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「南極大陸」第七話 *追記しました。

昭和基地に取り残された犬たち・・
嵐の中、倉持さんが帰ってくるのを待っているんだろうなぁ・・・
雪が体に、いっぱい積もってしまって
見るからに凍えそうです。
寒さには、まだ平気でしょうけど、
寂しさと不安と空腹、心細いでしょう。

懇願する倉持さん。
早く、アイツたちの元に帰ってやりたい。
焦りの色が濃い倉持さんの瞳と、
板挟みになる白崎隊長も、辛いですね。

子犬たちは、無邪気で可愛いです。
でも、倉持さんは、気もそぞろで・・・

まずは人命、これは正論ですけど
犬たちも、南極で生死を共にした仲間たちです。
第二次の方々は、まだ南極で共に生きていないから、
本当には分かっていないんだろうなぁ。

一旦は、安全な外洋に出る事に。

祈る思いで・・・
結末は知っているけれど、どうかまた帰る事が出来るよう
ワンちゃん達を助ける事が出来るようにと、祈ってしまいました。

首輪を締め直した自分の手を見つめて・・・
自分だけでも帰っていきたいと、
犬たちの世話をしたいと願うけれど。

自責の念、後悔の気持ちに苛まされて、震える倉持さん。
子どもたちの作った千羽鶴を抱える姿も、辛いです。

日本では、犬を残してきた事に非難が集中し始め、
それは、越冬隊員の家族にも届き始めました。
心無い人が、多いのですね。

こういう事実が、理由があった事を、ちゃんと知ってほしい。
苦渋の決断だったことを。
倉持さん達の苦悩や気持ちを、分かってあげてほしいです。
結果だけを見て非難する人が、今の時代でもなんと多い事か。

安全な外洋に出た時に、近くにいるペンギンたちが可愛い。
この時に、天候は穏やかだったからセスナを飛ばせられなかったのかなぁ・・・
もう夜が近かったから無理?
宗谷の燃料も少なくなり、事態は悪い方向へと向かっていきます。

宗谷から外を見つめる倉持さんの横顔が、美しい。
きっと、夜も眠れていないのでしょうね。

宗谷が南極に居られるのは、あと一日だけ。
「諦めてたまるか!」
どうか空輸が出来ますようにと願うばかりです。

涙を流す倉持さんが切ない。

基地で、不安そうな瞳で周りを見回すリキ、
寂しそうだけれど、凛としてますね。
月を見て、倉持さん達を思っているのかなぁ。

憔悴しきった倉持さんが、俯いて歩く姿も痛々しいです。
「セスナ機に乗せてほしい」と。
返事を聞いている倉持さんが、弱々しく精気を失った感じで
胸が苦しくなりました。

宗谷の甲板で、内海さんに犬の首輪を締め直してきたことを告白。
「こんな事になるんだったら・・」
激しく自責の念にかられているのが伝わってね・・こちらも涙が出てきます。

眠れぬ夜を、みんなで食堂で過ごして。
共に南極を生き抜いた仲間たち、思いは同じです。

思い詰めた表情で、先生を訪ねる。
大きな綺麗な瞳が、切なさを増しますね。

*****

食堂に、みなさんが又集まって・・
祈る思いで、朝を迎えるのですね。
第二次の方々も、やってきました。

岩城隊長に呼ばれ、見上げる倉持さんの大きな瞳が綺麗。
「明日、最初の便で、一緒に飛んで貰えませんか?」
大きな瞳に、精気が戻る・・
倉持さんの強い想いが、やっと伝わった!
瞳が、みるみる潤んで・・なんて表情をするんでしょう!
一緒に安堵の涙が出てきちゃいます。

まんじりともせず、朝が近づいて。

祈る思いで迎えた朝は、ブリザードで・・・

ワンちゃん達の哀しそうな瞳が、辛いです。
リキの鳴き声に呼応して、鳴いているワンちゃん達。
首輪を外そうとしている。
ほんと、演技を頑張っているね。

食堂にて。
「この状況では、セスナを飛ばす事は出来ません。」
「宗谷は、帰国の途に着きます。」
みんな断腸の思いですよね。
力なく聞いている倉持さん、
皆さんも項垂れて・・・

氷室さんが、想いを爆発させ涙ながらに訴えます。

涙を一杯瞳に溜めて、倉持さんが
「セスナを飛ばして下さい。
 一回でいいんで。」
こぼれる涙を、無造作に手の甲で拭いて。
この仕草が好きなんです。

「たった一回でいいんです!」
涙の訴え。
助けるのが無理なら、楽に逝かせてやりたい。
そして、自分も共に逝こうとしているんですね。

星野隊長の握った拳が、震えている・・
唇も振るわせて、倉持さんをビンタし、そして抱きしめる。
気持ちは痛いほど分かっているんでしょう。
「南極憲法第二条、誰も死なへん事」
このあたりは、もう演技という事を感じさせずに
ビシビシと気持ちが、伝わってきましたね。
みなさんが、越冬隊員そのものの悲しみの中で、生きている。

涙で、ぐしょ濡れの白崎隊長や倉持さんたち。
「申し訳ない・・」
崩れ落ちて、声にならない嗚咽をもらして。
ここ、ほんと辛かったですね。
こんな激しい泣き方をする木村さんを、初めて見ました。

悲しみの叫びを発し、狭い通路を走り外に出る。
フラフラと船尾に行って、一人ずつの名前を呼ぶ。
この声が、ワンちゃん達に届いてほしい・・
もう、倉持さんが、冷たい海に落ちてしまうんじゃないかと心配でした。
遠くなる南極の大地に手を伸ばし・・
もう、その手はワンちゃん達に触れる事は出来ないね・・・

首輪を外す事が出来た4匹の子達。
宗谷が接岸した場所まで走ってきました。
海の彼方を見つめる瞳が、悲しいなぁ。
もう悟っているのでしょうね。
力強く生きて欲しいけれど。

「ごめんな・・
 ごめんな~!!」
絞り出す心の叫び。
空しく声が響くだけです。

来週も辛い場面が続きますね。
ズタズタに心が傷付いた倉持さんに、救いがありますように。
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