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M's eye

忘れる為の記録

貴方にキス

2006年09月24日 00時00分34秒 | Weblog
神宮球場を横目で眺めながら

ゆっくりと歩いていく

明治公園には季節外れの朝顔が咲いていて

夏の立ち去りがたい気持ちを思いやる


球場に貴方と行った夜

わくわくする気持ちを思い出す

何年たっても○○ちゃんと呼ぶ貴方

恋心とよぶには仰々しくて

愛と呼ぶには他人行儀

夫婦のように空気という存在でもなく

ちょっぴりまだ艶めた男と女


野球解説をする貴方を思い出す

人生の遊び心を教えてくれる貴方に感謝のキスを…


2006年09月23日 19時56分52秒 | Weblog
連休の初日に銀座にお遣い物を選びにいく。



「抱きしめられたかった」

何の疑いもなく父親に抱かれて寝入っている女の子。

私にはそんな記憶はどこを探しても見当たらない。


「貴女だけ」と思わせてくれる人。


男は「Only you」という目で抱きしめてくれる人

たとえそうでなくても、しっかりと思わせてくれる人がいいけれど

あちこちに尻尾をふっている人には静かに爪を磨いでいる


秋の月は青白く光る

今夜は誰の為に爪を…






暁の夜に

2006年09月21日 19時53分28秒 | Weblog
車窓からみえる夕陽は、熟した鬼灯のよう

燃えて今日という日に堕ちていく


暁月の夜は静かに時を味わう

夜が色濃くなる頃は心も沈む

幻想の海に溺れぬように

唇をきつく結ぶ…



恋化粧

2006年09月07日 21時08分42秒 | Weblog
どうしても失いたくないもの

可愛がっている猫そして犬、鳥

かけがいのないものは

人ではない…

心変わりは人だけのもの

だから

いつもと違うと微かに感じていても

肌に爪をたてたくなるほど

狂おしいほどの嫉妬の炎が

燃えさかっていても

火傷の跡は化粧をほどこして

みせはしない…



そんな女に恋は似合わない




遠い人

2006年08月27日 23時26分05秒 | Weblog
年を重ねると仕方ないと思えるのが、助かるとわかってくる。

このままそぉっと、やり過ごし楽しかった想いでに
してしまう方がいいと無理やりでも納得させる。

「あぁ…楽しかった。でもこれも日常になったら
やはりそう楽しくはないはず」と小さく呟く。

だからいつも夢心地でふわふわしたこころ具合で
「もう少しだけ…」という言葉を飲み込む位の
係わりがよいと。

だから指先に触れていても、ずっと遠い人。


逢引の匂い

2006年08月20日 22時13分12秒 | Weblog
重ねている年月は、その人に追いつくわけもなく…

着信音という機械音は現実をつきつける。


静けさが不自然さを、聞えない声を介在した気配を思う。

濃密な時間だと思っているのは蜃気楼だろう


もう、二度と壊してはいけない人。

脆くてまっすぐな花、守ってあげるのは貴方だけなのだから


逢引は朽ちていく花の匂いが漂っている






三日月

2006年07月27日 21時35分09秒 | Weblog
月が欠けていく夜は、何とはなしに心模様が
静かな湖に誰かが小石を投げ入れたように
不規則な模様を作っていく

白い月も揺れ始め、投げやりな気持ちになっていく

そして…

何だかあれっきり逢えなくなると
しきりに悪魔が不吉な言葉を囁きはじめる

確かにどう足掻いてもその訳をどうやって
作るかそれすらも思い浮かばなくなっている

「いつか…」というお伽話を二人で作り上げ
それは儚い夢物語なのに、と思いはじめている

夢ならばずっとずっと醒めないでいたい


醒めなければずっと貴方と一緒なのだから…