世界日報ネット販売店

私は世界日報の販売店店長です。
ネットでも世界日報を宣伝・啓蒙する為にこのブログを立ち上げました。

強制的棄教活動は許せない/宗教ジャーナリスト 室生 忠さんに聞く

2010-04-28 08:05:42 | Weblog
 新宗教の信者などに対する拉致監禁問題について、早くから取材し、問題提起
してきた宗教ジャーナリストの室生忠さんに、宗教界の拉致監禁問題について聞
いた。室生さんは宗教の分野では特に新宗教、新・新宗教、ニューエイジなどに
詳しい。 (聞き手・片上晴彦)
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信教の自由が大前提/「マインドコントロール」に違和感


・強制的棄教活動は許せない 宗教ジャーナリスト 室生 忠さんに聞く

・後藤徹さんの証言など 一覧 “拉致監禁”の連鎖

「日本の政治と保守の役割」/中西輝政氏 (京都大学大学院教授)

2010-04-12 07:40:40 | Weblog
【テーマ】「日本の政治と保守の役割」

【講師】 中西輝政氏 (京都大学大学院教授)
昭和22年、大阪府生まれ。同46年、京都大学法学部卒業、同48年、京都大学大
学院法学研究科修士課程を修了。同51年まで英ケンブリッジ大学歴史学部大学
院で国際関係史を専攻し、歴史学修士号取得。同59年、三重大学人文学部助教
授。その後、米スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学国際関係学部教
授を経て、平成7年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専門は国際
政治学、国際関係史。著書に『大英帝国衰亡史』(毎日出版文化賞、山本七平
賞受賞)『国民の文明史』『帝国としての中国』『日本人としてこれだけは知っ
ておきたいこと』『本質を見抜く「考え方」』『日本の「岐路」』『覇権の終
焉』『日本人として知っておきたい近代史 明治篇』など多数。

【日時】平成22年4月26日(月)18:00受付開始 18:30開演

【会場】〒112-0003 東京都文京区春日1-16-21
          文京シビックセンター26階スカイホール
【会費】2千円 ⇒ ネット特別割引価格 1,500円
         ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★参加ご希望の方は、下記をクリックしてお申し込み下さい。
追って、「割引きご案内状」をメールにて送信いたします。

>>> http://senichi-club.jp/modules/eguide/event.php?eid=30#form <<<

【主催】世日クラブ

【後援】世界日報社

【連絡先】世日クラブ事務局
〒174-0041 東京都板橋区舟渡2の6の25
世界日報社内 担当・柏木
電話03(3558)3417 FAX03(3558)3541

                                 以上


【世日クラブ講演会】「中国の海洋戦略と日米安保」

2009-01-31 10:33:43 | Weblog

【テーマ】中国の海洋戦略と日米安保

【講師】 茅原 郁生氏(拓殖大学教授) かやはら・いくお 1938年山口県生まれ。防衛大学校(第6期)卒。陸上自衛隊戦略情報幕僚、連隊長、師団幕僚長、防衛研究所研究部長等を歴任。この間、外務省中国課出向、英ロンドン大学研究員等務める。99年から現職。著書に『中国軍事論』(芦書房)、『安全保障から見た中国』(勁草書房)など

【日時】平成21年2月17日(火)18:15受付開始 18:45開演

【会場】〒112-0003 東京都文京区春日1-16-21

文京シビックホール26階スカイホール  TEL 03-5803-1100  

【会費】2千円 ⇒ ネット特別割引価格 1,500円

【主催】世日クラブ 【後援】世界日報社

 【連絡先】世日クラブ事務局 

〒174-0041 東京都板橋区舟渡2の6の25 

世界日報東京本社内 担当・柏木 

電話03(3558)3417 FAX03(3558)3541                                  以上 ★参加ご希望の方は、下記をクリックしてお申し込み下さい。追って、「割引きご案内状」をメールにて送信いたします。 

>>> http://senichi-club.jp/modules/eguide/event.php?eid=22#form <<<


世日クラブ講演会-学者村長が挑む改革 8月18日

2008-08-06 11:18:01 | Weblog
 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)は8月18日(月)、日本大学名誉教授で秋田県の上小阿仁村村長として地方行政に取り組む小林宏晨氏を講師に招き、「村長になった国際法学者が挑む行政改革」と題する講演会を開きます。
 中央との格差や過疎の問題などを抱える地方自治体にいかに活力をもたらすか、その処方箋について大学教授から村長に転身し、実際の行政に挑む小林氏の地方再建策を語っていただきます。


【演題】「村長になった国際法学者が挑む行政改革―国際比較で考える介護、医療対策―」
【講師】日大名誉教授・秋田県上小阿仁村村長 小林宏晨氏
【日時】平成20年8月18日(月)午後6時受付 6時半開演

【会場】渋谷東武ホテルB2階 鳳凰の間
 渋谷区宇田川町3の1
 電話03(3476)0111
 交通案内 JR・地下鉄銀座線・半蔵門線・渋谷駅(ハチ公口)下車徒歩7分

【会費】2000円(会員1000円)
【主催】世日クラブ
【後援】世界日報社
【連絡先】世日クラブ事務局
〒174-0041 東京都板橋区舟渡2の6の25
世界日報社内 担当・柏木
電話03(3558)3417 FAX03(3558)3541

世日クラブ・ホームページ:
http://senichi-club.jp



世日クラブ川越 講演会 沖縄戦「集団自決」

2008-06-10 17:27:55 | Weblog
テーマ:「沖縄戦『集団自決』裁判取材裏話」

講師 鴨野 守 氏(世界日報社 編集委員)
昭和30年富山県生まれ。金沢大学教育学部卒業とともに、株式会社「世界日報
社」に入社。社会部長、政治部次長、「サンデー世界日報」編集長、マニラ特派
員などを経て現在、編集委員。『天皇御巡幸』『血戦・沖縄』『「朝日新聞」の
犯罪』『わだつみは蒼く澄みたり』の取材・デスクを担当。
校長自殺で国会でも論議となった広島の教育問題を丹念に取材し、『広島公教育
はなぜ崩壊したか』『広島公教育に再生の道はあるか』(いずれも、世界日報社
刊)にまとめて、大きな反響を呼ぶ。著書はほかに『新・純潔教育のすすめ』
『バギオの虹』『天の懐に生く』など。

【日 時】 平成20年7月13日(日)
  午後2時半受付 同3時開演

会 場】川越市東部地域ふれあいセンター  会議室
       川越市大字並木452番地1 電話 049-236-2360
【会 費】一般:1,000円、会員・前売り:500円
【主 催】世日クラブ川越
世日クラブ川越 事務局
蛭間 和男
〒350-0822 埼玉県川越市山田1314-7 
TEL/FAX 049(226)2803

玉城 新康
〒350-1162 埼玉県川越市南大塚877-3-201
TEL/FAX 049(241)4060

「激動の中国・チベット情勢を分析する」/ペマ・ギャルポ氏

2008-06-03 17:04:46 | Weblog
【世日クラブ講演会】


「激動の中国・チベット情勢を分析する」
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ氏
 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)は6月20日(金)、チベット出身の論客として活躍中の桐蔭横浜大学教授のペマ・ギャルポ氏を講師として招き、「激動の中国・チベット情勢を分析する」と題する講演会を開きます。
 中国は8月の北京五輪開催を控え、多くの難題に直面しています。チベット民主化デモに対する武力鎮圧で国際的非難を受け、聖火リレーをめぐる混乱にもそれが表れました。さらに四川大地震の災禍と続く激動の中国情勢についてペマ氏に最新の情報を語っていただきます。



【演題】 
 「激動の中国・チベット情勢を分析する」


【講師】 
 桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ氏

【日時】 平成20年6月20日(金) 18:00受け付け開始 18:30開演
【会場】 渋谷東武ホテル地下2階 鳳凰の間 渋谷区宇田川町3の1 電話03(3476)0111
交通案内 JR・地下鉄銀座線・半蔵門線・渋谷駅(ハチ公口)下車徒歩7分

【講演会参加費】2千円(ネット予約 1500円)
お申し込みは ↓
http://senichi-club.jp/modules/eguide/event.php?eid=17
【主催】 
 世日クラブ
【後援】 
 世界日報社
【連絡先】 

 世日クラブ事務局 〒174-0041 東京都板橋区舟渡2の6の25 世界日報・東京本社 担当・柏木
電話03(3558)3417 FAX03(3558)3541

沖縄訪問/宮平秀幸氏の講演会参加

2008-03-09 09:49:52 | Weblog
座間味島在住の宮平秀幸氏の講演会が3月8日に沖縄であると聞き、その勇気ある行動に敬意を払うべく、私も沖縄に入った。

朝4時起床し、沖縄へ

沖縄に来て真っ先にしたい事は、牛島中将・太田少将の自決現場に行き、慰霊をする事です。
 すぐ平和記念公園に向かい全貌が見える高台に立つ

VP臨時増刊号「 沖縄戦「集団自決」から62年 真実の攻防」 緊急出版!

2007-08-07 19:39:29 | Weblog
■沖縄戦「集団自決」から62年 真実の攻防」
 緊急出版 お申し込みは ココ ↓ 定価500円(税込み・送料別)

http://www.worldtimes.co.jp/book/okinawa62/main.html

連載50回を、読者のご要望に応じて、全て収録しました。

■目次

1 「ナイチンゲール」の虚実(上)/戦場での性描写、友軍による銃殺、終戦ドラマに失望と怒り
2 「ナイチンゲール」の虚実(下)/敵の砲弾から看護婦かばう、踏みにじられた遺族の誇り
3 「日本の名誉」懸けた裁判/原告負ければ、勢いづく左翼
4 居住地域で初の地上戦/米軍が放った銃・砲弾3800万発
5 米軍上陸を前にして玉砕覚悟/手榴弾、かま、くわで集団自決
6 「集団自決、軍が命令」/沖縄タイムス「鉄の暴風」が最初
7 氾濫する「軍命令による自決」/村史にも登場、「定説」に
8 「軍命裏付ける証言得られず」/曽野氏、疑問抱き丹念に関係者取材
9 「隊長、慰安婦とともに不明死」/偏見に満ちた虚偽の記述
10「鉄の暴風」誕生の背景/「米国の人類愛」を絶賛
11「軍人より住民の証言重視」/「鉄の暴風」の筆者、太田氏が反論
12「素人のたわごと言うな」/曽野氏、太田氏に痛烈な反撃
13「軍命」削除や絶版も/「沖縄ノート」 提訴後も修正せず増刷
14「住民殺すため、銃を」/赤松隊長「そんな武器はない」
15 渡嘉敷島民の証言 (上)-軍の命令に言及なし
16 渡嘉敷島民の証言 (中)-「自決と部隊は無関係」
17 渡嘉敷島民の証言 (下)-「早まったことをしてくれた」赤松氏、自決の報に驚く
18『赤松氏は立派な人』-生存の金城氏、「軍命」否定
19「60年ぶり、心晴れる」梅澤裕元隊長 万感の思い
20 教科書記述修正の衝撃(上)-原告の主張重んじ「軍命」削除
21 教科書記述修正の衝撃(下)-原告らの苦渋 顧みず
22 新聞はどう報じたのか(上)-戦意高揚させた「紙爆弾」
23 新聞はどう報じたのか(下)-恐怖与えた尼港・通州事件
24 封印された米軍の暴行-米の作家「1万人以上が被害」
25 凄絶極めたサイパン-米兵、婦女子らに残虐行為
26 「軍の食糧、村民に与えた赤松氏」 比嘉元巡査「地元紙一度も取材ない」
27 地元紙、米公文書に「軍命」と報道 「なかった証拠に他ならず」と原告
28 飛び出した証言(上)-あふれる反日報道・平和教育、国歌歌わぬ教師に落胆
29 飛び出した証言(中)-「軍命令ならば年金支給可能」村長、赤松氏に事情話し懇願
30 飛び出した証言(下)-被告、人事記録から「信用できず」 辞令書を示し、 照屋氏反論4
31 兵事主任が手榴弾を配布 「自決強要」の物的証拠、と被告側
32 住民の治療を命じた赤松氏 原告側、「手榴弾交付命令説」は詭弁
33 島民、赤松氏を信頼・尊敬 島民、赤松氏を信頼・尊敬
34 消えた「隊長命令」(1) 生き残った宮城初枝さん証言 「老人子供は玉
砕すべし」
35 消えた「隊長命令」(2) 「助役から発せられた『命令』」宮城さん、3
3回忌に娘に告白
36 消えた「隊長命令」(3) 自決から35年目、初枝さん謝罪 梅澤氏、感極
まり男泣き
37 消えた「隊長命令」(4) 助役の弟が詫び状/神戸新聞、梅澤氏の「無実」
報道
38 「梅澤氏を恨む村民いない」 戦争の証言集める宮里芳和氏
39 復興を第一義として自制-梅澤氏手記/沖縄よ、虚構を払拭し真の発展を
40 増える「隊長命令」削除本/37年ぶり復刻、山川泰邦氏の著書
41 増える集団自決の被害者数/背後に潜む「善意」と「悪意」
42 戦前教育は「悪」だったのか?!/見事な武士道体現した人々
43 敵が称賛、日本兵の士気の高さ/戦闘放棄した米兵が2万6211人も
44 「県が2人にお礼とお詫びを」/中国戦線体験した吉武氏「命令あり得ぬ」
45 「証言」に偏る戦争報道/メディアは「えり好み」自制を
46 「自決命令」疑わぬメディア、議員/冷静に“証拠”再検証を
47 作家・大江健三郎氏の言葉(上) 磨き上げこそ文学の仕事」/
「沖縄ノート」 35年以上、改訂せず
48 作家・大江健三郎氏の言葉(下) 「幾度も書き直し文学的幸福を」/
今こそ行動で示す時
49 民族の“生命”守った戦い 今日の平和・繁栄の「根」
50 「日本軍の残虐」、メディアが発端 真実追究もメディアの使命

■関連記事
・小渡亨県議に聞く 集団自決「軍命」問題は反自衛隊感情の源泉
元鉄血勤皇師範隊野戦築城隊員・玉城朝正氏に聞く 鉄血勤皇師範隊かく戦えり

【世日クラブ講演会】「沖縄戦「集団自決」の真相」

2007-07-14 13:59:47 | Weblog
   
 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)は、七月二十四日(火)、鴨野守・本紙編集委員を講師として「沖縄戦『集団自決』の真相 『隊長命令説』のルーツを探る」と題する講演会を開きます。
 現在、沖縄の集団自決の軍命令の有無をめぐって裁判が行われ、また沖縄の議会では、教科書から集団自決に関して軍の関与の記述を削除した文科省の検定結果の撤廃を求める意見書の可決が相次いでいます。集団自決の真相と沖縄戦の深層について学んでいきたいと思います。


【演題】
 「沖縄戦『集団自決』の真相 
   『隊長命令説』のルーツを探る」

【講師】 鴨野守・本紙編集委員

【日時】 平成19年7月24日(火)午後6時受け付け 同6時半開演

【会場】 渋谷東武ホテルB2階 鳳凰の間 
 渋谷区宇田川町3の1 電話03(3476)0111 
 交通案内 JR・地下鉄銀座線・半蔵門線・渋谷駅(ハチ公口)下車徒歩7分
【会費】3千円(会員2千円)

【主催】  世日クラブ
【後援】 世界日報社

【連絡先】 
 世日クラブ事務局〒174―0041 東京都板橋区舟渡2の6の25
 世界日報社内担当 柏木
 電話03(3558)3417 
 FAX03(3558)3541
世日クラブ・ホームページ:http://senichi-club.jp


【お申し込み】 はこちらから↓
http://www.worldtimes.co.jp/info/club0707.html

真実の攻防 沖縄戦「集団自決」から62年<50>

2007-07-13 19:26:05 | Weblog
連載最後の記事ですから、全文を載せてみました。

■世界日報(電子新聞)案内ページ 試読コーナーもあります。
http://www.worldtimes.co.jp/itenews/main.html


「日本軍の残虐」、メディアが発端/真実追究もメディアの使命

 「井伏鱒二現象」という言葉を渡部昇一・上智大学名誉教授から初めて聞いたのは二年前の七月、都内のホテルオークラのロビーでだった。
 評論家、谷沢永一氏や作家、猪瀬直樹氏らが詳しいが、文化勲章まで受章した作家、井伏鱒二の主要作品『山椒魚』『ジョン万次郎漂流記』『黒い雨』が、実は盗作だったのである。出版界はこの事実を突き付けられても、井伏の作品を回収したり、お詫(わ)びを出すということをしないため、その事実が世間に広がらない――これを渡部名誉教授は、「井伏鱒二現象」と形容したのである。

 米国上院軍事外交合同委員会の場で一九五一(昭和二十六)年五月三日、マッカーサー元連合国軍総司令部(GHQ)最高司令官が、日本が戦争に突入した動機は「大部分が安全保障の必要に迫られてのこと」と証言した事実も、渡部氏は「日本のメディアがなかなか紹介しようとしない点で、これも『井伏鱒二現象』だ」と指摘した。

 井伏作品に盗作あり、という事実は出版界にとって売り上げダメージになるので、なかったことにする。マッカーサー証言は先の大戦の評価を変えるものであるから、これを歓迎しないメディアは、無視する。こうして、関係者にとって「不都合な真実」は、世間に広まらない。

 沖縄戦における集団自決問題は、沖縄におけるタブーである。それが証拠に、徹底した検証取材を行った作家、曽野綾子氏の『ある神話の背景』は、沖縄で激しいバッシングを浴びた。その本が沖縄の書店ではなかなか購入できないという話まで残っている。

 さて、六月二十八日までに、高校教科書の集団自決に関する検定意見の撤回を求める意見書が、県議会をはじめ沖縄県内四十一市町村の全議会で可決された。その検定意見を冷静に読めば、自決に関して軍の強制の度合いを和らげたものであり、一切の関与を否定したものではない。だが、地元紙だけでなく、朝日新聞、毎日新聞も検定結果を厳しく批判する論評を掲載した。

 しかし、戦争当時、「敵の捕虜になるよりは名誉ある死を」と説き、サイパンなどでの婦女子の自決を大きく称賛したのはメディアにほかならなかった。

 東京日日新聞(現在の毎日新聞)は昭和十二年十一月から十二月にかけて四回、戦争鼓舞のために中国人「百人斬り競争」の記事を掲載した。その記事が原因で戦後、向井敏明、野田毅両少尉は、南京軍事裁判で有罪判決を言い渡され、昭和二十三年一月、銃殺刑に処せられた。昭和四十六年、本多勝一氏は朝日新聞に「中国の旅」を連載し、「百人斬り」に触れた。それがきっかけで向井さんの二女の結婚生活が破壊された。

 二人の将校の名誉回復を求めた裁判の弁護を務めた稲田朋美氏(現衆院議員)は、著書『百人斬り裁判から南京へ』(文春新書)の中で、こう指摘する。

 「一つの虚報が原因となり、父は殺され、懸命に戦後を生きていた娘の人生は朝日新聞の記事によって狂ってしまったのである。ジャーナリズムの怖さを感じずにはいられない」

 平成十八年五月、東京高裁は「百人斬り競争」記事は、「信じることができない」「甚だ疑わしい」と認めながらも、遺族の人格侵害を認めず、同年十二月、最高裁は上告を棄却した。

 南京戦と、将校の「百人斬り競争」は無関係なのだが、中国政府は「大虐殺の動かぬ証拠」に仕立て上げた。この「南京虐殺」と、八年後の沖縄戦における「自決命令」は、左翼文化人や運動家の間では、日本軍の残虐の証明として関連付けられている。

 家永三郎は著書『太平洋戦争』(岩波書店、昭和四十三年)で、赤松嘉次隊長、梅澤裕隊長の自決命令説を肯定し、日本兵がスパイ容疑の住民を殺したり、洞穴に避難していた幼児が泣きだしたため、敵に発見されることを恐れて、その幼児を人前で絞め殺した、と書いて、次のような結論を導くのであった。

 「同胞に対してこのような残虐行為がなされたのだから、まして敵ないし被占領地人民に対し、残虐行為のくり返されたのにふしぎはないであろう」。そして、南京市内外で日本軍が「中国人数十万人を虐殺した事実は否定することができない。女は片はしから強姦(ごうかん)され、……」と続けた。

 南京軍事裁判で処刑された二人の将校も、赤松・梅澤両氏も、メディアの被害者であるという点で共通している。政治的な問題を内包する歴史の事実究明は、歴史家や政治家の責任でもあろう。だが、この二つの事件の発端は、いずれもメディアの報道が深くかかわっているという点で、メディアはこれを無視してはいけない。それは、新たな「井伏鱒二現象」をつくることになる。

 法学者の間では、なかったということの証明は「悪魔の証明」と呼ばれ、非常に難しいとされる。しかし、だからと言って、軍命令の有無を曖昧(あいまい)にはできない。いかなる困難があったとしても、真実が佇(たたず)むその場所まで、取材の旅を続けていきたい。

(編集委員・鴨野 守)(第一部終わり)