マッシンのblog

農業/まっちゃん農園運営しています。

科学肥料を使い続けた土地

2023-11-16 09:11:00 | 肥料の話

は痩せませんw

有機栽培の方がおいしい
という事もありません。

かくいうわたしは


スナックえんどう、オクラ、
バジル、空芯菜、ルッコラ、
菊芋、いんげん



をすべて
農薬無しで栽培し販売しています。
が無農薬ラベルはおろか今年は生産者シールも
貼らなくなりました。
スナップエンドウとオクラ以外は産地じゃない
ので第三者認証は無理だろう

金額がそれぞれのぼっているので
価値が分からない。
となると意味が無い。
といいますか。
しかも農薬があろうと有機栽培であろうと、
全く味に関係ない。

殺虫剤に関しては
昨年までBT体系にしたのですが
もうそれも要らんかなと。
殺菌剤は、
ハウス栽培で気づきましたね。
要らないという事にw
なので2020年以降殺菌剤は0です。

殺菌剤が要らない理由は残肥。
肥料設計の話になります。

ここでいったん整理して肥料について再考
してみます。

農業に必要な肥料は、
窒素・リン酸・カリ と呼ばれますが、
これ一回れたほうがいいですw
ぶっちゃけ嘘。とおもった方がいいくらい。
正確には、

のちのち理屈が分かってくるのですが、
の証明を得るには一回忘れた方が速い。

そういう意味です。

で、肥料はカルシウムです。
カルシウムを
どれだけ与えるか【量】
どれだけ効かせるか【態】
いつ与えるか【手段】
この3つで取り囲んで、以上終わりでいいです。
【肥】【料】
だから成長肥大剤。
ファットライザーね。


次にマグネシウム。
これは特殊で、育苗の時くらいですかね。
効果がより生きるのは。


窒素は無くても構いません。
液肥のアミノ酸か、鶏糞で十分ですね。
窒素というと、
尿素、硫安、硝安となりますが、
これを砕いていくと、
尿素はアンモニア態チッソ
硫安は硫酸態チッソ
硝安は尿素+硝酸態チッソのペア。
という事になる。

【尿素】
液体で散布する窒素ですね。
アンモニア態チッソの効果は、
アンモニアが硝酸態チッソに切り替わるとき、植物が疑似光合成をします。
なので光合成の促進で使います。
人為的光合成スィッチャー。
まあそうですけどほんまかいな。
(それをやるならもっと簡単な方法が
あるんですけどね)
別にアミノ酸でも良いです。
ただ、
アミノ酸だと、
動物性と植物性に別れて、含有窒素量が下がります。
手間が掛かる。という意味。
動物性のアミノ酸は病気を誘発します。
ただ安くて強力。
で、一番の問題は光合成の促進。
でこれは曇天の事ですが、
まず、ナンボの光で光合成が始まり、
ナンボの光で光合成が止まるのか。
を理解していなければまったく無意味です。

ひとことでまとめるなら、
葉面散布で窒素を与えたい時は硝酸より
アンモニア態を使え。ぐらいの理屈しか無い。

そんな事をする必要があるのはハウス栽培の
2月でしょうね。
光よりも温度※1
が高ければいいんですよ。
なので尿素だろうが窒素だろうがまったく関係ない。
一番の肥料は温度。

※1 光よりも温度
の理屈ですがこれも意味があります。
例えば加温ハウスで2重3重で閉めるとそれだけ
採光量が下がります。
しかしそれを開けると光は入るが、加温する
スピードが遅くなりそれだけ燃料を消費する
という時にどちらを優先すれば良いのか。
という意味です。
実際に試した結果、寒いのは大敵です。
多少光が無くてもあんまり関係無いです。
あと迷える子羊ですが、
換気を気にする人がいますが、
換気は全く意味が無い。
光合成が活発な時で無ければ、二酸化炭素
は全く消費されません。
ガスメーターを見ましょう。
故に単品ガス供給も無意味なのです。
すべては温度。
温度バカなくらい温度追った方がコスパ
いいと思います。


あと窒素は温度とイコールと考えた方がいいです。
熱があればあるほど窒素を要求される。
夏の肥料ですね。
冬は残念。
逆に窒素に殺されてしまいます。
化成肥料を使い続けた土地がどうたら
こうたら言ってる情弱はその事を言って
んじゃねーかな。
冬耕に窒素投入業務は畑入場禁止です。
しかし春になったら冬の窒素はすべて
微生物の餌となり、その排泄物で作物の
生長が再び爆速化するのです。


安】
これも液体にできますが、
黄もまあまあ必要な栄養分です。
尿素が基準だと硫黄末本体か、
硫酸カリウム、硫酸マグネシウムが必要に
なります。
この硫黄ってなんなんじゃい。
なんですが、

例えば
そうだな・・・。

①硬い粘土
②そこそこ柔い粘土
③ぐにゃぐにゃな粘土

この三つのうち、硬度を担保するのが
カルシウム成分だと仮定します。
そこに黄分を足していくと、
③⇒②⇒① と近づいていきます。

硫黄とカルシウムの割合で物質な硬度が
決まっている。と仮定したとき、
硫黄が混ざれば混ざるほど硬くなり、
密度が増すのです。

なので石膏の事を
酸カルシウムと呼びます。

で、この粘土を
細胞壁に置き換える。
これでカルシウムを効かせる為
の態に繋がります。
硫黄分と結合しやすい状態の。
カルシウムを補給しましょう。
まあ漢字みたらわかるわな。
流れるようになった石。
流動性も持たせた固形物。
物質を再形成できる基礎物。
それに必要な触媒はさて
なんでしょうwww
そんなかんじ?。

より大きな細胞壁を持てば、
長寿命で長く生長し大きな果実をならします。
小さい方がいいときは若い時に摘む。
まあ樹上で熟させる品目の場合
(トマト)は、若いときに摘めないので
大きすぎて草。今までの箱が使えない。
となるので品種を変えるかでしょうね。

という事で私は
尿素は
①育苗期で工数を省力化したい場合
②窒素不足が判明して速攻でやりたい場合
③抽苔ブレーキ(花を咲かせたくない野菜)

硫安は
①養液栽培での窒素源でマグネシウム量
が少なくなる中期後期の場合
(マグネシウムはカルシウムと喧嘩する)

という役割で使用していますが、
尿素に関してはアミノ酸で代用できるので
在庫したまま使ってません。
逆にアミノ酸はラデイッシュにいいです。
が、ルッコラに要らないですね。
ルッコラは何も要らないです。
これは耕法の違いです。
ラディッシュは根堀りですが、
ルッコラは地上部の摘み取りとなります。

という事で窒素リン酸カリは忘れた方がいいのです。
もちろん
品目によってリン酸要求量
変わります。
正直リン酸はですね、
カルシウムの反映速度と比例します。
カルシウムが効いていればリン酸もそんなに
なくていい。
正確にはカルシウムが効く温度であれば。

窒素は季節で考えた方が楽ですね。
夏秋に収穫する植物には窒素を。
IMAGEとしては太陽で照らされる分
窒素で冷やす。
実際は微生物がどんどん繁殖し窒素を分解
し続けていて、その排泄物を吸っている。
から、夏場の地球の地上は緑色になる。
それが海なら光合成菌。
だからその分燃料(窒素)を足す。


【畑のカリウム】
はいい意味で老化促進剤と考えた方がいい。
それ飲むと老化を感じる。
命の危機を感じると子孫の繁殖を考え出す。
まあ名づけるなら、
カリウムとは、
子供はよ産め連呼する親。

だから早く花を咲かせて果実を取りたいときにカリウムが役に立つのだが、
やりすぎに気づいたときには
糸冬了
もう若返るには頭を切って
芽からやり直すしかないです
残念。
こんな肥料ですね。


【ハウスのカリウム】
これをまるまる逆手にとる方法も
もちろんあります。
低段密植です。
人間に置き換えて
普通は20歳で出産を開始し60歳で死ぬ。
と仮定しましょう。
これを16歳で体が出来上がったら
とりあえず産ませる。30歳で死ぬ。
また次の種を撒く。

普通は40年間生きらせるのを
14年間に短縮し、それだけ密に植えて
面積当たりの生産量を担保する。
どちらかというとこっちの方が農薬も肥料の量も少なくて済む。
これで硝酸カリウム、硫酸カリウムを大量に
使用します。


【カリウムとマグネシウム】
これもアルアルですが、
成りもので、
マグネシウム欠乏をいけしゃあしゃあ
と言いやがる知ったか野郎。がよく
居ますが、
これ、マグネシウムはちょっと欠乏じゃね?
ぐらいが丁度いいです。長段では。
低段ならどうせ抜くんだから緑緑でもいいん
ですけど。
逆に葉物も緑緑より、
物質的な厚み(細胞壁)を追求した方がいいです。
緑緑はしなーってなりやすい。
緑緑がマグネシウムなのです。効果として。
で、マグネシウムは十分与えているので、
これから追加はしたくない。
その他の方法で緑を取り戻したい。
という時に使うのが
カリウムですね。


まあそんな感じで、

化成肥料で土地が痩せたという
虚言がでるようになると
オワコンなので
あまり係わりあわないように
しています。