鼠径ヘルニアは、太ももの付け根の
鼠径部の皮膚の下から、
小腸の一部など腹部の内容物が
飛び出してしまう病気である。
患者は40歳代からの中年男性に圧倒的に多く、
年間で14万人を数え、
成人の100人に1人が持っているとも言われている。
鼠径ヘルニアは、初め、痛みを伴わないため、
放置してしまう人が多い。
また、場所が場所なので、恥ずかしい、仕事が多忙などの理由で、
医者に掛からず、日常生活を送る人もいるという。
しかし、放っておくと「カントン」といって、
飛び出した小腸などが
指で押しても戻らなくなり、
緩んだ穴が小腸を締め付け、血流が途絶え、
小腸が腐ってしまう。
こうなると最悪の場合、腹膜炎、敗血症などで、
命を落とすこともある危険な状態なのだ。
しかし、今は、入院も必要なく
日帰りで手術ができる時代。
誰にも脱腸だと知られずに
手術を受ける事ができるわけです。
男性だけではなくて、
若い女性にも実は多い病気らしいですよ。
これは小児ヘルニアの症状を
引きずったまま成人して、症状が悪化
したケースが多いそうです。
また、スポーツヘルニアといって
スポーツ選手にも多いそうです。
腹筋など鍛えているのに
なぜ?って思いますが、
足の付け根は、鍛えようがないので、
腹圧が過度にかかると、
そこが裂けて、腸が飛び出してしまう
というわけです。
サッカー選手に多いそうですが、
それは、シュートするときに
かなりの腹圧がかかるためのようです。