政治へのとりくみ

政治へのとりくみ

庶民のネットワ-ク 民主党議員に訊く 2005.7.5

2005-07-09 11:30:31 | Weblog
民主党議員に訊く 2005.7.5(火曜日) 庶民のネットワ-ク 池邊幸惠 ・丸山南里
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この日の午後は、<郵政民営化法案>の採決でした。亀井・綿貫たち自民党造反組みの力及ばず3票足りないままで法案は通過した。
わたしたちは、その慌しい中、衆議院議員会館で、午前中は知人の紹介で、仙谷由人さん(民主党政調会長・当選4回・東大・元弁護士)の政策秘書さんとゆっくりお話させていただきました。そして、午後採決が終わって、お疲れの山内功さん(法務委員会理事・当選2回・中大・元裁判官)からもいろいろとお話をきかせていただきました。

○仙谷由人議員の 政策秘書Rさんに<共謀罪>についてきく。

   ・批准する条約との関係で共謀罪が作られる。
   ・証人買収罪を新設している。
   ・立法事実の不在・・実行行為なくして罪に問われるのは問題だ
   ・対象・適用の解釈があいまい・・国際的越境性の組織的犯罪集団の関与のみにされるべき
   ・’99当初は共謀罪は不可能とされていた。

   ・対象となるのは4年以上の刑になる犯罪に適用される。
       600以上の犯罪が対象とされる
   
   ・4月20日に南野法務大臣は他の案件で 「人々の内心 思想を処罰してはならない」と答えているが、共謀罪はまさにそれを犯すものである。

   ・捜査の手続きがあいまいであること。共謀を実証する捜査がエスカレ-トするだろう。
   ・刑法と法務のアンバランス 予備の処罰とする構成要件があいまいである。
   ・日弁連も危ないとして民主党にも言ってこられました。
   ・民主党は、津川祥吾議員らが作業チ-ムを作って追求している。

 など、共謀罪に関する大変に丁寧な説明をいただき、目のつけどころは、わたしたちと同様であることがよく分かりました。
 
 また、話のあいまに「民主党は自衛隊のイラク出兵にも反対しているし、民主党は恒久平和のための法律案や、戦後保証のための調査(従軍慰安婦・シベリア捕虜・台湾の方々)等もおこなっている。」などもお聞きしました。
 「民主党は宣伝がヘタだといわれてます・・・」とも、でもそれはマスメディアがまったくの体制翼賛だからじゃないですかと私は申し上げました。ですから、わたしたち庶民のネットワ-クはそんな偏った体制翼賛の報道でなく、わたしたちが直接うかがった真実のところだけをできるだけ忠実にみなさんに伝えていこうと考えていますと伝えました。
 最後に私のために兵庫県の各民主党議員たちのリストをみせてくださり、各議員たちの様子の説明等をていねいにしてくださいました。
 Rさん、大変にお疲れのところをほんとうに有難うございました。会見は共謀罪のことを主としてお話をうかがわせていただいたのですが、しかしながら政策秘書さんとしての難しい立場、そのハ-ドワ-クの一端をうかがいしることができたようで大変に勉強になりました。Rさん、どうぞ、これからも仙谷議員さんとともに日本のまっとうな政治のために闘ってくださいませ。
 わたしたちも応援させていただこうと思っています。

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 ○山内 功 おさむ 議員にきく。

 衆議院議員会館内の喫茶室のテレビで郵政法案の採決の様子を見ていたわたしたちに、採決が終わってすぐ、山内さんの秘書さんから電話がきたので、さっそく会いにおとずれる。2階の部屋は庭もみえてこころなしか広く感じられる。山内さんは採決の後でお疲れのご様子なのに、心よく辛抱強くわたしたちにお話ししてくださいました。しかしながら、さすがに元裁判官、じぃ~~~っと、まじまじとこちらをみつめておられるその眼力の鋭さには感心いたしました。

 「この共謀罪は国際条約で要求されたとおりのことを現在の日本の法律に書き換えたものです。」

 「人としゃべることが行為である、話しあうのが行為であると自民党は言うんだ、それは全くの屁理屈なんだが、自民党にそこまで言わせたこっちもよくなかったかもれない」

   選挙について話し合う自民党員も共謀罪に問われるのではないか?と聞くと
 「反対派が選挙で話し合うことを犯罪としても、味方が選挙で話し合うことは犯罪にしないことを続けられると平気で思っている」
 「もう4回も継続審議のままだから、こんどこそ、通すだろう」 と、今回で必ず通ってしまうだろうというあきらめの表情がうかがえれた。
 また「国際会議での共謀罪についての審議内容を外務省に求めると、つごうの悪いところをすべて墨で塗った資料しか貰えなかった」と、これにはびっくりさせられた。
  
  この法案が制定されたあとでどのようなことになるか?という問いにたいして、
 「これは国民が怖気づき、萎縮させるという効果があるだろう」
 「しかし、民主党が政権をとれば、すぐに廃案にしますよ」 とも言っておられた。

  また「連合(日本労働組合総連合)が民主党を頼りとしない」とか、靖国参拝についても自民党だけでなく民主党内にもそのような会があると言っておられた。しかし民主党だったらアメリカのポチにはならないとも。が、小選挙区制は変えない、これからは2大政党制だと言われた。

 このたびは大阪出身の藤村修議員のご紹介で、法務委員会の理事の山内さんにお会いできてたことを感謝申し上げます。そして山内さまから実際に法案が成立するまでの様子等いろいろとお聞きできて大変に勉強になりました。
 山内さまには本当にお疲れのところをおつきあいくださり、心から感謝もうしあげます。どうぞこれからも庶民のため日本のまっとうな政治のために頑張っていただきたいです。それと、是非とも政権をとられて、政権と癒着することのない独立した清廉な司法に戻れるよう、庶民の味方となれる心ある政治と司法になれるように頑張っていただきたいと切に思われました。若きホ-プ山内さん、期待しています。
 
                                               (報告 文責 池邊)    
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池邊幸惠の感想:
 
 思うに、市民団体も本当の敵はなんであるのか、民主党への叱咤激励もよいが、真の敵はどこにあるかをわたしたちはしっかりと自ら考えねばならないだろう。しかしながら、民主党にも頑張っていただき、まずは、これまでの60年間の金権腐敗の大元の自民党を倒し、政権交替へと歩をすすめていきたいものです。

また、わたしたち庶民は、わたしたちの小さな声の通る方法をもっともっと模索すべきだろう。 政治がもっと身近なものになれば、心ある議員さんたちにもめぐりあえ、庶民の心からの願いも通じるかもしれない。 

しかし、今のままの、三権癒着の腐敗アメリカのポチのままの政治ではとうていダメに思われます。だからそこには、政権交替なり、新しく庶民の政党、弱者の味方になる政党づくりという受け皿を作り出すことも考慮にいれていき進んでいきたいとたいと思わます。

 そして、今の民主党には、かつての当初の!社会党ように、現政権に本気で敵対する気概があるのか否かが各労働組合などには強く問われているところではないでしょうか。 民主党もいろんな意見があってまとまるには大変そうですが、是非がんばって次期政権をとっていただきたいものです。

 しかし、たとえば、政治屋の家系の鳩山が改憲をより強く述べ、松下政経塾卒が小泉政権と後ろで握手しているようなそぶりは、なにをかいわんやという感じを受けたりもします。民主党の顔はやはり庶民には向いていないんじゃないかしらと疑問を持ちたくなるような。 

 政治に失望している多くの庶民にとっては、そのような疑惑のままでは、とても民主党へ新たな希望のわいてきようがないかもしれません。
もし、民主党が庶民の政党であるというなら、本来の自由・公平・博愛をめざす本来の民主主義を標榜するならば、もっと今の一党独裁の 自民党政権 との <<違い>> を毅然とした態度ではっきりと示してほしいです。

庶民にとって魅力ある希望のもてる政党へともう一息の変身をしてほしいように感じられます。

 しかしながら小選挙区制の死に票を惜しむ気持ち、あるいは修正審議をやめてしまう民主党を責めずにはいられない庶民のやり場のないせっぱつまった気持ちを分かっていただける、そんな庶民の声なき声が本当に分かっていただける、そんな民主党になっていただけたらいいのになと強く思われたことです。

 郵政委員会も大変でしたが民主党は審議拒否をしてたたかっていたようですが、 
一体、審議というものは、自由活発に論議できてあたりまえのものではないのですか?共謀罪に関する法務委員会でも河村たかし委員の発言はないんです、と河村さんの秘書さんが言っておられました。
 
 一体委員たちを誰がどういう基準で選ぶのでしょうか、法務委員会には、社民党や共産党からは一人も入っていません・・・これってとてもおかしいですよね!民主主義の本質から全く逸脱しているんじゃないですか!!!本来、反対する少数意見を多数意見のものが、よく理解して話し合い、修正をしながら互いに理解しあい歩みよる・・・、それが真の民主主義の第一歩ではないでしょうか。 

 しかし、どうもこのようなもとから偏った理事たちが選ばれて政権につごうよくすべてが決められていく<<できレ-スの委員会>>で、法案審議も形式だけでろくな討論もされないまま通過のようです。すべては官僚のシナリオどおりに進められているのでしょう。 そして少数意見は委員会でも述べられることなく全く無視されたまま、多数決の数のゴリ押しで可決されてしまう。 

 そして本来議論されるべき議会でも、

気のぬけた用意された文言のみで追及も途中止めのままに終わり、そして結局は党拘束のままに自民と公明のおみきどっくりの多数決のままに、右に偏った法律がどんどん決められてゆく。そこには、か細い庶民の願いも希望もかなうかけらもないようにみうけられた。

 とても自民党を訊ねる気にはなれないけれど、民主党さんには、もっと国民の大半の実状に目をひらいてほしい!そして味方になってほしいとわたしには思われます。

 吸い上げた税金にたかって喜んでる人たちのための政治でなく、吸い上げられてあえいでいる貧乏ひま無しの、追い込まれて餓死や犯罪や自殺さえしかねない庶民の実態を、虐げられた国民の実態を、しっかりと見その声を感じてほしいと思われます。

 このように怪しげな委員会・・・政治が一色であるわけがないでしょうに、委員会の時点からほぼ権力一辺倒に統制され、真剣な審議・討論どころではないという立法府の自民党独裁にあきらめくたびれ腐った様子が、このたびの議員さんたちのお話しを聞いてうかがい知れました。

 今国民の目から隠れて、実質このような偏った密室の委員会で行われているといえる日本の政治は、決して決して真の民主主義などとはいえない、全くのまやかしであると私には思われます。

このまま単なる数の論理と金と声の大きさと力技で押し切っている現権力の横暴のままでいいものでしょうか。なんともなさけない日本の政治の貧困が、このたびの議員さんたちへの訪問で垣間見れたようにわたしには感じられました。

せっかくの野党議員の庶民にとっての良い意見ありがたい提案を封じている自民党は、けっして自由な民主主義政党ではない独裁政党といえるだろう、そして、それを演出しているのは官僚という、どうしようもない、エゴイストの集団たちなのだ。

庶民のみなさん、ヘタな組織は個のみずみずしさをつぶしてしまいます。
庶民はこれまで、これといった組織はありませんでした。ですから、これからは一人一人が輝いく星となって、ネット・網の目のごとくに手をつなぎあって、大きなパワ-としていかなければ、いつまでたってもごまめの歯軋りだとわたしたちは思っています。

みなさん、もっと政治に感心をもって、近所の議員さんたちを訪ねてみませんか。そして一人一人が政治を話しあうことで自ら考えていきましょう。

                             池邊幸惠   http://homepage1.nifty.com/ikenoyuki/

   
丸山南里の印象:

民主党の規約や政策に是非「自由・公平・友愛」という民衆の心を持っていただきたいです。
民衆が、民主党の公約にそれが実感できる時、これまで政治家・政党に幻滅し選挙に行かなかった
4000万人の民衆は民主党を支持するのではないでしょうか?

民主党員が「自由・公平・友愛」などの「近代社会の道徳を持つならば、
民主党は庶民を代表していると言えるでしょう。

私たちは国粋主義の道徳を求める庶民ではなく、近代社会の道徳を求める庶民のネットワークになりたいと思っています。
平気で嘘をつく政治家に幻滅している日本の多数の民衆はこれまで分断されたままでした。
それというのも巨大マスコミが政府の宣伝機関としての役割をしているからです。

テレビや新聞のお笑い芸能人(テリー伊藤)だけでなく、政治分析の司会者(田原総一朗)が
ことごとく現政府の宣伝広報の道具となっていると、民主党議員はあきらめているんじゃないでしょうか。

しかし、わたしたち庶民はあきらめません。
しっかりとわたしたちの目からみた身近な情報をありのまま伝えていきたいと思っています。

とくに法律家だったという山内おさむの言葉は私の胸に悲痛に響いてきた。
山内議員はこの国の暗黒の未来を見越しているのかもしれない。
数分前に郵政民営化法案を通過させたことが彼を憂鬱にさせていたかもしれないが、
山内議員が語るのを聞くと、まさにこの国で急激に自由が失なわれようとしていることを感じないわけにはいかない。


丸山南里の感想

思うに、自由民主党が自由を守り、民主主義を実践する党だというのは全く幻想だったようだ。
そして公明党が公平さと平和を求めていると言うのは嘘だったのだろう。

郵政民営化によりこの国に残っている最後の国民の資産のとりでも崩壊寸前、
低所得者民衆の富(貯金)が日本とアメリカの有閑階級に移行する体制に着手してしまったといえるのだ。

幼少時代が必ずしも裕福ではなかったと自著本で告白している竹中平蔵は
「株で稼いで、高級マンションを購入してどこが悪いか?」と嘯いている。
しかし竹中平蔵が株で稼いだとき、竹中は公平な競争をしたのだろうか?
竹中平蔵が公平な抽選を経て超高級マンションを手に入れたのだろうか?

民衆の富のほとんどが、一部のエリ-トいわれる有閑階級・官僚・大企業幹部や外資に
偏って不正に移行されてしまうことを犯罪としない社会がはたして公平な社会であろうか?

このような現在の体制を維持することに汲々とし、あるいはあきらめてこのような体制を受け入れざるを得ないとしている
既成の政党に民衆は幻滅しているのではないか?

巨大マスメデアが支配体制の宣伝機関になっているから現在、巨大マスコミは
情報伝達機関しての自らの地位と役割を自ら捨ててしまったことに気がつくべきです。

分断された民衆に情報を供給し、民衆の自由と民主主義の権利を回復し、
公平な社会を求める方法を探っていきたい。
民主党員山内おさむには私たちのこの思いが伝わったような気がいたしました。


参考:
現在の法律を使うだけでも、適用次第では街頭や学校であなたや私のカバンやハンドバックの中身まで検閲
することができます。私の学生時代の1970年代には装甲車3台と警察機動隊100名が
屋外広告物条例違反という罪状1枚で1人の寮生を逮捕するために
国立大学学生寮を取り囲み、我々寮生全員が検問され、カバンの中を検閲されたことがありました。

この寮生は警察のブタバコに40日間のも閉じ込められた後で釈放されましたが、
21歳でブタ箱に閉じ込められた心の傷のために精神を病み、とうとう学業を修了できずに、退学いたしました。

あれから30年たった現在ではどうでしょうか?

国立山形大学では理学部物理学科素粒子論教授や山形大学学長が山形大学寮自治会を監視し、
寮生のノートを寮事務員に盗ませようとしたことが寮生に発見されました。

山形大学側から雇われた清掃員の窃盗行為を阻止しようとした学生を、逆に山形大学側は
「学生が事務員に暴力を働いた」と言いがかりをつけ、学生を逮捕しブタ箱に40日ほど閉じ込めたのです。
(http://www.doroten.net/参照)
しかし、学生のノートを盗ませた山形大学学長は裁判所へ証人喚問もされずに、学生はブタ箱に閉じ込められ
無き寝入りです。

横暴な極右翼自民党員と無邪気な大学教授学者先生は若き学生の視点を持てないのです。
では、現在の既成の政党は若き学生の視点を持てるでしょうか?

我々は民主党員がこのような学生から信頼されるときになってはじめて
日本は民主党の理想する民主主義が根付くのだと思います。
若き学生をいじめるような社会は、労働者民衆にとって親切な希望の持てる社会といえるでしょうか?

http://ac-net.org/rss/item/29525

http://university.main.jp/blog2/archives/cat83/index.html

http://chiyomaru.hainori.com/view.cgi?2006

http://www.miri.ne.jp/~wsf/cyberaction/bbs/float.cgi?bbs=main&thread=30925002845&last=50