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雪舟焼窯元

島根県益田市で作陶しています (昭和24年開窯) イベント、近況をお知らせしています

益田のたから再発見

2016-03-01 11:29:02 | 講演

先日、雪舟庭園のある医光寺と萬福寺で

作庭家の斉藤忠一氏の講話が有りました。

「なぜ雪舟は庭をつくったか」

 雪舟さんは、宝福寺(岡山県総社市)から

小僧さんとして移った(10~11歳)、相国寺(京都)にも   師匠(春林周籐)について行った

天龍寺(19歳)に居た時にも、禅寺の僧堂には必ず庭がつくられ、庭が修行の場だった。

庭=修行の場=悟りの世界感

禅宗の修行僧には庭は切り離せないもの、仏教の世界感を現わしている。

龍門瀑=鯉の滝登り(鯉は滝を登って龍になる)=悟りの世界を現わす。

鯉魚石の位置、形で、

  すでに悟りを得ていることを示す庭=天龍寺(夢窓国師作庭)後醍醐天皇追修の庭

   滝に向かって跳躍した瞬間、これから悟りへ=常栄寺(雪舟作庭)

  萬福寺は時宗なので他に全く例を見ない庭園、 中段に組まれた石組みがヒマラヤ山脈を示す。

今まで漠然と見ていたお庭でしたが、ふかーい意味があるんだなーと思いました。