが結ばれていくさまを見る。
人々が島にいるあいだは、基本的にひまだから、そしてそこに
居続けられる人は、『才能がある人』だから。

最初は受け入れがたいと、小林聡美がたとえ思ったとしても、
しだいに打ち解けていくさまを見る。

「たそがれのところ、すいません、」

といった挨拶がされていく。


人が休んだり、物思いにふけったりするのを、食事や睡眠と同じように、
人の人生の中の、大切な一部のように扱われていく。


かもめ食堂を撮った監督による「めがね」。鹿児島県の南、
与論島を舞台にした映画だそうだ。

もたいまさこと小林聡美のコンビが相変わらず、見ている人に
安心を与える。

しかし、、メルシー体操、、だれもおどらないと思う。


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リメンバーザミルク remember the milk

2008-04-20 21:28:27 | 話す
本を読んだりしていると、この部分をメモしたいとか、
ふと思った言葉や考えをためて、パソコンのメモ帳や
簡単なノートをとったりしているときは、まだよくて、

それすらが「いまは」めんどくさいので、後にやろうと
思うと、すっかり忘れてしまったり、なんとなく覚えては
いるんだけど、「はて?そもそもなにを思ったんだっけ?」
と忘れて苦い思いをしてしたりするので、もっと気軽に
メモを残しておけないだろうか、

最終的な表現の場としてはこのブログを考えているので、
WEBや携帯をつかって。

本を読んで、とある一文をアップしようと思っても、
現時点では、きっとパソコン上で書き直さないと
いけないだろう、であれば、WEB、携帯からアップでいいや。

メモを取っても、またUPしなきゃいけないし。
と、いろいろ考えてそんな便利ツールないかしらと探していたら、
あたりました。

『リメンバーザミルク remenber the milk』

牛乳はとくに好きじゃないから、自分では買わないのだけど、
さっそく使ってみると、これは便利だ。

なにがよいって、タスク管理を簡単に行うWEB上のツール、

・マウスポインタを当てると、そのタスクの期限がでてきたり、
・期日を日本語の自然入力に対応していたり、たとえば、
 「明日」と入れると明日の日付がでてきたり、

細かいところで便利なのだ。でもたまにマウスポインタに
反応するさまがうっとおしいときもある。

でも、気軽である。手軽である。

マウスポイントの位置から情報を出すまでには、Ajaxを使っているので、
我家の非力パソコンは、ウィーンと、CPUクーラーがけたたましく鳴って
しまうのがたまに傷だけれど、きっと使いつづけていくでしょう。


詳しくは、↓に載っているので、

http://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/rtm


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キセル マジックアワー

2008-04-20 20:32:56 | 聴く
magic hour
キセル
3d system(DDD)(M)

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先週と今週の日曜日の午後、キセルのマジックアワーを聞いて、
本を読みながら過ごしていた。

マジックアワーを聞いていると、高円寺のカフェ、
『花鳥風月』にいるような雰囲気、ゆったりとした落ち着いた時間の
流れになった。

そういう雰囲気にさせてくれるところ、存在感のあるカフェだなと
つくづく思う。

キセルのこのアルバムの中で、好きな曲といえば、
「手紙」なのだが、とはいっても、このアルバムはトータルで
聞けていいのだ。

そして、キセルといえば、僕は「渚の国」のような独特のメロディラインのある、
どっかに飛んでいきそうな感じの曲が好きだ。この曲は本当にすばらしい。

必要以上にメランコリーなメロディーでもなく、意味もなくシンボリックな
歌詞でもない。でもがっちりと心をつかまれる。

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謎の会社 世界を変える エニグモの挑戦 その1

2008-04-20 10:17:27 | 読んだ本
謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦
須田 将啓,田中 禎人
ミシマ社

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エニグモという2002年に設立された会社がある。
博報堂、電通国際情報サービスを辞めた人たちが作った会社だ。

企業の動機となった、バイマというサービスがある。

売り手となる個人が、商品の買い付けを行い、値段を決め、サイトに
アップし、その商品を欲しい人が買う。買い手は、欲しい商品を売り手に
リクエストすることもできる。

売り手となる個人と、買い手となる個人を、問題になりやすい決済部分を
うまくエニグモが入ってあげて、マッチングしてあげる。

本に書いてあるように、ある人が、ある土地にいるだけで、他の人にとって
付加価値となる、というサービスである。


このバイマというサービスをつくりにあたり、最初のシステム発注は、
失敗に終わっている。オークションサイト、ビッダーズとモバオクを
経営するDeNAと同じだ。

DeNAは、そこから方針転換をし、システム構築は自前で作成、
内製化することになった。エニグモの場合は、次のシステム会社を
見つけ出すことができた。福井県の会社だそうだ。


このシステムの構築を大手ベンダーに頼んだら億はいく、と踏んだ役員が
いるように、ある程度の同時アクセス数を満たしながら、重要な決済トランザクションを
確保する、といったシステムは、確実に大手ベンダーで作ろうと思ったら6000万という
資本金(これを知り合いたちのみから集めたのはすごいとしかいえない)で集めた
だけでは、到底足りなかっただろう。

一方、東京のベンチャーだったら、サービスの
売上レベニューシェアも現実的な解になっていくのではないだろうか。

そこで、福井のシステム開発会社を見つけたのは先見の明があると思った。
単価も安い、何故か(失礼!私も同郷なので)自治体のバックアップもあってか、
技術的なカンファレンスも開かれ、技術力向上の底上げがされている福井の企業を
選べたのは、勘所がよいのか、やっぱり実力だろう。すごい会社だ。

(つづく)

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阿佐ヶ谷 喫茶 gion

2008-04-17 01:19:54 | 話す


阿佐ヶ谷の喫茶、gion(ギオン)。



決して安くはないし、ブランコなどめずらしい椅子は

あるけれど、決して座りごごちがいいわけではない。

それでも、毎日の会社への行きかえり、いつも人が

多くいる。何かとても魅力的なことがあるのだろうか?

とずっと思っていた。


メニューの一つ、僕の好物のナポリタンも塩辛く味付けが

してあって、わざわざこの店のナポリタンが食べたいってのは

ないだろうなと感じていた。



それでしばらくは行かなかったのだが、ところがあるとき、ひさしぶりに

gionに一人で入り、ナポリタンを注文した。そして出てきた。

食べてみて、あいかわらず濃い味。そのとき気づいた。

付きあわせの卵とナポリタンを一緒に食べると、

とてもまろやかな味である。ああ、こういうふうに食べるのね。

と2日連続でナポリタンを食べるにいたった。



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高円寺 古本屋 十五時の犬

2008-04-15 23:19:52 | 話す
高円寺には不思議な店がいくつかあるけれど、

「15時の犬」という古本屋もそのひとつだ。



いまでは移転してあづま通りに移ってしまったらしいけれど、

中通りにはかつて、とてもせまい店で、さらにせまいカウンターで、

店主がじっと一心不乱に本を読んでいた光景があった。冬の寒い日に、

店のドアを開けたまますぐそばのカウンターに小さい

ストーブかヒーターを置いて、じっとうずくまるようにして本を

読んでいたのだ。あきらかに寒そうだけど感じさせないほどの

真剣さだ。


僕にとっては学生のとき以来の光景なので、

とても懐かしく、そして羨ましかった。そういえば、

社会人になった今、本を夢中で読んでいる人をまわりで

みかけなくなったなあ。学生のときは、暇にまかせて本を読んでいる

人がよくいた、授業中であっても。


一回本を売りにいったことがある。CDなんかも引き取ってくれたように

思う。20分くらいで計算しますので、と言葉すくなに応対してくれた。

こういうちょっとした、山椒のようにピリッとした気の利いた店が

ずっと残っている街であってほしい。

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