70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

暴言・暴力

2023-01-25 12:33:43 | 愛すべき子どもたち

 全国に約600か所ある児童養護施設の一番の悩みは、児童の日常的に起こる暴言・暴力とそれに伴う職員の離職率の上昇である。さんあいも例外ではない。だからここ数年の施設全体の目標は、「暴言暴力はしない」と「あいさつをする」という2つのシンプルなものだ。子どもたちはそれをよく理解している。でも反応性愛着障害や発達障害の影響で、不安定になった児童が職員や他児に対して暴言を吐いたり物に対して暴力を振るったりは日常的に起きているのが実情である。児童が抱える障害がそうさせるのであり人格とは切り離して対応はしているが、その被害にあった職員の心にはボディーブローのように効いてくる。

特にお正月が過ぎ冬休みも終わり2学期が始まって間もない時期、しかもコロナ等で自由が制限される中で、職員や物にあたる児童が多くなっている。さんあいのホームは木造で壁は薄くつくられている。それはお金の理由もあるが、物にあたっても子どもが怪我しないようにという配慮もあった。

先日も小学生男児が玄関の扉にあたり、プラスチック製の丸窓を壊してしまった。プラスチックなので怪我はなく、直ぐ交換することはできた。こんなケースは本人が落ち着いたところで、園長に謝罪に来ることになっている。

 

幸い修理は寒波の前には済んでいる。


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