神「お正月の朝、挨拶に来なさい、速い順に12番目までその年の大将にしてあげましょう」
皆「やったー」(猫を残し出て行く)
猫「うれしいな、たのしいな、あれそういえば神様は何時集まるって言ってたけ?」
鼠「どうしたの猫さん」
猫「何時集まるか忘れちゃったんだ」
鼠「一月二日だよ」
猫「ありがとうネズミさん、それならゆっくり寝ていられるな、あ~あ」
鼠「おやすみ猫さん・・・うっしっしっし上手くだませたぞ」
牛「俺はのろまだから今から歩き出さないと」
鼠「あっ、牛が歩き出したぞ、あの背中に乗って行ったら楽なんじゃないかな」
鼠「お先に失礼、ヤッター一番だ」
門「大丈夫間に合いましたよ」
ナ「竜は雲を呼び空を飛ぶ、蛇は草むらはにょろりと進む」
竜「分かった!どけどけー!!」(門番にぶつかりながら門の中へ、門番は倒れる)
門「ひえ~」
蛇「あぁ~ついた」
馬「パカッラパカッラパカッラ、ヤッターおらが7番だ」
羊「メェ~メェ~12番目になるかと思ったけど、8番目になれてよかったな」
犬「どけどけお屋敷に行くのはこの俺だ、おまえは柿でも食べていろ!」
鳥「やめれやめれ、仲良くせんか、猿は前、犬は後ろ」
鳥「やれやれ」
犬「仕方がない」
門「これで12匹入ったな、神様動物達がそろいました」
神「分かりました、動物達集まりなさい」
皆「ははぁー」
神「一番は鼠だな、王冠を上げましょう、今年は鼠年とする」
猫「しめしめまだ誰も来ていないな、俺が一番だ」(門をたたく、門番覗いて)
門「なにを行っているんだ、大将なら昨日の朝に決まったよ」
ナ「それからというもの猫は鼠を追いかけるようになりました。」
(おしまい)
脚本:スキップの子ども達
参考:絵本 内田麟太郎・文 山本孝・絵『十二支のお話』
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