前回の『もやい結び』に続いて、ロープに関する話題を一つご紹介します。ロープに刺して穴を大きくする時に使う道具がこの『スパイキー』です。
木製、鉄製等いろいろありますが、右から２番目は「かじきまぐろ」の骨、右端は鹿の骨で出来ています。船員の手作りです！！
ほどいたロープを編む時にこのように穴を大きくし、そこにロープを通していきます。
ロープの大きさや素材によって使い分けます。このように編み込むのが、船員のロープ使いの基本となります。
新年あめましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくおねがいいたします。新年最初の記事はロープワークの「もやい結び」についてご紹介させていただきます。
皆さん「もやい結び」というのをご存知でしょうか？ロープの結び方のひとつで、このような結び方です。
基本的な結び方で簡単ではあるのですが、その用途の多さから「結び目の王」と呼ばれています。
ロープの先に輪をつくるのですが、結び目がそれ以上締まらないような構造になっており、用が済んだあとは簡単にほどくことが出来ます。また引っ張ってもその輪が縮まず、その対象物を締め付けることがありません。そのため、船の係留や人命救助に使われます。
結び方です。
まず小さな輪をつくり、その輪にもう一方のロープを通します。
折り返してもう一度通します。
完成。
引っ張ってみて、輪や結び目が縮まないか確認してみてください。使った後にほどきやすいので、海だけでなく、キャンプなどで使っても便利だと思います。