秋の味覚

2010年09月19日 | 日記
秋の味覚いろいろ。

日本は残暑厳しいようだが、北京は9月に入ってめっきり過ごしやすくなってきた。日差しが強いときもあるが、日傘は無くても良いかな…?と思うこともしばしばだ。そして来週は中秋節、街中では月餅の紙袋を持って行き来する人が目につくようになってきている。

行きつけの市場の果物屋では店頭に桃や棗が並ぶようになった。桃は当たり外れもあるし中国の桃は日本のそれよりちょっと堅めの物が多い。なので水蜜桃などは日本と比べてしまうのであまり買うことはないのだが、今年は久々に播桃を買ってみた。昔は播桃というと小さくて食べにくかったが、最近はかなり大きく食べ出のある物が出回っている。値段も手頃な上、半分に切り込みを入れて両手でひねるようにするとアボカドのようにカポッと半身から種が外れるのだ。更に無精な私はピーラーでちゃっちゃと皮をむき食べている。果肉も堅めなのでピーラーでも綺麗に剥けるのが嬉しい(笑)。ガリガリと堅いものもあるが甘みは強く、今年はすっかりはまって何度も買ってしまった。また不精者に最適の新彊のグリーンの葡萄は種なしで皮も食べることが出来る。棗もそのまま食べられるし、私向きのフルーツだ。

この時期になると中国語の老師がお土産にと持ってきてくれるのは、お母様お手製の「酒醸」だ。日本で言う甘酒で、蒸した餅米に砂糖などを入れ発酵させて作るらしい。冷たいままでも暖めても良いそうで、老師宅では暖めた酒醸に白玉を入れて食べるのだという。私はこの酒醸が大好物で、いただくと大抵私一人で食べてしまう。日本の甘酒と違うのは、完全に米粒が残っていることだろうか。これにお湯を少し足して伸ばしてレンジでチン!とするとあっという間にほかほかの甘酒が完成する。ちょっと甘酸っぱい、甘酒よりさっぱりとした酒醸は是非自分でも作ってみたいのだが…。老師のお母様は完全に目分量で作っているようで、老師自身は全く作り方は分からないという。北京ではスーパーなどでパックに入って売られているが、これは水分も多くあまり美味しそうでないので買ってみたことはない。やはり老師のお母様に是非にと頼み込むしかないようだ。 

そして秋とは全然関係ないのだが、先日オープンしたばかりの国貿大飯店内のレストラン「福臨門」に飲茶ランチへ行ってみた。ずらりと並ぶ個室と比べホール席はびっくりするほど少ない。福臨門名物と言えばフカヒレなのだろうが、とても手が出ないので(笑)叉焼包や蝦餃子、焼麦など定番の点心をオーダーした。ご飯物の中に大好物の福建炒飯があったのでこちらもオーダー。全体的に上品な味付けだったが、福建炒飯は海鮮がたっぷりで味付けも濃いめ、とても美味しかった。しかし一皿120元(約1600円)とお値段もなかなかのものだった。

冒頭にも書いたが来週は中秋節だ。日本人家庭の我が家には月餅が届くことは無いので、自分で楽しむためにこちらも大好物の「双黄蓮蓉(塩卵の黄身が2個入った蓮の実餡)」月餅を2個ゲットしてきた。美味しい中国茶と一緒に楽しもうと思っている。