新・絶望の記録

来世は薔薇色…。

韓流ファイター

2005年04月01日 | 趣味
今度のPRIDE GRANDPRIX MIDDLE WEIGHT で新しく韓国のファイターの参戦が決まったんだそうな。元柔道家で”メダリスト級”なんだそうな。名前をユン・ドンシクと言うらしい。

最初からはっきり言いたいんだけど、話題づくりの為とは言え、いきなりこういう選手をGRANDPRIXに出場させるっていう考えってどうなんでしょうかねぇ?

確かに興行だししょうがないのは分かるんですけど、”話題になるから”が理由じゃぁK-1のプロデュース手法と何ら変わらないじゃないか!!?と言いたいのですよ。

勿論、あの団体のイベントを完全否定しているわけじゃないんですよ。

あれはあれで面白い。

曙対ボブ・サップ。

実に分かりやすかったですよ。それに面白い画像も生まれました、笑。
ああいうものが必要なんですよ、世の中には。僕も大好き。

でも別にK-1がやってるんだから、何でPRIDEが同じようなことやる必要があるんよ?

PRIDEの良さっていうのはフョードルとかシウバがチャンピオンであるっていう事実でしょう!?

つまり本当に強いものが下から勝ち上ってきてチャンピオンになる、そしてその事実をファンが認める、っていう一切の妥協のない一つの形が出来上がっているところにあるわけでしょう!?

それなのに話題づくりの為だけにまだ総合格闘技の成績が何にもない選手を引っ張ってきて、しかもいきなりグランプリ出場権を与えてしまう。

これじゃぁカーロス・ニュートンやアンデウソン・シウバ、ホドリゴ・グレイシー、ムリーロ・ブスタマンチのような本当の実力派ファイターが報われないし、最後の日本男児小路晃も報われない、笑。

はっきり言ってこんな韓国の柔道家を連れて来なくともいくらだって相手を用意することは出来たはずである。UFC側だってビクトー・ベウフォート以外の選手の出場を促すことくらいしてくれたはずである。

アマチュア界の強い選手の参戦は確かに総合格闘技界に良い影響を与えてきていることは間違いないと思う。今のトップファイターは皆、そういうところからの出身だから。

ただ、最初は少しずつ実績を積んできていて、その結果、なのだ。

しかも、しかもだ、一番許せないのは、全く総合格闘技を知りもしないのに

「吉田、桜庭辺りとやりたい、日本人なら楽勝だ」とかいう大口を叩いているところだ。

ファイターとして闘争本能は大切だ。

シウバも必ず試合前には「あいつを叩きのめす」と言う。

しかし彼は相手へのリスペクトを忘れない。叩きのめす、という言葉はまぁ直訳かどうか知らないが、徹底的に、全力を持って潰すという意味であろうから、これには敬意が込められていると言えよう。

話はズレるが、私がミルコ・クロコップを好きになれない理由もここらへんにある。彼は常に相手を見下して戦っているように見える。
だから逆に彼の慌てた顔は大好きだ、笑。

また、同じ韓流ファイターでもムベ様、ことチェ・ムベは彼とは違う。

彼はPRIDE武士道で下積みを重ね、そしてだからこそ今PRIDEという大舞台でフョードルに匹敵すると言われ、ノゲイラを相手に判定まで持ち込んだハリトーノフなどという大物と対戦出来たのだから。

彼は決して強くないし、この先も有望な選手だとは一切思わないが、個人的にとても好きである。それは彼が決して奢らないからである。

大分話はズレてしまったが、とにかく今回のPRIDE GRANDPRIXへのユン・ドンシクの参戦は納得がいかない。

ぜひとも日本人ファイターによる制裁が加えられることを強く望む。