スピルバーグ監督の「ウエストサイド物語」を観終わるやいなや、
余韻に浸るどころか映画館を出る前からすでに、友人とマリア批判に花を咲かせてしまった私の話を書きました。
私と友人は
なぜマリアを批判してしまったのか。
どれほど周りから愛され、
大切にされていたとしても、
これまで自分を守ってきてくれた人達が今、
どんなに苦しく悲しんでいるかなど考えようともしない、なんて自分本位な…
あれ？
この苛立ち、
前にも感じたことが。
そうそう、
もう20年位前に観た
Disneyアニメの【白雪姫】。
白雪姫は、
森で七人の小人に助けられ、
小人たちの家にお世話になるのですが
なんというか
まぁ遠慮がない。マイペースなんですね。
ですが小人たちは
白雪姫が暮らしやすいよう工夫したり
大事に大事にお世話をします。
「絶対に外に出てはダメ、誰か来ても開けちゃダメ」そう言い残して仕事に出る小人たち。
ところが、
ご存知のとおり白雪姫は毒リンゴを食べる羽目になるわけです。
小人たちの言うことを聞かないから！
仕事から帰った小人たち。
倒れている白雪姫に駆け寄り、全員大号泣です。
白雪姫を守れなかった、
そんな風に自分を責めたりして。
そこに、白馬に乗った王子様登場です。
王子様のキスにより白雪姫は生き返り
次のシーンではもう王子様と共に馬に乗り、
小人たちに向かってこう言いました。
「グッバイ」
小人たちは
白雪姫が生き返ったことを喜び
王子様と共に去っていく白雪姫を見送ります。
めでたしめでたし
…って、そうですか？
私はちょっと納得いかなかったです。
七人のペースで生活してた中に突然入り込んどいて、
しかも小人たちにはあんなに守ってもらってたのに、
自分勝手な行動で毒リンゴを受け取り、
そのせいで、
どれだけ小人たちを悲しませたと思ってるの？
「グッバイ」それだけ？はぁ？
なんとまぁ、
自分中心の、ストレスのない白雪姫。
王子様と出会ったら、もう小人たちはいいのか？
あぁ、
スピルバーグ監督の「ウエストサイド物語」のマリアは、まさに白雪姫気質。
そこばっかり目に付いちゃったのでした。
映画を観てから数日が経ち
友人のご主人から、おどろきのニュースが！
「あのマリア役の女優さんね、
今度“白雪姫”の映画に出るらしいよ」
！！
絶対ハマり役間違いなし。
あの女優さんなら、Disneyアニメそのものの白雪姫を演じることでしょう。
私の心の中では
勝手な確信が生まれております。
感じ方には個人差がありますよ、
もちろん(笑)
