6月27日(土曜日)くもり一時雨
JR新快速で9時35分近江八幡駅に降りました。
駅前の観光案内所で観音正寺と長命寺の行き方を聞きます。
観音正寺は安土駅の方角へ進んでくださいとのことです。長命寺は近江八幡市内から
琵琶湖の湖周道路へ進んでくださいとのことです。
案内所の横にレンタサイクルがあり、1日借りることにしました。
近距離の移動であれば楽なので、最近はよく利用しています。
ただ、パンクをした時は、そのままこちらへ持ってきてねと言われます。
手続きをして、いざ出発します。
先ずは観音正寺へ向かうことにしました。表参道からの登頂になると安土町石寺からになるようです。
安土駅の方向から途中で神社らしきものがあり、チョット寄り道をします。
出雲神社と立札が有り、入り口に立つ神木は朽ちてはいますが古さを感じます。
境内のお社までは入りませんでしたが、今日はひっそりとして静かです。
再び農道を進みます。繖山観音寺山を見上げると、山の中腹にお社らしきものが見えます。
どうもあれが観音正寺のようで、随分山を上ることになりそうで、ちょっと心折れます。
石寺の町中を進むと、観音正寺一二丁の石碑があり、ここから山を上っていきます。
自転車は駐車場らしきところに停めさせていただきました。
時間は10時30分です。ここまで約1時間かかっています。
参道を進んで行くと日吉神社があり、この神社は比叡山坂本にある日吉神社の
御分霊を祀っているとのことです。
今日は左の道を進んで行きます。
アスファルトの歩道も終わり、石段が現れました。ここから1200段の石段を上ることになります。
人影もなくなんだか怖そうな石段です。
まだまだ続く石段も時々緩やかな所も有りますが、長くは続かず直ぐに急な石段に
なりますが、一歩ずつ進みます。急ぐとだめです。
ようやく8合目まで来ました。
ここまでは車でも上がって来ることが出来ます。ここからは石段を上がることに
なりますが、麓から上ることに比べると随分楽です。
石段の中央には手すりがあり、持って上ると上り易いです。
お寺までも近くなって来たようで、元気も出てきました。
10時58分に上りきりました。約30分要していますが自分なりのペースで上ってきたので
息はまだ上がっていませんでした。
観音正寺入口に大きな仁王像が立っています。ここのお寺には山門が無いようで
仁王像を覆うものがなく、表情が良くわかります。
奥に進むと本堂が現れます。まだ新しそうで綺麗な本堂でした。
中に進むと本尊様も拝見できました。
本堂の横に目を移すと山肌に、石積みが有ります。
無数の石が綺麗に積まれ、その中に観音像が置かれています。
遠目に見ると、よくもまあこれだけの石を運び、尚且つ積む作業は大変だったと
感じます。
お寺から眼下を眺めると、正面に高くそびえる山が野洲市の三上山、別名近江富士と
呼ばれているそうで、三上山の右手が野洲市内、左手が竜王町が見渡せます。
遠くに霞んで見える山は比叡山系で、いい眺めでした。
観音正寺から日本100名城のひとつ、観音寺城跡に行けるようですが
今日は辞退しました。後で後悔しています。
観音正寺から来た道を下山します。
麓から上ってこられる方もおられ、少し安心感がでました。
再び自転車で、今度は長命寺を目指しますが、途中に安土城跡の標識が目に留まり
寄り道をすることに。
標識なりに進むと安土城跡に到着しました。
休憩所の中に安土城の5,6階部分を1/7スケールで再現された模型が有ります。
中の屏風なども豪華絢爛のようです。
入口の広いところは外堀のような石積み跡があります。
今日は石段を上る日なのか、ここも405段を上ることに。
往復で約1時間を要しますと案内の看板があります。
時刻は12時45分です。
階段の左手に豊臣秀吉邸跡があります。
地表に柱の置かれる礎石が見えます。解説の復元図では立派な建物のようです。
天主に向かって進んでいると、石に足跡が。
仏足石と呼ばれ、お釈迦さまの足跡を表現したもので、日本では奈良の薬師寺のものが
現存する最古(奈良時代)のものとして有名ですが、この仏足石は中世(室町時代中世)の
数少ない遺物として貴重なものと記されています。
安土城天主跡まで上ってきました。
安土城の天主は、完成して3年後(1582年)に焼失しており、その後は訪れる者も無く
瓦礫と草木に埋もれていた。1940年にはじめて調査の手が入り、礎石が見事に現れた
そうです。
天主は地上6階、地下1階の高層建築物で大きな建築であったことを伺い知れます。
天主から見る琵琶湖の様子です。
ここからは手前の町並みや琵琶湖の畔、遠くに比叡山と一望でき、麓の様子が
よくわかります。
信長もこのような景色を眺めていたのでしょうか。
天主から戻ることにします。
案内表示順路に沿って行くと、二の丸跡に。あまり変哲もないようです。
3重塔が見えます。
この横から琵琶湖の眺めも良かったです。
階段を下って行くと仁王門が有ります。
ここも山の険しい所に建てられており、当時の建築技術のすごさが分かります。
この季節、あじさいの花があちこちに咲き、心を和ませてくれます。
色も白、青、赤と様々で綺麗に咲いていました。
下りてきた時間は13時35分と約1時間の往復となっています。
安土城跡を後にして、今度は長命寺に向かいます。
滋賀にはサイクリングコースが沢山ありますが、今日はぐるっときぬがさコースを進むことに。
安土の西の湖を反時計周りに進み、湖岸道路を長命寺に向かいます。
西の湖には、よしが沢山生えており中から鳥やカエルの鳴き声がします。
湖岸道路を進んで行くと、長命寺まで0.5kmの標識が見えます。
ここの交差点を右折して進みます。
長命寺入口の長命寺港に琵琶湖周航の歌の石碑があり、
「黄金の波に いざ漕がん 語れ我が友 熱き心」と歌が刻まれています。
この港にもボートの練習で寄港されていたのでしょう。
14時35分です。
長命寺の石段を上ることにします。石段は808段あるそうです。
ほんと、今日は石段をよく上る日だと我ながら感心し、呆れています。
石段を上り始めると風に揺れて竹がミシミシと鳴ります。
枯れた竹が幾本も見え、なんだかこっちに倒れてきそうで心配ですが、先を進みます。
14時50分 本堂に到着しました。約25分で上ってきました。
鐘楼の梵鐘は鎌倉時代に遡る古鐘で、ついてみました。
いい音色で鐘楼に響きます。
手前に三仏堂、正面が本堂です。
境内にも琵琶湖周航の歌碑があり、
この歌碑は「西国十番 長命寺 汚れの現世 遠くさりて ・・・・」と最初から刻まれています。
ここから琵琶湖の畔が見えました。
15時40分下山して近江八幡市内へ向かいます。
市内を流れる川面に観光船が進みます。のんびりとした船旅のようで風情を感じます。
現在の慌ただしい雰囲気から解きほぐされて、心が癒されリフレッシュには最高です。
町並みもシックな造りの家屋が多くみられます。
新緑のシーズンで蔵のような白さが際立ち、天気が晴れだと、なお良かったと
思います。
市内に入ってきました。
八幡神社前に白雲館があり、洋風の建物で現在は観光案内所になっているようで、
お土産物、特産品があります。
市内にはヴォーリズの建物が多くみられます。
旧八幡郵便局もその一つで、現在、中では物産店、ギャラリーとなっています。
アンドリュース記念館で、ヴォーリーズ建築第1号と記されています。
クリームカラーが印象的で、かわいらしさが見えます。
この建物は旧近江兄弟社 地塩寮で、寮の名は「あなたがたは地の塩である」と
聖書の言葉に、由来しているそうです。
こちらの建物は、近江八幡教会です。
この3つの建物は近寄った所に位置していました。
自転車なので、少し離れていても苦にならず、行きたいと思ったところへ
行けるのが魅力です。道を間違えても気になりません。
近江八幡市立八幡小学校校舎で、こちらもヴォーリーズが手掛けた建物のようです。
市内には他にもヴォーリーズの建築物が多くあり、街並みも統一感をもっていました。
市内から自転車で近江八幡駅まで戻って来ました。
時刻は17時を過ぎています。
約7時間強のポタリングでしたが1日が早く終わった感があります。
階段を3回上り下りして、明日は足が痛いと思いますので休養したいと思います。
駅に「ビア電」の張り紙があります。
近江鉄道の車両内でビールを飲みながら旅をするような企画のようで、
近江八幡発だと尼子駅まで行って折り返し、近江八幡駅に戻るとのことです。
飲み放題3300円、おつまみの持ち込みはNG。車内販売を御利用方。
呑み助にはたまらない企画ですね。
近江八幡駅から新快速電車で帰路に着きました。
寝過ごさないようにします。
本日の記録
歩いた歩数:16,205歩
最後まで読んでいただき、有難うございました。
追伸
やはり、翌日は足の太ももから下が痛みます。トホホホホ・・・。
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