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わたしの趣みん芸

趣みん芸友の会の齋藤です。
道の駅などで売られている、個性的な民芸を「趣みん芸」と名付け、収集し愛でております。

010.犬好き×絵好き「犬マ」

2020-05-10 11:56:01 | 木工系趣みん芸


「犬マ」は犬のマグネット。

「犬マ」って何?と思われた方、すみません。「犬のマグネット」の略です。
 
収集家で名付けのスペシャリストみうらじゅん氏が、冷蔵庫にくっ付けるマグネット使用の販促チラシ(よくポストに入ってますよね)のことを「冷マ」と名付けてコレクションしておりまして、そこからインスパイアさせていただきました。

そもそもこの犬、マグネットだったんかい!って話ですよね。はい。そうなんです。
裏面をご覧ください。



はい。
立派なマグネットがついてますね。
この犬マ、幅12センチ、厚さ7ミリと結構大きいんですが、余裕で冷蔵庫に張り付きます。
まあ、これだけでかいマグネット貼り付けてありますからね〜。
作者さんは、犬マとして機能させるためにこれだけ大きいマグネットを貼ったんですね。用心深さが伝わってきます。



犬が好き、絵を描くのが好き、だから最高の犬の絵が描ける

こういった、木に「welcome」とか、花や犬の絵が描かれたもの、上品そうなお家にお邪魔するとたまに見かけますよね?(そんな機会は滅多にありませんが)

木、ブリキ、ガラス、陶器、布などあらゆる素材に絵を描くことを総称して「トールペイント 」と呼ぶそうです。
goo辞典によると『開拓時代のアメリカで、古くなった家具やブリキ製品、陶器などを再生させようと彩色して使ったことから一般に広まった。』なんだそうです。

ただ飾るだけの絵ではなく、日用品に絵を描いて生活を彩ろうっていう、趣味と実用性があるいい文化ですね。カルチャースクールなんかでも定番の講座らしいです。



改めて作品をみてみると、撫でるように愛情込めて描かれていているのがよくわかります。
作者さんは、犬が大好きなのはもちろん、絵を描くのも大好きなんでしょうね。
筆跡からノリを感じますし。ポジティブな波動がバンバン出ています(急にスピリチュアルっぽい表現)。

ちなみに、自分の母も犬を愛する人で、この犬マとよく似たトイプードルを二匹飼ってます。
ただ、犬の絵は描いていません。いや、描けませんので、ただの犬おばさんです。でも、まあ、それも良しですよね。犬に囲まれて、顔中ベロベロ舐められて幸せそうなので。





【趣みん芸的価値】
この作者の方はどうかわかりませんが、トールペイントのようにカルチャースクールによって一般市民の創作活動が活性化されていることは間違いないと思います。
その中には、大人になってから潜在能力を発揮しだした方々もいるでしょうし、専門の美術教育を受けていないからこそ、自由な発想の作品を作ることができるのかもしれません。そういった作品をなんとか見つけていきたい。

【入手年月日】
2017年

【入手先】
道の駅 南きよさと(山梨県)

【制作者】
十川さん

【価格】
1,600円

【素材】
木、絵具

【大きさ】
約12cm

求む!趣みん芸情報

うちの母が作っているのは趣みん芸ですか〜?とか、地元の道の駅にこんなもの売ってましたよ〜!とかありましたらジャンジャンご連絡ください。
自分一人で日本全国の趣みん芸を探し歩くのは時間がかかりそうなので、ちょっとしたことでも情報いただけますと大変助かります!!

メールはこちら → myshumingei@gmail.com



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