見ず知らずの、通りがかりの方々に
助けていただきました。
ヒラヒラとしたロングスカートをはいて自転車に乗っていた私は
道の途中でいきなりスカートが引っ張られ
何事かと思ったら
裾が見事に
後ろのタイヤの中心部分に巻き込まれてしまっていました(;´д｀)
自転車を停めて
挟まったスカートを引っ張ろうと頑張ってみても
ものすごく食い込んで巻きついていました。
道端で自転車と一体化してしまったまま
離れることも出来ずに悪戦苦闘。
そんな最中に
ひとりのおじいさんが
「お手伝いしましょうか」と声をかけてくれました。
自転車の後ろ部分を持ち上げて下さり
タイヤを回してみるように、と。
ところがもう
タイヤが動かないほどにスカートは巻きついてしまっています。
たまたま通りがかっただけのおじいさんに
炎天下で付き合わせてしまってることに申し訳なさがいっぱい。
おじいさんは
「薬局で薬を待ってる時間だから大丈夫だよ」と。
見ると
すぐ近くに調剤薬局がありました。
私はおじいさんに
「申し訳ないですが、ハサミを借りてきていただけませんか」とお願いをしました。
ハサミで巻きついたスカートを切り、
ようやく私は自転車から離れることができました。
身動きが取れるようになって
巻きついている布を取ろうと試行錯誤。
おじいさんもまだお手伝いして下さっています。
少しして
薬局の駐車場からおじさんが近寄ってきて下さり、
「これはこれは」と手を貸して下さいました。
おじいさんが
「車に工具があればタイヤを取り外さないか」と提案すると
おじさんは
「そんなことしたら直すのにお金がかかってしまうから」と
巻きついた布と格闘して下さっています。
自転車のオイルで手も汚れてしまっています。
思わぬ事態に
お二人を巻き込んでしまいました。
ようやく食い込んだ布が解けました。
２０分はかかったでしょうか。
すぐ近くにあった自販機で
とりあえず冷えたお茶を２本買い、
薬局に入ったおじいさんと
車に戻ったおじさんにお渡ししました。
薬局の方にもハサミのお礼を伝えました。
私の手も真っ黒なオイルがついていました。
おじさんもおじいさんも
手を洗う場所すらないままです。
本当に申し訳なかったです。
そのままでは出かけられない姿になってしまった私は、
取り急ぎ自宅に戻り
手の汚れを落として服を着替えて
家主に車で駅まで送ってもらえないか、と頼みました。
舌打ちしながらのとても怖い反応でしたが
不機嫌な荒い運転で
私を駅まで送ってくれました。
本当なら頼みたくないところではありますが
仕方がありません。
送ってもらったおかげで
私は電車にも間に合うことができました。
ありがたかったです。
今日も一日が無事に終わりました。
通りがかりのおじいさんとおじさんには
本当に感謝です。
駅まで送ってくれた家主にも
電車が通常通りの運行だったことにも
なにもかもに助けられた思いでいます。
もとはといえば
ヒラヒラとロングスカートで自転車に乗った私のせい。
反省します。
