Balcony Days

もうしばらくは香港暮らし

Macau 夕暮れから

2006-07-30 17:43:18 | 街角
「夕暮れ時は心細くなるから嫌い」
実家の母の口癖です
ワタシと違ってかなり陽気で明るい人なのに
「秋は寂しくなるからイヤだわ」
子どもの頃 そんな母の言葉は必要以上にワタシを不安にさせて
今も潜在意識の深いところに残っているような気がします
ワタシの不安は夕暮れ時や秋の日が怖いわけじゃなくて
それを不安がる母が怖かったんじゃないかと最近になって気がつきました
だって
ワタシは夕暮れ時のちょっと泣きたくなるようなざわざわした雰囲気が好きだから



お店の看板に電気がついて 家々の窓に明かりが灯る
そういう風景にほっとするのは そこに誰かがいることを感じるからかも



明かりが灯って昼間に見た同じ街並みとちょっとだけ違って見える景色の中を
散歩しながら夕飯をどうしようかと話し合いましたが 遅いランチにポルトギー料理をしっかり食べてしまったので全員お店選びに積極的になれず
なんでもいいよ~ ということでたまたま目に入った回転寿司屋に入りました
座ったのはいいけど目の前を通り過ぎていくお皿に乗ったものは見たことも
それがなんなのか想像もつかないようなものばかりで
「。。。出てもいいかな~
を合図のようにそっと素早く席を立ちました
どこの国でも入ったからには何とかなったものですがものが寿司という日本食の
せいか あまりにも耐え切れずお店を出て思わず3人で笑い転げてしまいました

結局 一度「お寿司」と思ってしまった気持ちは変えられず
和食の看板に誘われてビルの3階のレストランへ入ってみたらそこはブッフェだけということで 自分で取りに行くなんて大嫌いなオットは渋い顔
澳門人の板前さんまで出てきて
「ここはブッフェだけですが下に和食のお店があります」
と わざわざ案内してくれたので断る余裕もなく案内されるままに店内へ
そこはライティングもお洒落で高級感あふれる純和食のレストランでした
メニューもそれなりで「銀座のお寿司屋さんに来ちゃいました」の予感
落ち着いた雰囲気の店内 8時 ディナー・タイム お客はワタシ達だけ
実はすごくまずい店かも でも テキトーに食べとこうよ とコソコソ話して
「じゃあ寿司かぁ あ ランチ・セット 美味そう」
「肉がいい 神戸牛 お米も日本米って書いてある」
「だから それはランチ・セットだって
お茶を持ってきたお姉さん 達者な日本語で
「セット 出来ます カレーうどんもあります」

結局 娘は神戸牛のステーキ・セット
オットは ヒレカツのセット
ワタシは刺身定食
お値段は香港の半分以下 店員さんも◎ お料理の質は一流



問題なのは次に来るときまでお店が維持されているかどうか
だって
ワタシ達がいる間にもその前にもお客様ひとりも来なかった
ブッフェの方はいっぱいだったんですけど
「また 来るまであるといいね」
祈るようにお店を後にしました

Macau 坂の街

2006-07-29 11:46:08 | 街角
港町の特徴でしょうか

坂道が多い街です

香港も香港島は坂道の多い街ですが澳門の道は石畳が多いので
大きく雰囲気が変わり 落ち着ける街並みが続きます

初めてここへ来た時はカジノと入り口にガードマンが立つ怪しげな宝石店の
イメージしかない頃で街角には十数人のグループになった押し売り的な
お貰いさんのような人たちがいて今のように自由に歩く気にはなれない雰囲気でしたから この街の発展は多方面に渡り目覚しいものだと思います
そして 街の発展と共に古きものがさらに生きてくる街づくりに成功しためずらしい例だと言えると思います
おそらく街全体が裕福になれたのでしょう
もちろん 貧富の差は天と地ほどあるのでしょうが。。。

ゆっくり散歩しながら行く度に足が向いてしまう Ruins of St.Paul’s へ



プディング・タルトもポルトガル風 濃厚で美味しい

Macau

2006-07-25 13:48:30 | 街角
澳門の中心地 Senado Square から10分ほど歩いて行くと



ゆるやかな坂の路地に辿り着きます
複雑に入りこんだほかの路地と一見何も変わらない路地ですが
その両側に並んだ2階建て長屋風の建物は外観を綺麗にリフォームされて
白と赤とのコントラストが独特の雰囲気を見せてくれる可愛らしい通りです



住宅として使われても入るし 雑貨屋 お菓子屋 修理屋 とさまざまな
お店が並び 中でも目立つのは個人経営の規模のレストランです
前回 来たときに入ったポルトギー・レストランもそのままありました



思ったよりも奥行きが深く古い昔の小学校を思わせるあめ色の木の床が
ギシギシ言う2階の窓辺で食べた蟹の黒豆炒めと焼き林檎が美味しかった想い出ですがこの通りは昔 置屋通りとして栄えた場所でした
今 その面影は無いはずですが先入観がそう思わせるのか どことなく
重くせつない空気が残っているように感じてしまいます

Macau 蓮の花

2006-07-23 14:10:34 | 街角
香港の街なかではほとんど目にすることのない 薄い桃色の蓮の花が
澳門の街なかにはそこここに溢れています
蓮の花は仏具・仏像・お寺 と連想してしまうせいか 黄泉の国のイメージに
繋がってしまうのですが 教会の多いクリスチャンの街に静かに揺れる花びらに
何度も足を止めてしまいます

Senado Square の噴水にもたくさんの蓮の花

今回はまだ行ってなかった新しくできた
龍環葡韻住宅式博物館 という ポルトガルの昔の邸宅を4軒ほど移動させて
手を加え復元して展示してあるミュージアムへ行ってみました



そして ここには大きな蓮田が広がっていました



「蓮の花はね 夜明けにポンって音をさせてひらくのよ」
育った家の裏手が蓮田だったという義母の言葉を思い出しながら
異国の蓮田に哀愁を感じた午後でした

Macau 看板

2006-07-22 13:19:10 | 街角
看板といえば香港の電飾付き看板が思い出されますが
澳門の看板はまた少し雰囲気が違います

派手さには欠けますが素朴で暖かい雰囲気があります



見慣れたおなじみの店の看板も街並みに染まったように感じます



初めて訪れた時から一番好きな看板です



バスストップの行き先を示す看板は写真入り
旅行客への配慮なのかもしれませんが


Macau ランチ・タイム

2006-07-21 19:28:41 | 街角
一泊しか出来ないのに我が家の出発時間は相変わらずお昼前
なんて言っても通常夕方起床の姫さまご同行なので 急かしたりドヤしたり
予定時間を軽くオーバーして地下鉄に乗ったと思ったら
「眼鏡 忘れたぁ~」
「ムムム じゃあ 居眠りしない努力をしてみよう」


香港澳門 は高速フェリーで約1時間 片道約2000円
ターミナルのモールの中に何軒もの旅行会社が入っていて
ホテル代+フェリー代で 割引になる切符を売っているので今回はそこで
ホテルを決めて片道のフェリーの切符を購入
さらに+カラオケとかキャバレーっぽいのとかも付く切符もあります

今回のホテルはタイパ橋を渡った島に出来た比較的新しいカジノ付きの
大型ホテルにしてみました
こじんまりした小さなホテルのほうが好きなのですが娘を残してカジノへ
行ってみる予定なのであえてカジノ付きホテルにしてみました

チェックインの前に遅いランチにいつものポルトギー・レストランへ



メニューは毎回同じ
鰯のグリルアフリカン・チキンパスタ



あと ガーリック・バター・バケット
鰯には持参したお醤油をかけて 久し振りのアフリカン・チキンも美味しくて
食べ過ぎてしまい デザートはあきらめ
焼きプディングとか焼き林檎のカスタード詰がおすすめです


in Macau

2006-07-21 02:12:48 | 街角
訳あってのオットのロング・バケーションが
終りそうな雰囲気です
そんなこんなの我が家なのでこの夏休みはバケーションどころじゃないのですが
せっかくなので時間があるうちに久し振りに澳門にでも行ってみようかと
オットの急な提案で1泊ですが澳門に泊まって翌日は珠海へ回って
帰ってくるという お食事&お買い物ツアーに行ってきました
うちの添乗員さんは家事一切ポットのボタンも押せませんがお出かけのときだけは
何から何までセット・アップして出入国カードまで書き込んで準備してくれます
謎なのです



澳門は最初に香港に住み始めた頃 就労ビザがなかなか下りなくて
当時は滞在期限が1ヶ月しかなかったので3回ほどスタンプをもらうために
日帰りで行き来した馴染み深い街です



香港は住みたくて選んだ街でしたが澳門の雰囲気はアジアっぽくない
不思議な気持ちにさせてくれる大好きな街です
物価も安く 人も静かで 木々が多く ほっとします



唯一 残念なのは砂地のために海が泥のように濁っていることです
そのために大きな船が入れる港が造れずに貿易での発展がなされなかったと
言われますがそれゆえに静かな街が出来上がったのかもしれません
ホテルの部屋からの海も微妙なグラデーションを見せるいつもの
澳門の海の色でした

波の音かと思ったら

2006-07-18 01:00:07 | こんなもの。。。
Rain Make 雨の音 だった

雑貨売り場に立てかけてあった竹の筒

ちょっと持ち上げて揺すってみたらザザザザザ~

「あっ 海の音だよ 波の音」

「あぁ ほんとだ」

散々 波の音 たてまくってふとラベルを見ると Rain Make

あらら 雨の音 そう言われれば雨の音にも聞こえるけど

けど 海の音 これ買う



竹の筒にらせん状に細い杭を打ってあるようでその中を細かい硬いものが

ザザザザザ~ と 微妙な強弱をつけながら落ちていくようです

リゾートっぽい涼を と思ったのですが 難点は自分でひっくり返さなきゃならないってことです

でも ちょっといい感じの海の音です

それから サッカー・ゲームの音

2006 夏の想い出として残るのでしょう

おまけ

2006-07-16 20:22:48 | こんなもの。。。
久し振りに娘とお出かけ

ほんの二週間くらい引きこもっていただけなのにちょっとヒールの高い

サンダルで思った以上に疲れて痛くて

ふたりともお互いの買い物に付き合う元気はなくなって

別々に買い物してマックで落ち合うことにしました

ワタシのほうが少し遅れてとろけそうな炎天下から涼しい店内に入って 娘 発見

あらっ

小さい頃 マックに寄るのが何よりの娯楽で セットに付いて来るディズニーや

スヌーピーの小物をずいぶん集めさせられました

最近はマックに行っても食べるだけ

しかも 親と一緒に行くことはないし

「9HK㌦ 足すともらえるって言うからさ」

久し振りのマックで ずいぶん振りにキティちゃんのおもちゃを手にした娘

懐かしいような 不思議な時間でした

美々卯 の冷やしうどん

2006-07-15 17:22:43 | こんなもの。。。
亡姑を想い出すのはなぜか季節の食べ物が多く

お料理上手だった義母は大変なグルメでもありました

涼しげな絽の着物に白いスワトウの日傘

想い出す 夏の日の母

結婚する前もしてからも 朝昼晩と美味しいご飯が楽しみだったワタシ

母の作ってくれたご飯とは かけ離れた腕前ですが今日昼は

夏には何度もまねて作る 義母が好きだった美々卯風の冷やしうどん

ですが

相変わらず無言のオットです