「夕暮れ時は心細くなるから嫌い」
実家の母の口癖です
ワタシと違ってかなり陽気で明るい人なのに
「秋は寂しくなるからイヤだわ」
子どもの頃 そんな母の言葉は必要以上にワタシを不安にさせて
今も潜在意識の深いところに残っているような気がします
ワタシの不安は夕暮れ時や秋の日が怖いわけじゃなくて
それを不安がる母が怖かったんじゃないかと最近になって気がつきました
だって
ワタシは夕暮れ時のちょっと泣きたくなるようなざわざわした雰囲気が好きだから
お店の看板に電気がついて 家々の窓に明かりが灯る
そういう風景にほっとするのは そこに誰かがいることを感じるからかも
明かりが灯って昼間に見た同じ街並みとちょっとだけ違って見える景色の中を
散歩しながら夕飯をどうしようかと話し合いましたが 遅いランチにポルトギー料理をしっかり食べてしまったので全員お店選びに積極的になれず
なんでもいいよ~ ということでたまたま目に入った回転寿司屋に入りました
座ったのはいいけど目の前を通り過ぎていくお皿に乗ったものは見たことも
それがなんなのか想像もつかないようなものばかりで
「。。。出てもいいかな~」
を合図のようにそっと素早く席を立ちました
どこの国でも入ったからには何とかなったものですがものが寿司という日本食の
せいか あまりにも耐え切れずお店を出て思わず3人で笑い転げてしまいました
結局 一度「お寿司」と思ってしまった気持ちは変えられず
和食の看板に誘われてビルの3階のレストランへ入ってみたらそこはブッフェだけということで 自分で取りに行くなんて大嫌いなオットは渋い顔
澳門人の板前さんまで出てきて
「ここはブッフェだけですが下に和食のお店があります」
と わざわざ案内してくれたので断る余裕もなく案内されるままに店内へ
そこはライティングもお洒落で高級感あふれる純和食のレストランでした
メニューもそれなりで「銀座のお寿司屋さんに来ちゃいました」の予感
落ち着いた雰囲気の店内 8時 ディナー・タイム お客はワタシ達だけ
実はすごくまずい店かも でも テキトーに食べとこうよ とコソコソ話して
「じゃあ寿司かぁ あ ランチ・セット 美味そう」
「肉がいい 神戸牛 お米も日本米って書いてある」
「だから それはランチ・セットだって」
お茶を持ってきたお姉さん 達者な日本語で
「セット 出来ます カレーうどんもあります」
結局 娘は神戸牛のステーキ・セット
オットは ヒレカツのセット
ワタシは刺身定食
お値段は香港の半分以下 店員さんも◎ お料理の質は一流
問題なのは次に来るときまでお店が維持されているかどうか
だって
ワタシ達がいる間にもその前にもお客様ひとりも来なかった
ブッフェの方はいっぱいだったんですけど
「また 来るまであるといいね」
祈るようにお店を後にしました
実家の母の口癖です
ワタシと違ってかなり陽気で明るい人なのに
「秋は寂しくなるからイヤだわ」
子どもの頃 そんな母の言葉は必要以上にワタシを不安にさせて
今も潜在意識の深いところに残っているような気がします
ワタシの不安は夕暮れ時や秋の日が怖いわけじゃなくて
それを不安がる母が怖かったんじゃないかと最近になって気がつきました
だって
ワタシは夕暮れ時のちょっと泣きたくなるようなざわざわした雰囲気が好きだから
お店の看板に電気がついて 家々の窓に明かりが灯る
そういう風景にほっとするのは そこに誰かがいることを感じるからかも
明かりが灯って昼間に見た同じ街並みとちょっとだけ違って見える景色の中を
散歩しながら夕飯をどうしようかと話し合いましたが 遅いランチにポルトギー料理をしっかり食べてしまったので全員お店選びに積極的になれず
なんでもいいよ~ ということでたまたま目に入った回転寿司屋に入りました
座ったのはいいけど目の前を通り過ぎていくお皿に乗ったものは見たことも
それがなんなのか想像もつかないようなものばかりで
「。。。出てもいいかな~」
を合図のようにそっと素早く席を立ちました
どこの国でも入ったからには何とかなったものですがものが寿司という日本食の
せいか あまりにも耐え切れずお店を出て思わず3人で笑い転げてしまいました
結局 一度「お寿司」と思ってしまった気持ちは変えられず
和食の看板に誘われてビルの3階のレストランへ入ってみたらそこはブッフェだけということで 自分で取りに行くなんて大嫌いなオットは渋い顔
澳門人の板前さんまで出てきて
「ここはブッフェだけですが下に和食のお店があります」
と わざわざ案内してくれたので断る余裕もなく案内されるままに店内へ
そこはライティングもお洒落で高級感あふれる純和食のレストランでした
メニューもそれなりで「銀座のお寿司屋さんに来ちゃいました」の予感
落ち着いた雰囲気の店内 8時 ディナー・タイム お客はワタシ達だけ
実はすごくまずい店かも でも テキトーに食べとこうよ とコソコソ話して
「じゃあ寿司かぁ あ ランチ・セット 美味そう」
「肉がいい 神戸牛 お米も日本米って書いてある」
「だから それはランチ・セットだって」
お茶を持ってきたお姉さん 達者な日本語で
「セット 出来ます カレーうどんもあります」
結局 娘は神戸牛のステーキ・セット
オットは ヒレカツのセット
ワタシは刺身定食
お値段は香港の半分以下 店員さんも◎ お料理の質は一流
問題なのは次に来るときまでお店が維持されているかどうか
だって
ワタシ達がいる間にもその前にもお客様ひとりも来なかった
ブッフェの方はいっぱいだったんですけど
「また 来るまであるといいね」
祈るようにお店を後にしました