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2009年はハイドン、ヘンデル、メンデルスゾーンイヤーで盛り上がる!

2009年01月02日 | オススメ、クラシックCD&コンサート!
Furore: Handel Opera Arias
Joyce DiDonato
Virgin Classics

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明けましておめでとうございます!ということで、今年はクラシック音楽界にとってもかなり盛り上がる一年になりそうです。というのも、「交響曲の父」ことヨーゼフ・ハイドンの没後200周年、フリードリッヒ・ヘンデルの没後250周年、そしてフェリックス・メンデルスゾーンの生誕200周年など、偶然にもメモリアルイヤーが重なっているからです!

そして恒例のウィーンフィルのニューイヤーコンサート2009では、今回タクトを振ったダニエル・バレンボイムがハイドンイヤーということで、特別にハイドンに敬意を表して交響曲第45番「告別」の第4楽章を演奏。演奏が最後に向かうにつれて、次々と舞台上から奏者がイソイソと撤収していく様子をライブで見れてなかなか面白かったですねー。

まぁ、ここ数年個人的にもヘンデル、ハイドンにはまっていることから、最近購入したオススメCDをご紹介したいと思います。まずはヘンデルのオペラアリア集ですが、ドラマチックなヘンデルのオペラアリアを堪能できるのが上記のジョイス・ディドナート(Ms)盤。クリストフ・ルセ&レ・タラン・リリクのサポートが絶妙です。アマゾンでも買えますが、HMVのリンクは、こちらから!

新世代の傑出したメゾ、ディドナートの専属、ソロ・リサイタル第1作
ジョイス・ディドナート/FURORE(激情)
ジョイス・ディドナート(メゾ・ソプラノ)
クリストフ・ルセ(指揮)ル・タラン・リリク

アメリカ出身のディドナート、ヘンデル、モーツァルト、ロッシーニで最も注目を浴び、ロジーナで大成功し、2007年メトのビヴァリー・シルズ賞を獲得。このアルバムは、クリスティ/レ・ザール・フロリサンとの「ディジャニーラ」役でローレンス・オリヴィエ賞を獲得した「ヘラクレス」他、彼女の恐るべきテクニックと深い心理描写を十全に発揮したヘンデルの激情的なアリア集です。このアルバム・プログラムで12月~1月にはマドリッド(テアトロ・リアル)、アムステルダム(コンセルトヘボウ)、パリ(サル・プレイエル)、ロンドン(バービカン)、ビルバオ、サラゴサ、カンザス・シティ、ニュー・ヨーク(カーネギー)他でのツアーが予定されています。ご注目ください。(EMIミュージック)

ヘンデル:
・「セルセ」第3幕:おぞましい深淵のむごき怒りよ(セルセ)
・「テゼオ」第2幕:Dolce riposo(メデア)
・「テゼオ」第2幕:Ira, sdegni, e furore O stringero nel sen'(メデア)
・「テゼオ」第5幕:Moriro, ma vendicata(メデア)
・「ジューリオ・チェーザレ」第2幕:L'angue offeso mai riposa(セスト)
・「アドメート」第1幕:恐ろしい亡霊ども(アドメート)
・「ヘラクレス」第1幕:There in myrtle shades(ディジャーニラ)
・「セメレ」第2幕:Hence, Iris Hence away(ジュノー)
・「イメネーオ」第2幕:Sorge nell'alma mia(ティリント)
・「アリオダンテ」:不実な女よ、戯れるがよい(アリオダンテ)
・「アドメート」第2幕:Gelosia, spietata Aletto(アルチェステ)
・「アマディージ」第2幕:Destero dall' empia Dite(メリッサ)
・「ヘラクレス」第2幕:Cease Ruler of the day to rise(ディジャニーラ)
・「ヘラクレス」第3幕:Where shall I fly(ディジャニーラ)

そしてもう一枚もヘンデルのオペラアリア集です。こちらも乗りにのっているメゾ・ソプラノ、ヴェッセリーナ・カサロヴァの最新ヘンデル、オペラアリア集アルバム。チェチーリア・バルトリ(Ms)ほど重低音な歌声ではないので、逆に聴きやすいところがカサロヴァのいいところかもしれません。HMVのリンクは、こちらから!


ヘンデル:オペラ・アリア集
ヴェッセリーナ・カサロヴァ(メゾ・ソプラノ)
アラン・カーティス(指揮)イル・コンプレッソ・バロッコ

モーツァルト、ロッシーニとともにフランス・オペラのレパートリーの斯界の第一人者カサロヴァ。もちろん、今や、ヘンデルのオペラでも欠かせない存在でもあります。バロック・アリアの女王の面目躍如。この素晴らしい歌声は言葉では形容できません。あまり聴く機会のないアリアから、おなじみの『アリオダンテ』や『アルチーナ』のアリアまで、悲しみに満ちているかと思えば挑戦的になる若者の心を柔軟に、かつ自由自在に歌います。一瞬「カウンターテナー?」と思えるような深い歌声、思い切りのよい表現。しかし、声自体に漲る女性らしい妖艶さ。これらが相俟って背中がぞくぞくするような快感を与えてくれるのです。女王というより「男前」な歌声を堪能してください。
今回は、様々なヘンデル・オペラの復活上演を行っているスペシャリスト、アラン・カーティスとイル・コンプレッソ・バロッコをバックにして歌われます。

ヘンデル:
『オットーネ』より
・Dove sei, dolce mia vita!
・Un disprezzato affetto
『クレタのアリアンナ』より
・O patria! O citadini!
・Sol ristoro di mortali
・Bella sorge la speranza
『テレプシコーレ』より
・Sento brillar nel sen
・Caro amor, sol per momenti
『アリオダンテ』より
・Overture, Ballet
・O felice mio core
・Con l'ali di costanza
・E vivo ancora?
・Scherza infida in grembo al drudo
・Numi! Lasciami vivere
『アルチーナ』より
・Mi lusinga il dolce affetto
・Verdi prati, selve amene
録音:2008年3月、Haydn-Auditorium, Bolzena

次はハイドンの珍しいオペラ『騎士オルランド』全曲盤。アーノンクールが手兵ウィーンコンツェントゥスムジクスを率いてコンサート形式でのライブ演奏会が収録されています。ソプラノのプティボンをはじめ、豪華な歌手陣が勢ぞろい。相変わらずのアーノンクール節がハイドンの音楽の斬新さを余すところなく再現しています(と言ったら褒めすぎではありませんよ)。HMVのリンクは、こちらからチェック!


アーノンクール/ハイドン:『騎士オルランド』
ニコラウス・アーノンクール(指揮)ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス

2005年シュティリアルテ音楽祭で絶賛された、アーノンクールによる『騎士オルランド』復活上演。ハイドンの知られざる英雄喜劇、豪華歌手陣を動員した決定的解釈。アーノンクール自らが主宰し、毎年グラーツで開催されるシュティリアルテ音楽祭の2005年の演目の中でも、舞台上演された『カルメン』とともに大きな話題を呼んだハイドンの歌劇『騎士オルランド』が早くもCD化です。

『騎士オルランド』は1782年に初演され、作曲者の生前はプラハ、ウィーン、ブダペストなどヨーロッパ各地で上演されたにもかかわらず、それ以後あまり取り上げられることなく、20世紀後半になってようやく蘇演された作品です。中世の有名なオルランドの逸話を基にした「英雄喜劇」で、これまでにスタジオ録音では、1976年録音のドラティ盤(PHILIPS)から発売されているのみでした。

アーノンクールは2001年に、ハイドンが『騎士オルランド』の前に書いたオペラである『アルミーダ』をバルトリやプレガルディエンらと録音しており、高い評価を得ていました。『ロンドン交響曲集』『パリ交響曲集』や『天地創造』、『四季』それに数々のミサ曲など、ハイドンの作品に対しては熱心に取り組んできたアーノンクールですが、オペラ全曲は『アルミーダ』まで取り上げたことがなく、今回の『騎士オルランド』は2曲目のハイドンのオペラとなります。

フランスのコロラトゥーラ、プティボンや、最近アーノンクールとの共演が急増しているゲルハーヘル、モーツァルトやシューベルトの作品でリリック・テノールとしての魅力を発揮するギューラなど、ヨーロッパで活躍中の名歌手を総動員してキャスティングされており、この知られざるオペラの魅力を伝える決定的な一組となることは間違いないでしょう。

・ハイドン:歌劇『騎士オルランド』XXVIII:11(1782)全曲
 パトリシア・プティボン(S:アンジェリカ)
 クリスティアン・ゲルハーヘル(Br:ロドモンテ)
 ミヒャエル・シャーデ(T:オルランド)
 ヴェルナー・ギューラ(T:メドーロ)
 ヨハネス・カルパース(T:リコーネ)
 マリン・ハルテリウス(S:エウリーラ)
 マルクス・シェーファー(T:パスクワーレ)
 エリーザベト・フォン・マグヌス(Ms:アルチーナ)
 フローリアン・ベッシュ(Br:カロンテ)

録音:2005年7月13日&14日、グラーツ、シュテファニエンザール[デジタル]
シュティルアルテ音楽祭でのライヴ・レコーディング


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