本蔵院住職が毎月発行している、『仏さまの種まき』をお届け致します。
2月も半ばに差し掛かかり、学生の皆様の中には
入学試験を控えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一日の勉強を終え一息ついたときには、ぜひ仏さまの種まきを読んでみて下さい。
入試へ向け「呼吸を整える」事ができるかもしれません。
私たち人類にとっての最大の喜びとは何でありますか。
表層のところでは、儲かった、得した、勝ったなど
一見優位のような状況を喜びであると考えがちであります。
しかし本当は、私たちも気付かない深いところに
幸せな世界が眠っているのですよ。
お経の中に「摂して自体となし安危を共同する」とあります。
つまり、世界(自分以外の事)を自分の体のごとくし、
安らぎも危うさも喜びも悲しみも共に同じくする。
こういう心が仏教がいう、いちばん深いところにある本当の心なのです。
そのような世界は今まで夢にさえも見る事が出来なかったけれど、
深い深い心の中で、命そのものが祈り求め続けてきたのです。
その心が自分に起こった時、人間は大いに「歓喜」するのです。
身も心も。
平成26年2月発行
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