正吼の日記

日々の何気無い事を綴って行きますのでよろしくお願いします。

刀について(1)

2011年04月29日 17時40分57秒 | 舞踊
今日はについて少しお話を

そもそも、刀(日本刀)は戦前まで我々、日本人のそばに在ったものです。
そして、それらは人の手と心を行き来する内に、様々な逸話や言葉を生み出してきました。
今回は、そう言ったモノの中から、一部を取り出してお話しをしたいと思います。

まずは逸話から

村正は妖刀だったのか?
正吼から言えば、これは完璧なデマです
村正の刀は本来、美濃伝の刀として、その切れ味や機能美をそなえた物なんです。
しかし、徳川の何人かの人達が痛い目にあったと言うだけで妖刀にされた不幸な刀と言えます。
まぁ~ 家康の祖父を殺した刀であり、信長によって切腹させられた長男を介錯した刀であり、
父、広忠もコレにより斬りつけられています。
昔の人間は、今の人間以上にジンクスに拘るもので、家康が怨み嫌うのも分からなくは在りません。
そして、幕府に嫌われた刀は、尾ひれ背びれに胸びれまでつけて、おかしな噂が流れました。
それが妖刀伝説の正体です。
この家康に嫌われた村正は、家康に敵対する真田幸村などに佩かれる事となります。
後、妖刀と恐れられたこの村正も幕末には、打倒幕府を夢見る維新志士達に好んで愛用されてました。
最後に、この刀は本当に徳川にとって、呪われた刀だったのでしょうか?
それは違います。だって、徳川の家臣として活躍した本多平八郎忠勝の「蜻蛉切(とんぼぎり)」も村正だったのですから

村正の師匠は正宗だった?
デマのようです。いったい何処からそんな話になったんだか
正宗と村正が生きた時代には、やはり時代へのへだりがあり、ちょっと無理があるようです。
村正の鎚の音を聞いただけで、正宗は村正の力量を見抜き、それに感動した村正は、正宗に弟子入りしたってやつですね。
これも、伝説的な名刀と伝説的な妖刀を結び付けたい人間の妄想が生み出したモノなのでしょう。

「みねうち」は安心出来るのか?
もちろん、出来ません
「みねうちじゃ、安心せい」
よくも、ぬけぬけと言ったもんでんです
刃を向けてなければ、いわえる鉄の棒です・・・
分かりやすく言えば、鉄パイプで殴られても打ち所が悪ければ骨折、最悪即死します(爆)
「スケさんカクさん、懲らしめてやりなさい」「ええい!この者は上様では無い!」で始まる大立ち回りで
毎回、スケさんや徳田真之介に殺されている奴が居ると思うのは私だけ?(笑)

こういた逸話を語ればキリが無い為、本日はこの辺で・・・
明日は、刀が元になっている言葉を紹介します。

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