一押しの店に投票を――。東京都品川区は7月、精肉・青果・鮮魚を扱う生鮮店の「選抜総選挙」を開く。アイドルグループさながらに区民に好きな生鮮店を推薦してもらい、人気店として広報誌・番組で紹介する。生鮮店への注目度を高めることで商店街の振興につなげる。
7月11日から8月10日に区内郵便局と商店街の集会所でポストを設置して区民から推薦を受け付ける。専用の用紙に推薦者の名前や住所、推薦する生鮮店、推薦理由などを明記してもらう。同じ人が同じ商店を複数回推薦することはできない。
推薦者が参加するメリットを享受できるよう区は工夫する。推薦者に4枚つづりのスクラッチカードを郵送する。当たりが出た場合に500円分の買い物券として商店街で使える仕組み。推薦を受けた商店は区の広報誌やケーブルテレビ番組などで紹介する。事業予算は500万円で、品川区商店街連合会が運営を受託する。
品川区商店街連合会の浦山嗣雄会長は「来店頻度の高い生鮮店が無くなると、商店街は活気を失う。なんとか食い止めたい」と狙いを話す。20年前に400を超えていた区内の生鮮店は100程度に減少している。
品川区は武蔵小山商店街や戸越銀座商店街など大型の商店街があるが、これらの著名な商店街でも撤退する店が増えた。大手スーパーが小型店の大量出店を進めたこともあり、買い物客を奪われている。商店街に買い物客を呼び戻すきっかけにする。
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