夏本番、皆さま海へ山へ楽しい時間をお過ごしのことでしょう


シニア担当、Shikibuです。
太陽は好きなものの、さすがに連日の暑さでぐったり、、はや夏バテ気味
ですが暦上はもう立秋。
シニアのアートワークにおけるプログラム作りで大切にしていることの
一つは季節感です。
おかげで二十四節季や季節の花、行事などを意識することが以前より
多くなりました。
私が担当させていただいている施設は季節毎のデコレーションにとても
力を入れていらして、先月は七夕のイメージか、色とりどりの短冊や
提灯などがエントランスやホールに飾られています。
それに負けないよう、こちらもアートを通して季節を感じていただける
よう工夫をこらします。
何かネタはないか、、、
すぐにこれだ!と閃くときもあればなかなか降りて(?!)こない
時もあります。
今回もまっさらな状態から何かないだろうか・・・と探したところ
なんとちょうど当日、日本各地で花火大会が催されていることが判明。
(調べれば何でも出てくる、便利な時代になりました。 笑)
そこでどーーーんと打ちあがる花火をテーマにしようと思い立ったのです。
大まかなテーマが決まると次は素材。
実はこの少し前に気になっていたものがありました。それはすだれ。
梅雨明けの強烈な日差しを避けるすだれ、これを夜空に見立てて空に打ち
あがる花火を表現してみたらどうだろうか・・・
テーマと素材が思いがけずつながった瞬間でした。
「トッピングを出す時に打ち上がる花火をイメージできるよう、工夫してみたら?」
という先生のアドバイスをいただき、今回は
「ヒューーーーー、パパーン、ドドーーン、パラパラパラ・・・・」と
花火が打ち上がる音を効果音にしながらのトッピングをお出ししてみました。
こんな感じです。


「ほほお~」とおっしゃってしげしげとご覧になられる方、
目の前に現れる花火(のトッピング)に思わずのけぞる方、
「アラー、きれいねえ~」と笑顔を見せて下さる方、
いつもと違うトッピングの登場に皆さま様々な反応を示して下さいます。
じっと花火のトッピングをご覧になっているT様に、「打ち上げ花火、ご覧に
なったことありますかー?」とお伺いすると
「あります。 洗足池(?)で。」とのお返事。
その昔ご覧になったのかもしれません。
モチーフやテーマをきっかけに、皆様の思い出話などからイメージを
膨らませていただきます。
ピンク色がお好きなT様、今回もやはりやさしいピンク色を選ばれました
が、加えて柄(しかも紫と黄色)や文字(「YEAH YEAH」!!)と普段と
は一味違う、元気なテイストのものを選ばれました。

作品作りの際、すごい集中力を発揮されるK様、今回はなんと簾だけでなく
サンプルとして飾っていた花火の写真にもデコレーションを施されます。
そのあふれんばかりの創作エネルギー、簾だけでは納まりきらなかったよう
です。


いつもユニークな作品を作ってくださるS様。当初は「今日は参加しない」と
職員さんにおっしゃっていたと伺い残念に思っていました。。。。
が、なにやら楽しそうな雰囲気を感じ取ってくださったのか、作品作りの
真っ最中にいらしてくださり、そのまま席に着かれました。
「今日のテーマは花火なんですよ~」とお伝えして花火の由来などお伝えすると
「ほおお、そうなの。」と納得してくださった様子。
いざ作品を作るとなると「黄色いのがいいね」「あ、それじゃないな」
「それはここに貼ろう」等イメージを形にしてくださいます。
できた作品はこちら。大玉がいくつも上がる、元気な作品になりました。

「やっぱり花火は皆さまよくご存じだし、何より皆さまがずっと笑顔で、
それが良かった」
とは今回初めてサポートに入ってくださった職員さんの感想です。
そんな皆さまの作品はこちら!

花火大会は遡ると室町時代からあったそうですが、ちょうどこの当日
行われていた隅田川花火大会は江戸時代、将軍吉宗が死者の慰霊と
悪霊退散を祈り両国大川(今の隅田川)の水神祭りを催し、それに
合わせて大花火を披露したことに起を発しているそうです。(Wikiより引用)
この暑い夏を皆さまが元気で乗り切れるよう、健康を祈りつつ、
皆さまがお部屋でまぶしい光をこの簾で避けながら、花火を眺める
ような楽しさを感じていただけていますように
そして今月のテーマが悩ましい、、、今は笊が気になっていますが
それが何かにつながるかどうか?!
閃きを待つ、今日この頃です。。。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます