今さ・・・

このブログのタイトル「ことまた」は大学時代に私が最初に作ったオリジナル曲のタイトルでもあります。

その頃、世界民謡研究会という音楽サークルに所属しバンドをやってました（たけし軍団のグレート義太夫も同期）。

その名も「WORM（ワーム）」
昨年の暮れ、そのバンド・メンバーであった友人が亡くなったと訃報が届きました。
上京して、親しくなった最初の東京人だったと思います（周りは地方出身者が多かった）。
「・・・さぁ」という東京弁や楽器の技術にカルチャー・ショックを覚えたものでした
（東京ってやっぱ凄かとこバイ・・・）

彼とは４年間、バンド活動を共にし、色々な思い出があります。
ベーシストでした。
チョッパー・ベースが得意でした。
また、ファッション雑誌から抜け出たような身なりで、とってもオシャレ（笑）
音楽のこと、テクニックやアレンジなどたくさん教えてくれました。
卒業してからは、ギターに転向し「ギター侍（同名の芸人よりかなり早かった）」としてストリートで活躍してました。
後年は、バイク・ツーリングにはまってまして、熊本の人吉まで1000cc以上の大型バイクで遊びに来てくれました。
最近は、主に北海道に魅せられてたみたいです。

私にバイクの魅力を教えてくれたのも彼でした。
同窓会で上京した際、彼の家に泊めてもらい、「大学まで行ってみたい」と言う私の願いを叶えてくれました。
大田区の家から武蔵野市まで二人乗りで走りました・・・恐かった
私の性格も見抜いていた彼です。
ひっけん（恐がり）の私にはこれが合うよと紹介してくれたのが「カブ号」です。
はまりました
ウクレレ担いでトコトコ走りました。

バンドで初めて演奏したオリジナル曲【今さ】
彼の歌詞とコード進行に私がメロディーをつけました。
当時の古いノートに挟んであった、彼直筆の歌詞カードを見るとサプタイトルに「WORMのテーマ」とありました。
バンドに対する熱意と意気込みを感じます。

エネルギッシュな男でした・・・おい、早すぎるよ！


　　　　　　　　　　　　　　　　U草　WORM


【今さ（WORMのテーマ）】 by U草

嫌なことに目をつむり　人の不幸を知らん顔
煩わしさ　鬱陶しさ　逃れながら生きてきた
報われぬ人生さ　悶々とおくる日々
僕の報われる　道はどこに
さあ　眼を閉じて　両手をのばし
昨日までの悪夢　振り切るのは　今さ

明日の光に目を向けず　昨日の自分にしがみつく
人の言葉　信じる気持ち　忘れながら生きてきた
嘘っぱち人生さ　這い上がる気持ちなく
僕の報われる　道はどこに
さあ　眼を閉じて　両手をのばし
昨日までの悪夢　振り切るのは　今さ