シニア担当のYokoです。
2012年も今日で終わりです。
TVでは今年を振り返る番組などやっていますね。
皆さんはどんな1年だったでしょうか?
「今年はこんな事あったねぇ~」「そういえばどこどこに行ったよね~」
そんな話をしながら年越しそばを食べるの方も多いでしょうか?

施設に訪れたときの事です。
12月、1人の女性に私達は招待されました。
水彩画を好み 現在もお稽古されている女性。私達に作品をぜひ見て頂きたいという事でした。
女性はお一人で暮らしていて、私達が部屋を尋ねると大変喜ばれてあれこれと作品を見せて下さいました。
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」 女性が模写したものでした。
とても透明感があり、これが水彩で描けるの??と驚くくらいの色合い。
それ以外にもたくさんの模写や自身の水彩画などを見せて下さいました。
「最近はもう手が震えちゃうので、難しくなりました」
現在も水彩画は先生の元で習われているという事ですが、やはり以前のようには描けなくなっているとおっしゃっていました。
絵画以外にも女性の部屋には素敵なものがありました。
私はそれを見た途端に一目惚れ
それは女性がかつて個展もやったというフランス刺繍のソファーカバー
真っ白の木綿の生地にかわいい少女3人がまるで踊っているかのように描かれていました。
もう何十年も昔に作ったものだそうです。
小さな薔薇やかわいい草花、少女達のワンピースはそれぞれデザインが違ったり、襟に凝った施しがされていたり
本当にこの一枚の生地がまるでどこかフランスのある町にタイムスリップして
若くかわいい少女達がお洒落をしておしゃべりをして今を楽しんでいるかのようで、
私の頭の中にそんな風景がどーーーーっとイメージされ、さらに素敵な音楽や少女達の笑い声が聞こえてきて
何度も何度も手にしていたら自然と涙が溢れてきてしまいました。
「フランス刺しゅうが好きだったのよ」
女性は札幌のセラピストJunkoさんの故郷、そして私が住む東京にもかつて暮らしていた事があったそうで
その共通点を大変喜び、そして大変懐かしがって、そして私達の訪問を心から喜んでくださいました。
今年出かけた話、この街で過ごすようになった経緯、お若い頃の話などなど短い時間でしたが
たくさんたくさん話をして下さいました。
女性はお茶を入れようとしてくださったのですが、私達はまだワークの準備がありました。
お礼を告げてとても残念でしたが私達は部屋を後にしました。
私はこの事で改めて思いました。
人はいくつになっても「わかちあいたい」と言う事
それは今日という日の事 それは遠い昔のあの日の事
どんな事でも とても小さな事でも
人は誰かにその事をわかちあう事で ただそれだけで心があたたかくなったり
わくわくしたり、どきどきしたり、時々は怒ったり、寂しかったり
そしてそんな風にたくさんの感情を感じながら
「今」を生きている 生きている事を感じている
自分を感じる事
そこには年齢など関係はなく、誰だってみな同じだという事
そしてわかちあわれた側は、この時を通してその人をさらに知り その人の人生に触れ
自分の世界にまた一つ色や音 もしかしたら形が心の中に増えていく
そしてその事を通して、自分を感じている事
私が刺繍を拝見しながら涙が溢れたのは・・・もしかしたらこういう事だったのかもしれません。
ワークの後、偶然ロビーで再びお会いし少しだけお話をまたする事が出来ました。
「あの刺繍 本当に素敵でした。感動しました」
そうお伝えすると、また喜んで下さいました。
「あれはね、もう年十年も前にね・・・」と先ほども伺った話を再び
高齢の方でなくても、ありますよね。こういう事。同じ話をしてしまう事
私はそれがうれしかった。
こんな風に夢中になって伝えて下さる事がとってもうれしかった。
目を輝かせて話をしてくださるその女性は80歳をとおにすぎている。
刺繍を通して暮らし積み重ねてきた人生というひとときをうれしそうにちょっと照れながら
でもそこに居た女性は若々しく輝いてキラキラして
まるであのフランス刺繍に描かれた美しい少女そのものでした。。。
今年も無事一年を終える事が出来ました。
たくさんのシニアの方と共に過ごす時間 仲間との時間
ひとつひとつ ひとりひとりが 私を支え 私を育ててくれる大切な時間 そして人達
ブログがあまり書けないというスランプも味わいましたが、(笑)
やはりこうしてつたない文章ではありますが
シニアの皆さんとの出会いを通して私が感じた事などを書かせて頂き
ネットという世界で、直接お会いする事はなくても
何か少しでも あなたの心に響き あなたの心が柔らかさに包まれまぁるくなってくださったらうれしいです。
それがシニアの皆さんとの出会いの中で 私が皆さんから頂き感じ味わっているものだから。・
よいお年をお迎え下さい。
来年もよろしくお願い致します。
2012年も今日で終わりです。
TVでは今年を振り返る番組などやっていますね。
皆さんはどんな1年だったでしょうか?
「今年はこんな事あったねぇ~」「そういえばどこどこに行ったよね~」
そんな話をしながら年越しそばを食べるの方も多いでしょうか?

施設に訪れたときの事です。
12月、1人の女性に私達は招待されました。
水彩画を好み 現在もお稽古されている女性。私達に作品をぜひ見て頂きたいという事でした。
女性はお一人で暮らしていて、私達が部屋を尋ねると大変喜ばれてあれこれと作品を見せて下さいました。
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」 女性が模写したものでした。
とても透明感があり、これが水彩で描けるの??と驚くくらいの色合い。
それ以外にもたくさんの模写や自身の水彩画などを見せて下さいました。
「最近はもう手が震えちゃうので、難しくなりました」
現在も水彩画は先生の元で習われているという事ですが、やはり以前のようには描けなくなっているとおっしゃっていました。
絵画以外にも女性の部屋には素敵なものがありました。
私はそれを見た途端に一目惚れ
それは女性がかつて個展もやったというフランス刺繍のソファーカバー
真っ白の木綿の生地にかわいい少女3人がまるで踊っているかのように描かれていました。
もう何十年も昔に作ったものだそうです。
小さな薔薇やかわいい草花、少女達のワンピースはそれぞれデザインが違ったり、襟に凝った施しがされていたり
本当にこの一枚の生地がまるでどこかフランスのある町にタイムスリップして
若くかわいい少女達がお洒落をしておしゃべりをして今を楽しんでいるかのようで、
私の頭の中にそんな風景がどーーーーっとイメージされ、さらに素敵な音楽や少女達の笑い声が聞こえてきて
何度も何度も手にしていたら自然と涙が溢れてきてしまいました。
「フランス刺しゅうが好きだったのよ」
女性は札幌のセラピストJunkoさんの故郷、そして私が住む東京にもかつて暮らしていた事があったそうで
その共通点を大変喜び、そして大変懐かしがって、そして私達の訪問を心から喜んでくださいました。
今年出かけた話、この街で過ごすようになった経緯、お若い頃の話などなど短い時間でしたが
たくさんたくさん話をして下さいました。
女性はお茶を入れようとしてくださったのですが、私達はまだワークの準備がありました。
お礼を告げてとても残念でしたが私達は部屋を後にしました。
私はこの事で改めて思いました。
人はいくつになっても「わかちあいたい」と言う事
それは今日という日の事 それは遠い昔のあの日の事
どんな事でも とても小さな事でも
人は誰かにその事をわかちあう事で ただそれだけで心があたたかくなったり
わくわくしたり、どきどきしたり、時々は怒ったり、寂しかったり
そしてそんな風にたくさんの感情を感じながら
「今」を生きている 生きている事を感じている
自分を感じる事
そこには年齢など関係はなく、誰だってみな同じだという事
そしてわかちあわれた側は、この時を通してその人をさらに知り その人の人生に触れ
自分の世界にまた一つ色や音 もしかしたら形が心の中に増えていく
そしてその事を通して、自分を感じている事
私が刺繍を拝見しながら涙が溢れたのは・・・もしかしたらこういう事だったのかもしれません。
ワークの後、偶然ロビーで再びお会いし少しだけお話をまたする事が出来ました。
「あの刺繍 本当に素敵でした。感動しました」
そうお伝えすると、また喜んで下さいました。
「あれはね、もう年十年も前にね・・・」と先ほども伺った話を再び
高齢の方でなくても、ありますよね。こういう事。同じ話をしてしまう事
私はそれがうれしかった。
こんな風に夢中になって伝えて下さる事がとってもうれしかった。
目を輝かせて話をしてくださるその女性は80歳をとおにすぎている。
刺繍を通して暮らし積み重ねてきた人生というひとときをうれしそうにちょっと照れながら
でもそこに居た女性は若々しく輝いてキラキラして
まるであのフランス刺繍に描かれた美しい少女そのものでした。。。
今年も無事一年を終える事が出来ました。
たくさんのシニアの方と共に過ごす時間 仲間との時間
ひとつひとつ ひとりひとりが 私を支え 私を育ててくれる大切な時間 そして人達
ブログがあまり書けないというスランプも味わいましたが、(笑)
やはりこうしてつたない文章ではありますが
シニアの皆さんとの出会いを通して私が感じた事などを書かせて頂き
ネットという世界で、直接お会いする事はなくても
何か少しでも あなたの心に響き あなたの心が柔らかさに包まれまぁるくなってくださったらうれしいです。
それがシニアの皆さんとの出会いの中で 私が皆さんから頂き感じ味わっているものだから。・
よいお年をお迎え下さい。
来年もよろしくお願い致します。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます