若竹さんの小説は3冊目。女探偵「葉村晶シリーズ」は2冊目です。
最近読んだ「スクランブル」はどうも好みではなかったのですが、
「葉村晶」は裏切りませんでした。
最新版の「静かな炎天」は短編集でしたが、「さよならの手口」は長編です。
ハードボイルド、ミステリー、ホラーありのなんとも贅沢な作品です。
私、若竹さんの言い回し、言葉の選び方・・・探偵、葉村晶のキャラクターってことになりますが、
とっても好きです。
ロマンスカーでおばさま軍団に囲まれたときのシーンから抜粋。
「・・・けたたましいおしゃべりに巻き込まれることになった。
それは我慢できたが、彼女たちが吹き出している防虫財の臭いにはほとほと参った」
こんな感じ。防虫剤の臭いぷんぷんしてきませんか?
クールでかっこいい「葉村晶」
私は最近のものから読んでしまっているので、
次は「さよならの手口」から13年前にでた「悪いうさぎ」を読むことに
しています。