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ノグチサトキ

名もなきギタリストの物語

報復

2015-04-04 | 自分史

その帰り道は、電車の中でも、鼻血が止まりませんでしたし、

歩くのも、ままならなかったように思います。

18歳の春。

・・・

・・・

今日、帰宅してポストを見たら、OB通信が届いておりました。

冊子になってて、定期的に届きます。

その学校に入学したのも、ちょうど今頃の季節。

 

その学校、

入学するまで知らなかったのですが、

前年に体育会系のサークルで悲しい事件が起こり、

全国的なニュースにもなったらしい・・・。

どおりで受験者が少ないと思いました。

 

既に主犯者らは、逮捕、処分されてたようですが、

知らないと言うのは、ある意味怖いもので、

あまり深く考えず、勧誘されるまま、

単独で、その系統のサークルに参加することになりました。

 

武道関係は、子供の頃から習い事をしておりましたし、

高校時分の部活も武道系でしたから、

そんなに抵抗はなかったのだと思います。

 

けれど、何日か通ったものの、どうもイメージしてた学園生活と違う。

 

その頃には、色々なことを耳にするようになって、

多少の懸念はありましたが、これまた深く考えず、退部を申し入れ、さようなら。

その日は、特に問題なく、すんなりことは運べたように感じておりました。

 

しかし、その翌日の帰り道、一連が待ち伏せしており・・・。

校舎の影に連れ込まれた私は・・・。

・・・。

・・・。

・・・。

まるで少年マンガさながら、

禊の慣習は、なりを潜めつつも続いていたようでありました。

 

ちなみに、あの類の拳や蹴は、シロートのとかとは訳が違って、

一つ一つにすごいスピード感があり、瞬時の痛みは感じないものです。

走馬灯の如く、イマイチ状況を把握できないまま終わり、

後から、痛くなってくるという・・・。

 

袖の男らの名前は失念したものの、

直接、私に手を下したのは、忘れもしない剛柔流の「若槻」という男。

 

直後は、地元の知人友人らと報復の相談をしておりましたが、

実際、中学生や高校生やないんだし・・・。

傷が癒えた頃には、冷静になってきて、

大掛かりなことは止めることにしましたが、 

いつか仕返ししてやろうとは思いつつ・・・。

 

気付けば、あれから30余年。

49歳の春。



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