宮崎紗江と上野亜美は、生徒指導担当の体育教師・平野真紀子から叩かれたお尻をさすりながら教室に入った。
朝の学活動に引き続き、1時間目は英語。2年3組の担任・原幸絵の授業だ。幸絵は、26歳でバレーボール部の顧問。面倒見が良く、姉御肌の性格のため、生徒からは慕われている。
「ハイ。じゃぁ、予習チェック始めるよ」
生徒たちは、今日のセクションの単語と本文を写したノートを開いて幸絵に見せる。幸絵の授業では、毎回授業で行うセクションの単語を書き写し、意味を調べ、本文と和訳を書く予習が義務付けられている。
「よしっ」
「OK」
「はい」
「……うーん、和訳が怪しいけど、まぁOK」
次々とチェックし、北原友里子の所へやって来た。
「あら?友里子、予習は?」
「すみません、忘れました」
「ハイ。じゃぁ、ケツね」
幸絵は、閻魔帳にチェックし、友里子は、立ち上がって前屈みの姿勢をとる。
幸恵のケツペンは平手で道具は使わない。しかし、バレーボール部の顧問であり、自身も小学校時代からバレーボールを続けているだけあって、その威力はかなりのものだ。
パンッ!
いい音とともに、友里子はのけぞる。
「痛ぁー」
友里子は両手でお尻をさすりながら床に正座する。
予習忘れの罰は、ケツペンと正座で授業と決まっている。普段はやさしい幸絵も、この時だけは生徒を締める。
「ハイ、OK」
続いて、上野亜美の所へ……
「亜美。あんた、また忘れたの?」
「へへ、すみませーん」
亜美は、悪びれずにケツペンの姿勢をとる。
「さっき、マキブーから叩かれたばっかだから手加減してね」
「何が、マキブーよっ!平野先生でしょ」
幸絵は、かなり思いっきり亜美の尻を叩いた。
バシッッッ!!!
「痛ぇーーーっ!!!」
かなりの音だ。亜美はつらそうな顔で正座しようとする。
幸絵は、閻魔帳にチェックしながら、
「亜美、あんたは前で正座。今度忘れたら廊下だから。リーチだよ」
「えーっ!」
クラス中、大爆笑になった。亜美はしぶしぶ前に行き、黒板の前で正座した。
「ハイ、OK」
「ダメ、ケツ」
「ハイ」
「OK」
「ケツ」
次々とチェックが進み、幸絵は小原美穂の所へ来た。小原美穂は、2年3組の問題児。上野亜美とともに教師たちに目をつけられている生徒の一人だ。
「美穂、今日も予習やってないわね。あんた、やる気あるの?」
幸絵は、亜美同様、美穂にも手加減無しのケツペンをした。
「あんたも亜美と一緒に前で正座してなさい」
「ハーイ」
結局、この日は、北原友里子、上野亜美、小原美穂、佐藤莉奈、藤江春菜の5人が予習忘れでケツペン・正座となった。そのうち、亜美と美穂の二人が黒板の前で正座だ。 50分の授業時間の正座はきつい。まだ、友里子や莉奈、春菜の3人は、椅子を机代わりにしているので、疲れたら椅子に体重をかけたりできるが、黒板の前で正座させられている亜美と美穂はそれができない。途中、何度か腰を浮かせていたが、さすがに前でそれをやると目立ってしまい、幸絵から「動かない」と言われて、教科書で頭をはたかれていた。
チャイムが鳴り、罰を受けた5人もようやく正座から解放された。亜美と美穂は「動けないよー!」と言って立ち上がるのに時間がかかっていた。
宮崎紗江も何度かケツペンや正座の罰を受けたことはあるが、亜美や美穂たちほどではない。懲りない彼女たちを見ていると、呆れることもあるが、しっかり罰を受けている姿を見てると尊敬の念さえわいてくるから不思議だ。
紗江は、亜美に罰がつらくないか尋ねたことがある。すると亜美は、
「だって、ケツ叩かれて正座させられるくらいしょうがないじゃん。ビンタよりはマシだよ」と、意外にあっけらかんとしていた。
朝の学活動に引き続き、1時間目は英語。2年3組の担任・原幸絵の授業だ。幸絵は、26歳でバレーボール部の顧問。面倒見が良く、姉御肌の性格のため、生徒からは慕われている。
「ハイ。じゃぁ、予習チェック始めるよ」
生徒たちは、今日のセクションの単語と本文を写したノートを開いて幸絵に見せる。幸絵の授業では、毎回授業で行うセクションの単語を書き写し、意味を調べ、本文と和訳を書く予習が義務付けられている。
「よしっ」
「OK」
「はい」
「……うーん、和訳が怪しいけど、まぁOK」
次々とチェックし、北原友里子の所へやって来た。
「あら?友里子、予習は?」
「すみません、忘れました」
「ハイ。じゃぁ、ケツね」
幸絵は、閻魔帳にチェックし、友里子は、立ち上がって前屈みの姿勢をとる。
幸恵のケツペンは平手で道具は使わない。しかし、バレーボール部の顧問であり、自身も小学校時代からバレーボールを続けているだけあって、その威力はかなりのものだ。
パンッ!
いい音とともに、友里子はのけぞる。
「痛ぁー」
友里子は両手でお尻をさすりながら床に正座する。
予習忘れの罰は、ケツペンと正座で授業と決まっている。普段はやさしい幸絵も、この時だけは生徒を締める。
「ハイ、OK」
続いて、上野亜美の所へ……
「亜美。あんた、また忘れたの?」
「へへ、すみませーん」
亜美は、悪びれずにケツペンの姿勢をとる。
「さっき、マキブーから叩かれたばっかだから手加減してね」
「何が、マキブーよっ!平野先生でしょ」
幸絵は、かなり思いっきり亜美の尻を叩いた。
バシッッッ!!!
「痛ぇーーーっ!!!」
かなりの音だ。亜美はつらそうな顔で正座しようとする。
幸絵は、閻魔帳にチェックしながら、
「亜美、あんたは前で正座。今度忘れたら廊下だから。リーチだよ」
「えーっ!」
クラス中、大爆笑になった。亜美はしぶしぶ前に行き、黒板の前で正座した。
「ハイ、OK」
「ダメ、ケツ」
「ハイ」
「OK」
「ケツ」
次々とチェックが進み、幸絵は小原美穂の所へ来た。小原美穂は、2年3組の問題児。上野亜美とともに教師たちに目をつけられている生徒の一人だ。
「美穂、今日も予習やってないわね。あんた、やる気あるの?」
幸絵は、亜美同様、美穂にも手加減無しのケツペンをした。
「あんたも亜美と一緒に前で正座してなさい」
「ハーイ」
結局、この日は、北原友里子、上野亜美、小原美穂、佐藤莉奈、藤江春菜の5人が予習忘れでケツペン・正座となった。そのうち、亜美と美穂の二人が黒板の前で正座だ。 50分の授業時間の正座はきつい。まだ、友里子や莉奈、春菜の3人は、椅子を机代わりにしているので、疲れたら椅子に体重をかけたりできるが、黒板の前で正座させられている亜美と美穂はそれができない。途中、何度か腰を浮かせていたが、さすがに前でそれをやると目立ってしまい、幸絵から「動かない」と言われて、教科書で頭をはたかれていた。
チャイムが鳴り、罰を受けた5人もようやく正座から解放された。亜美と美穂は「動けないよー!」と言って立ち上がるのに時間がかかっていた。
宮崎紗江も何度かケツペンや正座の罰を受けたことはあるが、亜美や美穂たちほどではない。懲りない彼女たちを見ていると、呆れることもあるが、しっかり罰を受けている姿を見てると尊敬の念さえわいてくるから不思議だ。
紗江は、亜美に罰がつらくないか尋ねたことがある。すると亜美は、
「だって、ケツ叩かれて正座させられるくらいしょうがないじゃん。ビンタよりはマシだよ」と、意外にあっけらかんとしていた。
ノートをちゃんと取っているかチェックされて、ちゃんとやってないとノートを投げ捨てられ、正座させられていた人がいたことを思い出しました。
僕も紗江と同じで、しっかり罰を受けている人を尊敬します。今更遅いかもしれないけれど、僕も見習いたいなあと思います。
足をモゾモゾ動かしてばかりだったからでしょう。
5名中の3名は、足をモゾモゾしてないとのことできちんと正座して反省したことでしょう。
正座の反省受けたくなかったらしっかり予習やっておけば良かったのにね。
私も中学の時長時間の正座の反省を受けたことあります。
足をモゾモゾしてばかりで、正座中前屈みで姿勢悪く痛そうな顔して正座してるためなかなかお許しが出なくて正座の時間、無時間 でした。