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『Ib』は『イブ』じゃなく『イヴ』って読むんだよ。

2012-05-05 20:28:47 | レビュー・感想文
えー、まずは前回の記事の訂正を。

今、巷で話題のホラーアドベンチャーゲーム『Ib』についての記述で、
「ホラーゲームが極端に苦手でなければお勧めできます」と書きましたが、
その後、ニコニコ動画の実況やらブログのレビューやらで
「トラウマになった」
「涙目になりながらプレイした」
等々のコメントがあり、悲惨な結果になった方も居たようです。

なので、これからはこう言い換えます。
「ホラーゲームにある程度の耐性がある人にはお勧めできます」と。

こう書くと、プレイ後に「なんだ、そう怖くもないじゃん」と言う人も出そうですが、
「怖くないと言われてやった → 滅茶苦茶怖いじゃん!」よりは
「怖いと言われてやった → そんな怖くなかった!」の方が、
精神的な被害は軽いように思いませんか?



そんなわけで、連休中はずっと『Ib』の実況動画を見たり、
『Ib』をプレイした人の創作物を観て廻ったり、
『Ib』のエンディングや分岐を観て廻ったりして過ごしていました。
さようなら、社会人初のゴールデンウィーク。
どうせ出掛ける予定もないので、ある意味では非常に有意義な連休ではあったのですが。

なんかね。
普段はあまりアニメとかゲームとか観たりやったりしないわけなんですが、
久々にキましたね、これは。



もう、頭の中は『Ib』のことしかないので、
今日は『Ib』のことをあれこれ書き散らしてみたいと思います。
未プレイの方は要注意。
極力ネタバレしないような表現にはしますが、限度というものがあるので。

今回の記事は、
「友人に薦められたけど迷っている人」や、
「ある程度の予備知識が無いとゲームをやる意欲が湧いてこない人」や、
「すでにプレイしたので他の人がどう感じたのか知りたい人」や、
「プレイするつもりはないけど話題を合わせるために知識を仕入れておきたい人」など、
そういった方々へ向けたものにします。



ではまずは、質問形式で進めてまいりましょうか。

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質問1:そもそも、どういうゲームなの?

回答1:
一言で言うと、美術館から脱出するゲームです。
館内でアイテムを拾ったり、パズルを解いたり、他のプレイヤーと会話したりしながら、
とにかく先へ先へ進んでいけば、とりあえず最後までは行けます。

大貫妙子さんの「メトロポリタン美術館」という曲にグッとくる人であれば、
楽しめるゲームかと。
或いは、谷山浩子さんの「手品師の心臓」とか「意味なしアリス」とか「そっくり人形展覧会」とか、
そういった怪しくも楽しくて怖い楽曲を連想させる、
そんな雰囲気を感じました。

ここまで読んで、「なんか面白そう」と思った人は、
悪いことは言いませんから、すぐに公式サイトからダウンロードした方がいいと思います。
何でも、完全白紙の状態で体感するのがベストだと思いますよ、私は。





(少し間を空けて‥‥‥。)





質問2:どんなキャラクターが出てくるの?

回答2:
主要なキャラクターは三人います。

まずは、主人公のイヴ。
9歳の女の子です。
両親に連れられて美術館に来たばかりに、いろいろと大変な目に合ってしまいます。
ゲーム中ではあまり喋る描写が無いので、物静かな子だと思っていましたが、
今振り返ると、なかなかアグレッシブな所もあるような。

で、ゲーム中に出会う青年、ギャリー。
容姿や口調は女性っぽいところがありますが、れっきとした男性です。
少し頼りない感じでもありますが、時には何かと親身になってくれる所もあります。
幸福な結末を迎えたいのであれば、彼とのイベント(?)には注意すべきかと。

あとは、同じくゲーム中に出会う少女、メアリー。
彼女もまた、進行上で非常に重要な役割を果たします。
どう重要かは‥‥詳しく述べないほうが良いですね。

他にもモブキャラは居るのですが、割愛。
ごく一部では、無個性さんの人気も高まっているようですが、
私としてはあまり良いイメージが無いので。



質問3:結局、怖いの?怖くないの?

回答3:
恐怖という感情には個人差があるので、一概には言えませんね。
そもそも私はホラー系のフリーゲームというものを殆どやったことがないので、
比較対象もありませんし。
(「コープスパーティ」は途中までだし、
 「ゆめにっき」は妹がやっているのを横で眺めていただけという有様)
もっとも私としては、思わず声を発してしまう場面がいくつかありました。

個人的に面白いなと思ったのが、ホラー描写がバラエティー豊かであるところ。
キャラクターに対して被害を与えるだけでなく、
プレイヤーに対して恐怖を与える手法が巧いのですね。
「かくれんぼの手」や「火気厳禁」は何が起こったのかと思いましたよ。

あとは、スケッチブックの空間とか、「うっかりさんとガレッド・デ・ロワ」とか、
あのあたりのセンスは凄まじいものがあるように思いました。
「赤色の目」の部屋では、ギャリーがなんであんな不快そうだったのかわかりませんでしたが、
後になって実況動画を見た時に、事の真相を知りました。
うーん‥‥‥。

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ここからは未プレイの人を視野に入れずに、自分が思うことを。



『Ib』に嵌まり込んでから気づいたのですが、
ネット上をよくよく見てみると、『Ib』の二次創作がなんとも多いんですね。
特にPixivなんかでは新着作品に度々上がっています。
(私が知ったきっかけも、Pixivのイラストが発端でした)

何かしらの創作物が爆発的な人気となることは、
ネット上ではしばしば起こることだとは思っていましたが、
それにしても公開からまだ数ヶ月しか経っていない、全く無名の人が創ったゲームが、
瞬く間に拡がっているというのも、不思議な感じがします。



異世界に女の子が迷い込んで、変なことが起きて‥‥というシチュエーションは
わりと定番であったりしますし、
それを助けるサブキャラが居るのも、またお決まりではあると思います。

ただ、このゲームにおいて特殊なのは、
そのアシスト役としてのギャリーのキャラクター性にあると思います。
乱暴な表現をしてしまうと、男性でも女性でもない存在。
むしろ女性寄り。
それでもイヴのことを助けてくれる、王子様的な要素もあったりして。

そういった、ある意味では非常に潔癖な世界観が構成されている。
少女という無垢であるが故に汚されやすい存在を、
決して汚すことの無い存在としてのギャリーが助けてくれる。

そんな所に、心に響く要素があるのではないかと漠然と考えてみたのですが、
話が難しくなってきて、自分でも何を書いているのかわからなくなってきたので、
このあたりにしておきます。



まぁ何にせよ、興味のある方はこんな感想文など一刻も早く忘れて、
プレイしてみて下さいな。

今日はこんなところで。裄紘でした。




















邪魔だなぁ 邪魔だなぁ
邪魔だなぁ 邪魔だなぁ
邪魔だなぁ 邪魔だなぁ
‥‥‥

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