シニア担当のYokoです。
昨日のワークはグレーゾーンの皆様の今年初のアートワークでした。
健常から少しずつ認知症状が進んでいる方達のフロアーです。
挨拶を済ませると一人の女性が突然こう大きな声で言いました。
「あなたは日本人なの?」
目はうつろ、私を見ているようですが視線は合ってはいない感じでした。
この大きな声。。叫んでいるといった感じでした。
更に叫びながら訴えは続きました。
この事でワークが中断する事はありません。
慌てる事もありません。
ただその人の話にひとつひとつ返事をしていく。
無視や適当な対応、ごまかしは決してしてはいけません。
ひとつひとつわかりやすく言葉で伝えていくのです。
しばらくすると訴えはおさまりましたが、また少しすると再び大きな声 職員さんが対応しました。
これが何度か繰り返されました。
ワークの途中でその女性が乗った車いすはテーブルから離されました。
するとサポーターのさぶがすかさず女性に近づき寄り添い始めました。
さぶの話だと最初は怒っているようだったけれど、話を続けていくうちに戦争時代あたりの家族の
様子を話だし泣き出したそうです。
驚きました。
これまでのおつきあいの中でこのような状態ははじめてでした。
これまでもグレーゾーンの方とは大勢ワークを通して出会っています。
おとなしい方が突然様子が変わってしまう事
それまで叫んだり乱暴なものいいをする方が静かでおやだやかになる事
もちろん作品にもその変化は見て取れます。
それまで空間認識がとれていた方がなんでも乗せてしまったり
ごちゃごちゃだった方がきれいに並べる事が出来たり
この女性はこれまでの間、声をかけるとお話をしてくれる大変おとなしい方でした。
昨年のワークでは先に亡くなっているご主人との思い出を話してくれました。
だけれどもそれは本当にわずかでほとんどがあまり話をされない方でした。
そんな女性でしたので、今日の様子は驚きました。
でも・・
でも・・
ご家族のさびしさ悲しさ様々な想い 職員の方のご苦労をわかった上であえて書くと
驚き以上にやっと出会えたように思ったのです。
自分の言葉で声に出して、それも本当に怒ったように大声で叫ぶ
そこまでしてでも伝えたい事があったのだという事
何か思い出された事があったという事
こんなに大きな声が聞けた事
感情をあらわにし泣き出した事
はじめてこの女性に触れたように感じたのです。
さぶの話や大きな声での会話の中で
「天皇陛下」「大連」「父親」などの単語が出ていました。
最初に「あなた日本人なの?」
そういわれた時、私は多分今戦争時代あたりの様子の中にいるのかも?と想像しました。
それはどうやら当たっていたようでした。
女性はとても怒っています。
でも「怒り」の下にある感情には「たくさんの悲しみ」があるようでした。
これまでの間にその悲しみを表に出す事はなかったのかもしれません。
しばらくこの状態は続く事でしょう。
作品も変わっていくでしょう。
人生はプロセスそのものです。
この状態も女性の人生の途中だと私は思います。
これからどんな様子になるかはわかりませんが
参加してくださる限りおつきあいは続いていきます。
どんな状態でも私たちは寄り添い関わっていきます。
だってアートワークの現場は
心の表現の場ですから。
作品作りだけの場ではなく、生の人と人が関わり合い
その事を通して心の様々なものを伝え合う場でもあると私は思うから。
いろんな事があって当たり前なのだと思うのです。
・・・・と、私自身、自分の旅の途中で怒ったり泣いたり喜んだり。
そりゃうるさくて賑やかなものです。
認知症の方との違いは制御できるかどうかくらいで
あんまり違いはないように・・・と、私はいつも思うんです。
昨日のワークはグレーゾーンの皆様の今年初のアートワークでした。
健常から少しずつ認知症状が進んでいる方達のフロアーです。
挨拶を済ませると一人の女性が突然こう大きな声で言いました。
「あなたは日本人なの?」
目はうつろ、私を見ているようですが視線は合ってはいない感じでした。
この大きな声。。叫んでいるといった感じでした。
更に叫びながら訴えは続きました。
この事でワークが中断する事はありません。
慌てる事もありません。
ただその人の話にひとつひとつ返事をしていく。
無視や適当な対応、ごまかしは決してしてはいけません。
ひとつひとつわかりやすく言葉で伝えていくのです。
しばらくすると訴えはおさまりましたが、また少しすると再び大きな声 職員さんが対応しました。
これが何度か繰り返されました。
ワークの途中でその女性が乗った車いすはテーブルから離されました。
するとサポーターのさぶがすかさず女性に近づき寄り添い始めました。
さぶの話だと最初は怒っているようだったけれど、話を続けていくうちに戦争時代あたりの家族の
様子を話だし泣き出したそうです。
驚きました。
これまでのおつきあいの中でこのような状態ははじめてでした。
これまでもグレーゾーンの方とは大勢ワークを通して出会っています。
おとなしい方が突然様子が変わってしまう事
それまで叫んだり乱暴なものいいをする方が静かでおやだやかになる事
もちろん作品にもその変化は見て取れます。
それまで空間認識がとれていた方がなんでも乗せてしまったり
ごちゃごちゃだった方がきれいに並べる事が出来たり
この女性はこれまでの間、声をかけるとお話をしてくれる大変おとなしい方でした。
昨年のワークでは先に亡くなっているご主人との思い出を話してくれました。
だけれどもそれは本当にわずかでほとんどがあまり話をされない方でした。
そんな女性でしたので、今日の様子は驚きました。
でも・・
でも・・
ご家族のさびしさ悲しさ様々な想い 職員の方のご苦労をわかった上であえて書くと
驚き以上にやっと出会えたように思ったのです。
自分の言葉で声に出して、それも本当に怒ったように大声で叫ぶ
そこまでしてでも伝えたい事があったのだという事
何か思い出された事があったという事
こんなに大きな声が聞けた事
感情をあらわにし泣き出した事
はじめてこの女性に触れたように感じたのです。
さぶの話や大きな声での会話の中で
「天皇陛下」「大連」「父親」などの単語が出ていました。
最初に「あなた日本人なの?」
そういわれた時、私は多分今戦争時代あたりの様子の中にいるのかも?と想像しました。
それはどうやら当たっていたようでした。
女性はとても怒っています。
でも「怒り」の下にある感情には「たくさんの悲しみ」があるようでした。
これまでの間にその悲しみを表に出す事はなかったのかもしれません。
しばらくこの状態は続く事でしょう。
作品も変わっていくでしょう。
人生はプロセスそのものです。
この状態も女性の人生の途中だと私は思います。
これからどんな様子になるかはわかりませんが
参加してくださる限りおつきあいは続いていきます。
どんな状態でも私たちは寄り添い関わっていきます。
だってアートワークの現場は
心の表現の場ですから。
作品作りだけの場ではなく、生の人と人が関わり合い
その事を通して心の様々なものを伝え合う場でもあると私は思うから。
いろんな事があって当たり前なのだと思うのです。
・・・・と、私自身、自分の旅の途中で怒ったり泣いたり喜んだり。
そりゃうるさくて賑やかなものです。
認知症の方との違いは制御できるかどうかくらいで
あんまり違いはないように・・・と、私はいつも思うんです。
出勤前から、かなりグッときて手が止まってます、、、。
私の介護職員としての今までの在り方を、揺らされてます。
まとまりません、、、行ってまいります。
Life is Artへようこそ。
私たちが訪れるのは一ヶ月のうちのたった一日
それも前後を合わせても3時間いるかどうかです。。
このような話を書く時にいつも日常対応をしている方達の
私たちの想像以上のご苦労を思います。
そして外部から来た私たちがいたずらに書いてはいけないと
思っています。
外部の私たちだから見えている事感じる事
恵子さんの立場だから見えている事感じる事
またコメントくださいね。
今日は雪ですね。