通りすぎて

強風は終わり、激しい雨もなくなり
あっという間に一晩で通りすぎてくれた台風に
ホッとしてるはずなのに

なんでか、猛烈に氣落ちしてる自分がいて

何がなんだか、よくわからない




でも、ふとこの時間になって
自分が何を感じているのかが、わかってきた





うん
台風は、嵐




どうしよう
なんか、ものすごく苦しい
心臓が背中まで痛む

痛い
マジで痛い

常夏みたいなこの島で、ほんの少し秋を感じさせる風が、ここまでの氣落ちと狂おしいような寂しさを引っ張り出すなんて

やめてほしい


なんか、すごく嫌だ
何かわけのわからない喪失感で、張り裂けそうだ

とてつもなく大切なものが、手の中からこぼれてくような
もう２度と、戻れない戻らないようなこの喪失感は、なに



どうしよう
私、耐えられるのかな


もう2019年も残すところ、３ヶ月ちょっと、なのに
なんでこんな急に
……急に、切迫してくるの


どんな景色みても
どんな季節でも
どんな感情のなかでも

その時には、ぴったりのフレーズが頭の中でふと、流れ出すんだ

台風が近づけば


雨上がりの窓から 見える夕暮れの向日葵
夕焼けに染められて 朝日を待ち続けているんだ

何が大切なのか 時に見失いそうだけど
ゆずれない思いを抱え歩いてゆく

あざやかな青に染められた 未来は果てしない夢を描いた
渇いた心 潤して
限られたこの時の中で 強く胸に思いを刻み込んだ
陽はまた昇ってゆく


Everything が流れてた

台風は、嵐


……あざやかな青に染められた未来、は
果てしない夢を…描いた


たすけて
無理かもしれない




錦戸くんのファンの人たちの、心が
今、どんなにか



ああ、明日
どうか晴れますように
眩しい太陽が１日、照らしてくれますように

この夜を、乗り越えなければ

今夜だけ弱音を言ったら、またブレない私に戻るから
今だけ

おーちゃんの幸せを１番に
それは絶対に変わらない


だから、今だけ、今夜だけ