70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

施設退所者の進学率

2016-09-14 17:26:21 | 愛すべき子どもたち

児童養護施設を高校卒業後に退所する児童の進学率(大学、専門学校、各種学校)は、約20%で全国平均の77%にはるかに及ばない。 さらにその20%の内、約30%が学費を払えなくて中退してしまうという現実がある。大きな社会的なハンディを背負っている事実が統計的に明らかになっている。 

それでも、「本当に勉強がしたくて、這い上がりたくて頑張りたいのなら、新聞を配りながらでも中退せずに頑張ればよいではないか?」と仰る方もいる。正論である。でも正論どおりに考えて行動できない若者の方が多いのも現実だ。正論では社会的弱者は救えない。とにかく寄り添ってあげる必要があるのだ。「大丈夫だよ」と言ってあげられる人が必要なのだ。 

さんあいでは、40年の節目を期にアフターケアを真剣に取り組み始めた。卒園児のネットワークづくりや同窓会の実施を計画している。 また資金的な支援のために、「お宝エイド」という社会貢献活動と協力して皆様の家に眠っている「お宝」、例えば、貴金属、ブランド品、骨董品等、(詳しくはさんあいのホームページからチラシをご覧ください。)を「お宝エイド」に着払いで送り価値を鑑定してもらい、その価値分と価値の10%を上乗せした金額を「お宝エイド」がさんあいに寄付してくれる仕組みを推進している。 http://www.san-ai-jidouyougo.net/newsinfo.html

さんあいでは「お宝エイド」で集まった寄付を、退所する児童の「進学・自立基金」として、活用していこうと考えている。社会的弱者の子どもたちのハンディを少しでも軽減するために、さんあいでできるとこから取り組んで行きたいと思う。どうぞチラシをご一読下さり、皆様のご協力をよろしくお願い致します。

 

施設にいる間は、勉強する環境は整っているのだが、課題は卒園した後の支援だ。


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