Three Views Of A Secret

JACO: A Documentary Film

ロック・ミュージシャンではありませんが、ジャズ界のジミー・ヘンドリックスと言われた「ジャコ・パストリアス」の自伝映画がやっと今年上演することが決定したようです。
嬉しい~

ジャコの自伝映画についてFBから貼付しますね。

メタリカのベーシスト、ロバート・トゥルージロがプロデューサーを務めたジャズ・ベーシスト、ジャコ・パストリアスのドキュメンタリー映画『JACO』が2015年の劇場公開とDVD化へ向け、現在クラウドファンドが行われている。

ジャコ・パストリアスは1970年代中盤より革新的なプレイ・スタイルとテクニックで注目を集め、1987年に35歳で夭折するも、その後も高い人気を誇っている。

音楽に特化したクラウドファンディング・サイトPLEDGE MUSICで11月7日よりプロジェクトがスタートしたこの映画は、『スコット・ウォーカー 30世紀の男』『ストーンズ・イン・エグザイル ~「メイン・ストリートのならず者」の真実』のスティーヴン・キジャックそしてポール・マルシャンが監督。スティング、ジョニ・ミッチェル、フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、ブーツィー・コリンズ、ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、カルロス・サンタナといったミュージシャンのインタビューと、ジャコの未発表の映像により、彼の魅力と影響力を考察する内容となっている模様だ。

2015年1月8日まで行われている今回のプロジェクトへの協力者には、今後劇場公開やDVDリリースされる際に名前がクレジットされるほか、75万円の協力者にはハリウッドのスタジオでトゥルージロのプライベート・ギターレッスンを受けることができるなど、様々な特典が用意されている。




ここで軽くジャコについて紹介しますね。
大好きなアーティストなので長文になるかも・・・
(以前FBに投稿したものを貼付しています)

ジャコはめちゃ好きなアーティストです。
どこが好きかと聞かれたら、全部が好きという感じですね。
ドラムを叩いている姿やピアノを弾いているときの音色までカッコイイですね。(ジャコはベーシストです)
ちなみに俺の好きなドラマーはスティーヴィー・ワンダーとジャコです(笑)

ジャコはフロリダ出身でサーフィンとバスケが好きな陽気な人です。
さらにとても友達思いで、日本人のジャズギタリストの高内”HARU”春彦さんとニューヨークでセッションをしようということになり、どこかのジャズバーに頼んだところ、その店のオーナーが「日本人はダメだよ、カッコ悪いから・・・」と言ってきたそうです。
その時のジャコのお店に対するキレかたは凄まじかったそうです。

ソロ時代、ウェザー・リポート時代、マウス・オブ・ワード時代と経て晩年時代は躁鬱で酒と麻薬でおかしくなり、精神病院も何回も脱走したり、自分のベースを売ったお金で酒を買ったり、そして最後は酔っぱらって、どこかの酒場のガードマンに絡み、撲殺されてしまうんですよ・・・(このときは仲のよいサンタナのライブを観にタダで入場しようとして警備員に追い出されて、仕方なくどこかに飲みに行ったそうです)

しかしまだ脳死の状態で一週間は生命維持装置でなんとか心臓は動いていたのですが、ジャコの父親が生命維持装置を切ることにしたのです。
そのときジャコの父はジャコの心臓の音を聴いて「やっぱりジャコはリズム感がいいね・・・」と言ったそうです(涙)

ジャコの口癖は「ヤー、ベイビー!俺は世界で一番のベース・プレイヤーだぜ!」でした。
ジャコの音を聴いていると、ジャコの存在感というエネルギーが凄く感じられます。

オススメは、毎回演奏していた「ザ・チキン」です。
原曲はジェームス・ブラウンのバックの「JB’S」です。
踊りだしたくなりますよ。
他に名曲中の名曲「スリー・ヴューズ・オブ・ア・シークレット」、畳み掛けるフレーズの応酬「ティーン・タウン」ですね。(「ザ・チキン」はC.C.ライダース時代に既にホーンアレンジをしていたそうです。)日本でのジャズ・フェス1982年「オーレックス・ジャズ・フェスティバル」のライブをフルにおさめた「TWINS」(2枚組み)も聴いてみてください。
ビッグ・バンドの作曲やアレンジもジャコがこなします。
さらにこの音源をジャコ本人が精神病院から抜け出して短時間で二枚組のアルバムを一枚に再編集したものもお薦めですよ。
病院に連れ戻される僅かな時間で編集作業をしたんですよ~(笑)
エンジニアとしても一流ですね。

「モントリオール・ジャズ・フェスティバル」のライブを収めたDVDもオススメです。
顔にウォー・ペイントをしてインディアンの衣装に身を包んでいます。
数ヶ月前にインディアン達と一緒に生活していたそうです。
とにかく、ジャコは大好きです。本物のアーティストです。こんなジャコの半生を書いた本「ジャコ・パストリアスの肖像」(ビル・ミルコウスキー薯)もぜひ読んでみてください。

この本の中でとても興味深い話があります。
晩年期にジャコはよく若手のミュージシャン達とNYのクラブでジャムっていたそうですが、そんなある日あのジミー・ペイジがフラっと遊びに来たそうです。
その時の音源があるそうですが、今まで発売されていませんでした。
ジャコのアルバム(オリジナル以外)のほとんどが隠し録音のため音質が酷いものばかりですが、それでもジャコの存在感が凄くて楽しめます。

そんなジミー・ペイジとの音源がなんとYoutubuにアップされていました!
こちらですよ。

■ Jimmy Page & Jaco Pastorius -[4.30.85] - Fannie Mae (Part 1)

■ Jimmy Page & Jaco Pastorius -[4.30.85] - Fannie Mae (Part 2)

■ Jimmy Page & Jaco Pastorius -[4.30.85] - Fannie Mae (Part 3)

Artist: Jaco Pastorius & Jimmy Page
Venue: Lone Star Cafe, New York City, NY
Date: April 30th, 1985
Song: Fannie Mea


観客が結構盛り上がっていますね(笑)
ジャコと関わってきたギタリストと言えば、パット・メセニーやハイラム・ブロック、ビレリ・ラグレーン、ジョン・マクラフリン、サンタナ・・・などなどですが、ジミーとは驚きですね!

ジミーと同様にロック魂を持ったギタリストでジャコのルームメイトでもあったのがマイク・スターンですが、ジャコと一緒に暮らしていた頃は重度のヘロイン中毒でした。

あの当時のジャズ・バーではファースト・ステージとセカンド・ステージの間の休憩で楽屋に戻ると、お店からの差し入れで麻薬がテーブルに盛ってあったそうです。
さらにファンの若者達がアーティストと仲良くなりたいために、麻薬の差し入れを持ち寄ってきます。
だから、ジャズ・プレイヤーに中毒患者が多いのでしょうか?

マイクは途中でヤバイと思い、マイケル・ブレッカーなどと同じような更生施設に入ります。

しかし、ジャコは嫌がり・・・転落の人生を歩んでいきます。

マイクは中毒から立ち直ると、リハビリを兼ねて毎日のように、ニューヨークの【55バー】で安い出演料で演奏します。

現在でも演奏しているようですよ。
ちなみに、【55バー・セッション】というアルバムがでています。
ジャコと共演した経歴をもつ高内春彦さんや、今は亡きハイラム・ブロック、マイクの奥さんのレニなどの4人のギタリストが参加していますよ!チェック!!!

さらに【55バー・サミット】なるアルバムもでています。
出演者は同じですが、収録曲が全て違います。

ちなみにジャコはパット・メセニーなどと同じ大学で音楽を教えていました。

いつもふらっと現れて「俺に今ここで音楽の授業をして欲しいヤツは20ドルよこしな!」と言って若い学生からお金を巻き上げて「では、これで酒でも買ってくるか」と言って去っていこうします。
学生が「音楽の授業は?」と質問すると、ジャコは「音楽は、お金で簡単に手に入れようと思うな!という授業だよ(笑)」と笑いながら去って行ったそうです。
残された学生は、いつものように一杯喰わされたという顔をしていたそうです。

それでもジャコの授業は人気でいつも教室に入りきれないほどだったそうです。
授業と言っても、ほとんどジャム・セッションをしていたようです。


早くジャコの映画を観たい~!!!
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