札幌SORA~「blog meeting」

摂食障害の自助グループです。活動案内・参加方法は2024年1月31日のブログ記事にて掲載しています。

病気になって得たもの

2009-10-30 06:50:00 | 日記
先々日、数年前病院で一緒だった友達と食事をしました 

もう2人ともある意味復活して彼女も働いています 

久しぶりな上、3時間の短い時間だったけど、わかりあっている友達って楽です

このアディクションという私たちの病
一緒に戦ったこと忘れません 

で、2人で言っていたのですが、私たち疲れるよね 
何が 

ある意味私たちはドン底体験をしています
病院等でいろいろな勉強をし自分と向き合いました

だからね
いろんな人たちと接しているとわかっちゃうんだよね
苦しさが、生きづらさが。。。

ついつい言わないにしても感じてしまうのは疲れます

この方ちょっと危なくない
って言われる方が多すぎ

人は、誰でも心の病を抱えていてそれを色々な形で発散させているのです
病院に行くか行かないかの紙一重です
って見えちゃうんだよね
スルーするにしても見えちゃうだけで疲れます 

そして、ある意味こういう時はこうしたら楽よ~
という答えを知っているからそれとなく伝えたくる
それとなくしてしまう
余計なお世話よね~ 
お役目なのかな 

そしてね
不思議と、私たち2人は初対面の人たちに心の内を相談されること多いって事が共通してました

何でだろうね
この人良いかも。。。って匂いで寄ってくるのかな

病気を経験した本人じゃなきゃわからない回路かもね

でも、ネガティブなこともポジティブに捉える
かえって病気にありがとうと言えるスッゴイ人がいたのです

私、ポジのつもりだったけど彼女はずば抜けて違ったんだよ

その感動は、昨日テレビ
アン☆リバ。。で  
見ましたか 

いろいろな障害を克服してシンクロナイズスイミングで北京オリッピックにでた女性の話しがありました

感動しました 

自分は確かに悲しい状況だけど
振り子のように、悲しさが大きい分、次にくる喜びも人より大きい 
悲しい時、辛い時 
よっしゃ 
この次はどんな喜びが与えられるんだとワクワクするそうです 

私、単純だから 
これだ
と思いました  

私たちも同じく、苦しいから次に振れてく喜びは大きいものである
と思いましょう
私たちって病気をした分、深みのある人間なのです

人の苦しさも生きづらさもわかるのは、私たちが経験しているから
これは大切な宝物だと思うのです

今、苦しんでいる仲間たち、自分へ

私たちの人生って帳尻が合うようになっています
次は、喜びのビックウェーブが必ずくると信じましょう
そして、行動しましょう 

いろいろな経験を積む
ってことは生きてるって事です

これだけで嬉しいね 



ライター ナオ




【札幌 SORA】のミーティング予定です                     
◆参加条件:摂食障害者本人(現在・過去)
16歳以上の女性
                              
◆基本は、毎月、第1月曜日と第3日曜日です

急な変更は前日までアップします

11月2日(月)・15日(日)
12月7日(月)・20日(日)
1月4日(月)・17日(日)
 
いつも、ミーティングは、14:00~15:30  13:50から入室できます
ミーティングの後、1時間は、雑談(フェローシップ)の時間もあります
ワイワイ、ガヤガヤお話ししましょうね
              
◆場所:札幌エルプラザ  札幌市中央区北8条西3丁目
 4階or2階    JR札幌駅北口から徒歩3分ですよ
 ※1階の案内ボードで、部屋を確認してくださいね








   

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自己愛について②

2009-10-28 00:05:05 | 日記
前記事も含め、私の書いてることは事実ですが
決して親を否定している記事ではありません

親が悪い・私はかわいそうだと言いたいのではありません

今、私がこうして書けるのは
自己愛という部分の自分を見つめたくて書いています


原因。。。私の場合

ヨチヨチ歩きの赤ん坊がテーブルに頭をぶつけたとき、
いくら泣いてもテーブルはどいてくれない
痛い思いをしたくなかったら自分の方が相手に合わせなくてはならない

赤ん坊は最初、自分を中心に世界が回っていると思っていても、柱にぶつかったりしながら、自分ではどうにもならないテーブルや柱といった物理的な存在を受け入れて、現実に適応していくもの

ここ、私の場合
ぶつかる前にテーブルをよけてもらって楽しく遊び続けた
テーブルや柱という物理的なものも自分の遊び相手として都合よく与えられた
痛い目には合わない人生を与えられたし選んでたし運が良かった??

親は覚えてないかもしれない
でも私は常に親の管理下にいた

親の顔色をうかがい
家の中で父が一番でなくてはならず、母の判断で私のマイナスなこと??があると
母は「お父さんには言うんじゃないよ」と言う
父の前ではお利口さんでなくてはならない

今でも言われるが、今はお利口さんできてないなぁ

慣れたけど、小さな頃は私そんな悪いことしてないよ。。。

だけど母の言葉から、父にも言えない悪いことをした私
という記憶になる

私は子どもの頃から
父に対する顔
母に対する顔
親子三人の中での顔
この3つしかなかった

一人の顔がない

親としたら、子どもを守るため、子どもに痛い思いをさせないため
当たり前と言ったら当たり前の愛情かも。。。

と思いきや、その愛情や保護が過剰過ぎると、私のように人の顔色を覗う臆病な面を持ちながら大胆みたいな、何でも自己中心と捉える子になる
ごめんね~

周りの子が泣いてても
私は、親は自分を守ってくれるものだと思い込む
痛い想いをするはずがないと根拠のない自信があった 

何となくまずいと思っていたのだろうか
私は中学を卒業してから親元を離れた
物理的に、通学が不便ということもあるが。。。離れたかった

しかし物理的だけで心は離れてなかった
やがて物理的に離れていると時間が経つと、住む世界・関わる人・価値観が親とずれてくる

これすらも、私の中ではきっとイケナイこととなった
親を裏切るような気持ちだった 

親はある時、好きにして良いよ
と言う

でも、言葉だけで親の作った狭いサークルの中から出るのが怖い
井の中の蛙
になっていた 

私にしたら、結構年はいい大人でも「急に突き放さないでよ」という思い
こういうのって、段階があるんじゃないのかなぁ

そういうギャップギャップがだんだん大きくなっている気がする 

結婚にしてもね
親は反対でもそれを言わないで、離婚したらやっぱりね
となる 

13年半の結婚で親にはわからない夫婦の絆はある 
全否定されたくないよ

また、周囲の大人からも私は特別扱いをされた
頑張るから良い子に映った
何でもできる子に映った 

先生からもヒイキされた
中学は美術を抜かして全部5(5段階評価で)

その美術だって自分でも誰が見ても1か2なのに5を取った事がある
生徒会の役員をやり遂げたからという理由のようだ

国語の先生がこの漢字は何と読むと質問してきた
わからなかった
先生はこう読むのと教えてくれた
へぇぇそうなんだ
そしたら、次の日テストに出たのよ
もうドキドキ 

良い子でいるために平気で嘘をつくようになった
心にも思ってない素晴らしい賛美が口から出てくる自分にびっくりしたこともある

出来た優秀な輝かしい自分を保つためなら何でも出来たかもしれない
そうしないと守られない
優しくしてもらえない
ヒイキしてもらえない

この歪んだ優越感
今でも残ってます 

嬉しいことは黙っていられない
すぐ人に話す
人には興味ないことでも自分の自慢話が好き 

話せば話すほどドン引かれると、わかったの最近だもん
でも、この癖すぐに止められない
自分が嬉しいんだからイイじゃんとか、開き直る 

人から嫌われたくないから、極端に謙虚なところもある

結構、滅茶苦茶よね~ 

でも生きてるし生きたいし、己を知り己を許す

そして無条件の愛が欲しいし、与えられる人になりたい 

自己愛が強いと言い切る友達がいる
あそこまで自分が好きだったらそれはそれで素晴らしい 

尚さんは中途半端なのよと言われる
自己愛が強いのを自慢するくらいじゃなきゃ 

でも、それほど自分に自信がないのよね。。。私 

変な終わり方

摂食と同じように答えも治療も薬もない 

こんな私は私を好きですか 
「大好きだけど大嫌い」


ライター nao



【札幌 SORA】のミーティング予定です                     
◆参加条件:摂食障害者本人(現在・過去)
16歳以上の女性
                              
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急な変更は前日までアップします

11月2日(月)・15日(日)
12月7日(月)・20日(日)
1月4日(月)・17日(日)
 
いつも、ミーティングは、14:00~15:30  13:50から入室できます
ミーティングの後、1時間は、雑談(フェローシップ)の時間もあります
ワイワイ、ガヤガヤお話ししましょうね
              
◆場所:札幌エルプラザ  札幌市中央区北8条西3丁目
 4階or2階    JR札幌駅北口から徒歩3分ですよ
 ※1階の案内ボードで、部屋を確認してくださいね

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自己愛について①

2009-10-26 08:50:00 | 日記
自己愛とナルシストの意味は同じだと思っていました
確かに同じかも知れないのだけど
私の中では少し区別されつつあります

4年8か月前に今の病院に繋がってから
ドクターから
『自己愛が強い』『人を巻き込む人だ』
と言われます

ナルシストという言葉は使わない
私は、自分でナルシストだとも言っていたし、仲間の中でも超がつくほどナルシストだと言われてました

『自己愛が強い』。。。決して悪いことではない。かえって自分を好きでいることは良いことだ
『人を巻き込む人』。。。それだけ自分に魅力があるから

わぁぁ~何て傲慢なのでしょ

ただ、自己愛が強いと自分で言っときながら
『私は自分が嫌いです』とも言っていました

そう、求めるものにゴールがないからなのです
求める愛にしても限りがなく、自分の評価は社会や他人からの評価

で、こないだ落ちてた長い外来の時、またドクターから
『自己愛が強いんだよ。。。』
と言われた
『人を巻き込む力が強い。。。』とも言われました

またか。。。と思ったけど
落ちてる私に言うんだからここチェックと思ったのです

でさ、
帰ってから調べたさね
先週の火曜日からずっと調べてたさら

私の中で、ストンと落ちた自己愛の説明をはしょると



「無意識の葛藤」があると、絶えず不安に悩まされます
その不安のために、自分自身の存在に自信が持てません
自信がないと、自分がなにをしたいのか、なにが欲しいのか、なにが自分にとって価値があるのか、判断することができません
心はいつも空虚なままです

必然的に、自分自身の価値基準をまわりの人に求めるようになります
まわりの人が価値あると認めるようなものが、自分にとっても価値あるものだ、思いこむ

そして、まわりの人の尊敬や賞賛を得るような自分自身になることが、一番大切と感じるようになります

それは、言い換えれば、まわりの人の目を通して見た自分自身の姿にほかなりません

つまり、まわりの人の目という「鏡」に映った自分の姿になるわけです
その姿は、周囲の人の尊敬や称賛を得るという目的のためだけに存在します

いつでも「自分は特別な存在である」と思い続ける必要があるわけです
そうしていないと、不安になってしまうからです

この「自分は特別な存在である」というときの「自分」は、現実の自分ではありません
「鏡に映った自分の姿」のことです
では、現実の自分はどこでしょう
それが、自己否定や自己嫌悪の対象となっている自分のことなのです

「自分は特別な存在である」と思い続けるためには、まわりの人が自分を特別扱いし続けてくれることが必要になります

一番困るところは、このように、自分の「神経症的思いこみ」のために、まわりの人を巻き込むところです

まわりの人は、自分に尊敬や賞賛を与えるためだけに存在しているようなものです
世の中のすべては、自分を中心に回っています
自分を特別扱いしないような人間は、間違っていると感じています

もともと、裏付けのない優越感ですので、話のつじつまを合わせるために嘘をつくこともありますが、
本人には嘘をついているという意識はあまりありません
ときにはホラ話のように、話がどんどん大きくなっていって、どこまで本当なのか分からなくなります

すべてに言えることは、ありのままの自分が愛せないのです
自分は優越的な存在でなければならず、素晴らしい特別な存在であり、偉大な輝きに満ちた存在でなければならないのです
愛すべき自分とは、とにかく輝いていなければならないのです



全部私のことじゃん

こんなさ、夢みたいな生き方をしているから
その夢の自分になれるわけないんだから、苦しいさね

常に、その夢の自分を目指してテンション高くなきゃいけなくて、それも叶わないと一瞬気づき『こんな自分嫌い』と落ち込み
こんなのの繰り返し

こりゃあ疲れるわ
摂食も使うわな

完璧に病気じゃん
巻き込まれた人に迷惑かけてるなんて思いもしなかった
巻き込めるだけの力を持ってる私は凄いって思ってた

ごめんね。。。

でも、調べても治療方法がないんだ
薬も出てこない

いろんなアドバイスもらったけど、出来そうにない

どうしたらこの生きづらさから抜け出せる
この自己愛が正常になったら、摂食が楽になるって思いました

次の記事では、こういう私になった原因についてアップします

こんなに極端なのは私だけ。。。すでにここからがもう自己愛の強さです

読んでくださりありがとうございました



ライター nao



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捉え方の違い

2009-10-24 06:00:00 | 日記
naoです
皆さま、どんな感じですか  

同じ事を言われても
角度が違った言い方をされると
違うものに感じてしまいます

言われてる事が何なのかが分からなくなります 

私、ここが大の苦手です 

コアは同じでも
手法が違うだけ
そう思えないから落ち込みます 

多分、周りから言われること
『いろんな人がいるから。。。』
で終わらせてしまうのは簡単です 

『関わらなくても良い人だから』
これはちょっと難しいけど、できないことはありません 

私は調子良い時は受け流せる事でも
調子が悪いと、苦手な上に相手の口調や態度で落ち込みます 
言わんとする事を考えもせずそこでつまずきます 

これって
多分成長期、大人になる前にある程度受け入れできる人になっているのだろうけど
ぬるま湯に浸っていた私はここでつまずきます 

最近も
あぁ~まただよ
みたいな事が続けてあり落ち込みました
その時、条件反射で嫌われたくない思考が働きます

変わってないや。。。私
この思考疲れるって学習はしてるのに
何か続くと落ち込みます 

私だったら、ああいう言い方はしない
ああいう態度は取らない
など、全て私の基準に合わせてしまいます

しんどいなぁ~

自分がどうありたいか
何をしたいかなど明確にしなければ
まだまだやられてしまう自分がいます 

きっと陰口じゃなく直接言ってくださる人たちは
怒りや反感ではなく、そこには愛があるから
だから言いにくいことも言ってくれてるんだ
と思っています 

勝手かな。。。

感情がぶれずにコアと向き合える
私の、これからの課題ですね 

ライター nao



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11月から基本は、毎月、第1月曜日と第3日曜日です

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おめでとう! アメリカより

2009-10-09 22:20:04 | 日記
そっかもう2年になるんですね。おめでとうございます!!! 

たしか私がスタッフボランティアも兼ねて初めてこの自助グループにつながったのは、その1、2ヶ月後だったですよね。

 私、たぶん2007年10月の時点で2年半ほど食べ吐きしてたと思うんですけど、なおさんが実は自分以外に初めて会った摂食障害者の方でした! 
 けっこうドキドキしましたよ。だってそれまで家族にも言わないで一人暮らしのアパートでもくもくと食べ吐きしてたから、同じ症状がある他の人がどんな人なのか想像もつかなくて。それに、私が苦しんでいる時にわらにもすがる思いで読んだ お医者さんなんかが書いた摂食障害についての本には、わがままで、頑固で、ゆがんだ摂食障害者のイメージがあふれてたんですね。だから自分のこと棚に上げて(笑)「どんな人なんだろう…(汗)」と。

 結果は、すごく普通でした。ニコニコしてて、ちゃんとてきぱきと話ができて、あったかそうな人で。あれから2年、走り続けてくれて、この自助という場を引っ張ってきてくれて、どうもありがとう。

 最近調子が悪いんですね。きっと苦しいんでしょう、泣いたりするんでしょう。

 自助は「自分を助ける」と尚さんがおっしゃった通り、なおさんの他の誰もハイッとその苦しい状態をピタッと魔法のように止めてあげることはできません。
 私もそうでした。どんなに大事な友達がいても、どんなに愛しい彼氏ができても、友情や愛の力で食べ吐きが魔法のようにやんでくれることはなかったです。逆に、こんなに思いやってくれる人がいるのにそれでも食べ吐きをくり返す自分を不必要にまた責めて、罪悪感を打ち消すためにまた食べて吐いてしてました。

 自分を助けるために(たとえ摂食自体はやまなくても、自分の苦しい心と体を救うために)エネルギーが必要なら、足がかりが必要なら、基地となる場所が必要なら、この自助という場が、仲間が、たとえ爪の先ほどちょっとでも、力になれたらいいなあと、心から思います。この場所を自分の力へとつなげるのは、あくまで私たちひとりひとりの仕事。

 今ふと思い出した好きな言葉:

自ら悪をなさば自ら汚れ、自ら悪をなさざれば自らが浄し、浄きも浄からざるも自らのことなり、他者(たのもの)に依(よ)りて浄むることを得ず。

 私 高校生の頃ちょっと拳法やったんですが、その時聞いた言葉です。

 きっと、これを読んですごく突き放されたような感じを受ける人もいると思います。「そんなはずあるか、他人もいなきゃ生きていけないよ!」という人がいてももっともだと思うし、私は自分の価値観を人に押しつけるつもりはありません。

 でも私はこの言葉が大好きです。一日に2回も3回も吐いて、苦しくて苦しくて「私みたいなやつ死んじゃった方がいいんじゃないか」なんて思っていた時に、この言葉を聞くと、なんだか不思議に救われたように気持ちになりました(だからってもちろん食べ吐きが止まるわけじゃありませんが)。

 なんでかっていうと、これは全部自らのことだと思うと、親を憎まなくてすんだから。人を憎むのってつらいです。心臓が酸で溶かされるみたいに、つらいです。特に親みたいに他人になれない近い人を憎むのは、本当につらい。
 「これは自分のことだ」と思うと、その憎しみから徐々に自分を守ることができました。もちろん完璧にはまだできないけど。

 私は大学3年生の時食べ吐きになりました。最初にチョコレートを一袋食べて吐いたとき、自分に何が起きているのか全然わからなかった。
 摂食障害という言葉も知らなかった。
 ただ吐かなきゃ、吐かなきゃと思って、でもどうしたら吐けるかわからなくて、「胃が口よりも高い位置にあれば食べ物がおりてくるだろう」と体を折ってゲーゲーとやりました。

 それからの二年間は、今から思うと色んなことを学んだなと思うけど、ただただつらかったです。自分の体がもうどこにあるのかもわからなかった。

 どうやって徐々に吐く回数が少なくなっていったのかは長くなるので書きませんが、とりあえずこの自助グループに行き着くまでにはだいぶましになってました。でも、それでも週に4、5回は吐く毎日。罪悪感。劣等感。焦燥感。

 そんな中で留学の準備を始めました。夜の11時まで研究室で慣れない英語の出願書類を四苦八苦しながらそろえて、深夜近くにとぼとぼと家に帰る途中で、泣きそうになりながらコンビニに吸い込まれ、食べて吐く毎日。

 英語で 

 if you wait for the best condition, you’ll never get anything done. 

 と言います。
 
「何かをするのに状況がベストになるのを待っていたら、結局何もしないままだろう」という意味。

 あらゆる不安で頭がパンクしそうになったら、とりあえずこれを唱えてました。ベストな状況なんてないんだ、あるのは今の状況だけなんだからその中でできることするんだ、って。だからって心が楽にはならなかったけど、まあなんとか書類は出しました。

 今留学しているアメリカの大学から合格メールが届いた時、去年の4月だったかな、私はニューヨークにいました。とりあえず行きたい大学のキャンパスだけでも見に行こうと一人で来て、ついでにNYも観光してたんです。
 
 汚いファストフードレストランの「15分1ドル」って書かれた小さいインターネットコーナーで、届いたメールを開いてみると、合格、と。

 泣いて叫びたくなりました。あんなに孤独で、あんなに不安で、あんなに変になりそうで、あんなに脳みそが痛くって、あんなに体がバラバラになりそうで、あんなにあんなにひとりぼっちで、でもなんとか出した書類。
 うすぎたないNYのビルの谷間を、泣きながらホテルに足早に歩いて戻りました。部屋でうんと泣こうと思ってたんだけど、ホテルに着く頃には涙はもう出尽くしてて、なんか損した気分でした。

 私がアメリカに行くとき、あたたかく送り出してくれた自助の仲間みんなありがとう。

 もちろん話はめでたしめでたしではなくて、今でもたま~に吐いたり寂しくてやり切れなくなったりしますけど、まあ、前よりか幸せ、という状態です。

 私にとって食べ吐きっていうのは、なんていうか私の体のどこかに居ついてるモンスターみたいなもので、暴れるときは暴れまくるけど、そうじゃないときはれっきとした私の一部であるかわいいやつです。また暴れだすのかな。わかりません。とりあえず今日もごはんには「いただきます」を言おうと思います。

 今は修士の2年目で、これから博士課程に出願するんです。不安ですけど、まあやってみます。ベストコンディションなんてものはないから、今がいつもベストコンディションだから(ちょっと強がり入ってるけど)、とりあえずかたちからでもまあやってみようと、思います。

 この記事、「私はこうやって回復したのよ!」みたいな自慢記事になってないといいんですけど…(回復が何かもよくわからん)。ただ、ああつらいなあ、つらかったなあ、そのなかでこんなことをしたなあ、って書いてみたかったんです。

 2周年おめでとう、これからも十人十色、十人いれば十のやりかたでこの場所がはぐくまれていきますように!

 ボストンのしゅうより


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11月から基本は、毎月、第1月曜日と第3日曜日です

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11月2日(月)・15日(日)
12月7日(月)・20日(日)
1月4日(月)・17日(日)
 
いつも、ミーティングは、14:00~15:30  13:50から入室できます
ミーティングの後、1時間は、雑談(フェローシップ)の時間もあります
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