元気な心と体めざし隊

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私ってどんな人間⑳

2008-02-29 | Weblog

皆さんこんにちは。

前回のブログから、早1ヶ月が経ってしまいました。申し訳御座いまさせん。

言い訳にはなりませんが、私が住む町のイキュベーター(卵がふ化すると言う意味)で、

事務所を借りる事となり、3月から更に夢に向けて頑張って行く事となりました。

そのお話は、またの機会にさせて頂きたいと思います。

それではお読み下さい。

 

話しはまたまた10年程前の過去に遡りたいと思います。

話としましては、私が尊敬する所長が転勤された⑫話の続きとなります。

大分と間が空いてしまいましたので、私も読み返し過去に気持ちを持って行きたいと思います。

 

所長が転勤し、心にポッカリと穴が空いてしまった私は、

次の所長が来られても、常に前の所長と比較し、(以後、新所長、旧所長で進めます。)

返す言葉も旧所長はこうだったとか、こう言われていたとか、

本当に今考えれば大変失礼な部下だったと思います。

 

それだけ私の中で存在が大きかったので、新所長に失礼だったなと思うのも、

今ブログを書きながらやっと感じているくらいです。

 

ちょっと、モチベーションが上がらなくなっていたある日、新所長に呼ばれました。

新所長 『君は新規を開拓する力が、事務所で一番あるからその部署に行く気はないか?』

 

この事は旧所長からも一度言われた事がありました。

その時私は、

  私  『旧所長は、そうした方が私にとっていいと思われますか?』と聞き返した。

旧所長 『勧めておいて言うのも何やけど、事務所にとっては、お前がその部署に

      行ってくれた方が助かる。でも、お前がどんどん上に上がって行く事を考えれば、

      今の部署にいた方がいいと思う。後は自分で決断してくれ。』と言われた。

複雑な言い回しだった。しかし旧所長は本音で語ってくれた。

 

その時の私は、事務所の事を考えるとか、出世したいとかと言うより、

旧所長が通って来られた道と同じ道を通り、本筋で所長を超えたいと考えていました。

だから答えは、この部署に残るという道を選びました。 

旧所長は 『そうかぁ、俺もその方がいいと思う。』と一言言われて、

違う人間をそのポストに任命した。

 

そんな事を知らない新所長は、私にとって2度目の問いかけをして来た。

 

目の前の目標を見失ってしまった気持ちと、会社のルールが変わった事が重なり、

(自分が攻略しても他担当の代理店から購入すると、その代理店担当の売上になる)

なんぼ頑張っても強い代理店を担当してる方が有利やん、と思っていた私の心は揺れた。

 

何故なら、新旧両所長が進めている部署と言うのは、

とにかく攻略すれば自分の売上になると言う部署でした。

その代り、規模の大きいところを攻略しなければならないと言う条件付き。

 

自分の実力がどれだけ通用するか試せるチャンスやし、

何も気にせんと全部自分の売上になるんやから、そっちの方が絶対にええわ。

と思い、違う部署に移る事を決心しました。 

 

この決断が、自分をものすごく苦しめる事になるとは、

その時は知る由もありませんでした・・・。                 

                                       

調度その年と言うのは、私にとって昇進がかかっていると

自分に言い聞かせていた年でした。                  

 

順調よく成績を伸ばしていた私は、このまま行けば旧所長を超える事は出来ないが、

同じペースで昇進出来ると思っていました。

 

しかし調子に乗っていた私は、新部署でも一挙に一花上げて、

昇進したろと思ってしまったのです。

 

考えが甘かった・・・・。

 

今回の新部署移動が必要になった理由は、

私と同期の人間が会社を辞めるから、その補充と言うものでした。

 

近隣地域の中でも、その同期はあまり成績がよくなく、

天狗になっていた私は、その後を引き継いだら一挙に爆発して、

自分の実力を見せつけれると思っていました。

 

その同期と同行しながらの引き継ぎが始まった。

訪問する店のほとんどが彼に対して、一生懸命訪問してくれたのに、

売上に繋がらず申し訳なかったと言葉をかけていた。

それは辞める人間に対する、ハナムケの言葉だけではないのをすごく感じた。

 

あ~、こいつ一生懸命やって来てたんやな。

上から目線ではなく、同期の仕事に対する思いがすごく伝わった。

俺は今までずっと、どこかその同期をバカにして、

何でそんな事も出来ないんやと思っていた。

 

しかし、そんな感情を抱いていた自分が恥ずかしくなり、

その同期が頑張って来た姿を想像したら、涙が込み上げて来た。

 

苦しかったやろな。

俺は同期やのに、何の言葉もかけてあげることもなく、逆にバカにしてしまっていた。

 

改めて、同期が頑張って来た部分もきっちり引き継いで、頑張って行こうと思った。

 

引継ぎ後、自分にとって初めの試練が訪れた・・・。

 

それは、旧所長が赴任してすぐに攻略したビルダーを、引継ぐ事になったのが始まりだった。

そこは旧所長が攻略後、部下に担当を引継ぎ、私の同期が3人目の担当でした。

(旧所長の攻略までの模様は、⑨、⑩話を読んで頂ければ思い出して頂けます。)

 

そこへ、新旧両所長、同期と私の4人で伺った。

所長も事務所では一番のVIP扱いをされていたので、

初めて対面した時、その圧力に飲み込まれてしまいそうになった。

完全に委縮してしまった。

 

その社長の第一声に、私は固まってしまった。

社長が旧所長に向かって 

『旧所長が転勤するんやったら、もう義理も何もなくなったな。

 俺はアンタを気にいって、アンタがおる間は御社の商品を標準仕様にしておこうと

 思ってた。でも前から言ってる様に、うちも事業転換する事が決まっていて、

 アンタがいつ転勤になるか、逆に待ってたくらいやからな。』

 

旧所長は、その場を取り繕っていたが、

この場を逆転する事は不可能だと誰もが思った。

 

確かにここ最近、このビルダーでの売上は下がって来ていた。

違う部署であった私には、それ以上の事は解らなかったが、

旧所長はそれを、必死で食いつなごうとされていたのだろう。

 

この時点で、何千万という売上が無くなるのが確定した。

うちの会社は、半年くらいは待ってくれるが、

そこからは全て新担当の責任とされてしまう。

(売上は、前担当分も含む累計が評価となるのです。他の会社もそうかもしれませんが・・・。)

 

半年で何千万もの売上、どこで作ってくるんや~。

一台売っても平均50万くらいの商品を・・・。

 

悪い事は続くものです。

何と、他の売上のあったビルダーも他社に切り返されていたのです。

 

え~、どう考えても無理やん。

その時も、同期を責めるつもりは全くなかったが、

会社を辞めようと思うまで追いつめられた理由は、これかって思ってしまった。

(後で聞いた話では、その理由が一番ではなく、家庭の事情が大きかった様です。)

 

何千万というマイナス売上を抱えたまま、

私の中で、プレッシャーと甘えが交錯し始めた・・・。    

                                      つづく

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