美味しいごはんを食べるのと
美味しくごはんを食べるのは違う…
美味しいものは、
そのままで美味しいのです。
ただ、
美味しさを感じるのは味覚だけではない
と思うのです。
デパ地下でうな重弁当を買って
実家へ行きました。
以前買ったことがある鰻屋さんとは違うお店のうな重弁当にしてみました。
お値段はほとんど同じくらいです。
買ってきたうな重弁当を袋から出して
まずその見た目に
なんだか期待値が下がってしまった私。
以前に買ったうな重弁当は、
お弁当用の材質でありながら
重箱っぽさのある折箱の容器でしたが、
今回のものは、
なんだかほかほか弁当のような
発泡スチロールのお弁当箱。
お弁当屋さんでのり弁を買ったのなら
まったく気にならない容器ですが
うな重としてのお値段を払っているからでしょうか、
なんだかちょっとがっかりだったのです。
蓋を開けると
うなぎの蒲焼きがごはんの上に。
でも、気分はなんだかうな重ではありません。
うなぎは美味しかったですし、
添えてあったお漬物も美味しかったです。
父も母も
美味しい、と喜んでくれました。
それがなによりです。
次は前回買ったお店の方にしよう、って
私の心の隅に記憶しておけばいいですね。
美味しく食べる、
それには目からの情報も重要で
お皿や器の色形や盛り付けにも大きな意味が。
香ばしい香り、スパイシーな香り、
柔らかい舌触り、パリパリ感、
グツグツ煮込む音、ジュージュー焼ける音なども重要なエフェクトに。
味覚の他に
目で、鼻で、舌や歯で、耳で、味わいに影響します。
その場の良い雰囲気が加われば
もう最高の食事ですね。
生きるために食べる、ただ空腹を満たす、
忙しい毎日の中では、
食事にゆっくり時間をかけていられない時もしばしば。
だからこそ、
たまに食べるご馳走は
美味しいものを、より美味しく
になればいいなぁと思うのです。
