薩摩おごじょ

薩摩狂句勉強中です。

8月にがごい会フォト狂句

2010-08-31 12:11:08 | 日記
17回にがごい会フォト狂句最優秀賞決定!


☆8月度フォト狂句最優秀賞おめでとうございます。

             
 早いものでにがごい会フォト狂句も今回で17回目を迎えました。当初から参加していただいている方々は勿論ですが、新しく加わっていただいた皆さんのご協力によって、徐々に充実してきました。
以前にも申しましたが、写真と狂句をどのようにして融合させるかが、フォト狂句の難しいところであり、面白いところでもあると思います。それぞれが独立していながら、互いに相関関係を持たせると言う難問に、今月も沢山の方が挑戦していただきました。
毎回課題吟の写真を提供してくださる一徹さんには、課題探しという別のご苦労もあり大変でしょう。改めてそのご苦労に感謝いたします。

 さて、今月の作品全体を通して感じたことですが、狂句に関しては、送り仮名や漢字の当て方に間違いが少なくなっているということです。皆さんの句作力が向上してこられたことの証です。折角素晴らしい素材としての写真があっても、狂句がきちんとしたものでないとバランスが崩れてしまうのではないでしょうか。今後は写真と狂句のベストマッチを目指して頑張りましょう。         黒柱
  
最優秀作品(課題吟の部)
 弱虫(やっせんぼ)花火(はな)ぶ持っ手が腰(こ)しゃ引(ひ)けっ)っ
              (扇香)(8月4日投稿分)

(選評)
この句は男の子に焦点を当てて詠まれたものだと思います。女の子に比べて、この男の子の姿勢、格好と花火との距離がこの句を生み出したのではないかと推察します。そこに目を付けられたことが、お手柄と言えましょう。
 
 上五にいきなり「やっせんぼ」を持ってきて、読者の注意を引く手法もなかなかのものです。そういわれて、少し腰の引けたように思われる少年をもう一度見直してみると、なるほどと納得させられるのではないでしょうか。
 写真と狂句がうまくマッチした作品として、今月の最優秀作品に推しました。

蛇足ですが、以前にも何回か書きましたように、薩摩狂句の良し悪しは、九割かた発想・着想で決まると言われます。どんなに卓越した表現であっても、発想そのものが陳腐であっては良い句とはいえないと思います。
たとえ料理の名人であっても、新鮮でない材料では美味しい料理は出来ないのと同じではないかと思います。極端な言い方をすれば、材料が新鮮ならどんな風に料理しても美味しく仕上がるのではないでしょうか。
獲りたての魚であれば、ほとんど手を加える必要の無い「刺身」が一番美味しいといわれるのと同じです。

薩摩狂句の場合も、いかにして新鮮な材料を見つけるかに、心を砕く事が大切ではないかと、常々思っているところです。一番の難問ではありますが。
※人(ひ)てな言(ゆ)が自分(わが)でなぶんとしがならじ  黒柱先生評価

やった~~最近まるで駄目だったので・・嬉しいです