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 一度ハマれば底なし沼、アラフォー既婚男性たちの「ソシャゲ課金」と自制術

2021-05-26 13:30:00 | 日記

下記の記事はダイアモンドオンラインからの借用(コピー)です

ソーシャルゲームは一度ハマると底なし沼…。それゆえに警戒して「無課金」を続けるユーザーも多いところだが、一線を越えるのはどのような瞬間なのか。(フリーライター 武藤弘樹)
スマホの存在感が高まる自粛期間
ソーシャルゲームも依然として人気
 おうち時間が増える生活の中で、スマホはぬるま湯につかったような安寧の時間をたっぷりと提供してくれる。人によっては神の、もしくは悪魔のガジェットである。 
 スマホで何をするか、時間の割り振り方は人それぞれだが、SNS、ネットサーフィン、動画視聴、マンガなどで楽しんでいる人が多いだろう。ゲームも代表的なコンテンツの一つだ。

 スマホでプレーできるゲームもいろいろだが、その中でも人気を博しているのが、ネットを介してみんなでワイワイやる類いのゲーム、通称“ソシャゲ”(ソーシャルゲームの略)だ。従来のゲームのあり方を大幅に変えた課金システムは、このジャンルで頻繁に導入されている。

※なお、“課金”という言葉は最近では「ゲーム会社にお金を支払う」というように、支払う側の行為を示す言葉として広く使われているが、本来これは誤用で、正しい意味は「支払いを課すこと」であるらしい。用例は「家賃が課金される」となる。本稿ではここから先、誤用の方の“課金”について、基本的に「入金」と表記したい。

 子どもは入金をするにも親の承諾が必要だが、大人は何をするにも自己責任であり、つまり入金するもしないも自由である。

 その実態をいくつか紹介したい。
初めて“ゲーム入金”するおじさん
自分にいろいろ言い訳をする
 第一に紹介するおじさんは、筆者自身である。実は先日、初めてスマホゲームに入金した。

 筆者世代はバリバリのファミコン世代。ゲームは「ハードとソフトの代金を最初に支払ったら、あとは未来永劫無料で遊べる」というコンシューマーゲームたる遊び方に慣れきっていて、ゲームを進めていく上で随時入金していくやり方には、どうしても抵抗がある。
最近はコンシューマーゲームでも購入用の追加コンテンツを用意するケースが増えたが、面白かった作品なら追加コンテンツでも喜んで購入する。しかし基本無料のスマホゲームに入金するのにはどうしても抵抗があった。

 スマホゲームにおける入金システムは、主にガチャと時間短縮のために用意されている。目当てのキャラやアイテムをゲットするために1回300円くらいのくじ引きをしたり、レベル上げやプレー待ち時間短縮のアイテムを買いあさったりするのである。

 また、同じゲーム内でも“無課金者”と“課金者”では、たとえば戦闘力のようなものに大幅な差が出てくる。

“課金者”にもグレードがあって、わずかな額を入金して楽しむ“微課金者”や、多額を投じる“重課金者”、際限なく入金し続ける“廃課金者”などがいる。“無課金者”は“微課金者”に食い物にされ、“微課金者”は“重課金者”に打ちのめされ、“重課金者”は“廃課金者”に蹂躙(じゅうりん)されるという弱肉強食のピラミッドが、ソシャゲにはある。

 筆者は「最終的に資金の多寡が勝敗を決するゲーム」と思うと、どこか冷めてしまって、あまりのめり込むことができなかった。

 しかしこの度、アプリで面白い漫画に出合い、続きが気になってどんどん入金して読み進めていった。そんな時、マンガアプリによく併設されている「(ゲームなどで)条件を満たせば無料で閲覧ポイントゲット!」といったキャンペーンの存在を思い出し、キャンペーンを活用してみることにした。

 そこで8000円相当のポイントがゲットできるという、あるゲームを始めてみることにした。自分の城を育ててあるレベルまで達するのが、ポイント獲得の条件である。

 内政や他国との戦争が主になったシミュレーションゲームだったが、そこに「初心者応援パック」のような名目で、120円で時短アイテムが売られていた。

 元々の目的は漫画を読み進めることであり、ゲームが早く進めばその分早くポイントがゲットできて漫画にありつける。これは120円だから漫画2話分、たいした金額でもないし、と自分にいろいろと言い訳をしながら入金した。

 するとその後段階的に、「初心者応援パック2」のような名目で、またお買い得な時短アイテム詰め合わせが売られていた。600円くらいである。金額はグッと上がったが、一度入金したことで抵抗がすっかり薄れ、よしこれも買ったろう、あれも買ったろうとやっているうちに、ひと月で総額2000円弱の入金となって現在に至る。
 この入金額はおそらく“微課金”に当たるが、少額でもお金を使っている分だけゲームに愛着が湧いてくる。のめり込むとおかしくなるタイプの筆者の動向を、妻が心配そうに見守っている。
“家庭”による影響が大きいアラフォー既婚男性
“重課金”には走りにくいか
 筆者の周辺の様子を聞く限り、スマホゲームで遊ぶ40代の既婚男性は“無課金”を貫くか、入金するにしても“微課金者”が多いようであった。

“無課金者”の主な声には、以下のようなものがあった。

「ゲームに入金とかこわい。一度入金すると身を持ち崩しそうな気がしてしまう。課金システムのあるゲームはキリがなさそうなところもこわい」

「無課金でも十分に楽しめている。本当にただの、ちょっとした暇つぶしなので」

 彼らが課金に走らない理由には、筆者が“無課金者”であった頃のそれと大体同じだが、もう一つ“家庭の維持のため”という大きな理由がある。家庭の運営にはお金と節度ある生活が要求される。入金を含む、度を越したゲームへの没頭は家庭の運営をおぼつかなくさせるのである。

 だから入金が“微”にとどまるアラフォー既婚男性も、同様に“家庭”のために重度の入金には陥らない。彼らは自分なりのロジックで、自分のゲーム入金を容認、または正当化しているようであった。

「小遣いの範囲でやっているから問題ない。禁煙する前は一日ひと箱何百円と使っていたから、それに比べればかわいいもの」

「自粛期間中に初めて入金をした。飲みに行く機会が減って在宅が増えたのだから、“微課金”したとしても支出はむしろ減っているくらい」

 その額はというと、周辺調査では5000円以下がもっとも多く、「1万円まで」という人もいた。節度を持ってゲームを楽しむスマートな大人の姿がそこにはあった。

“微課金者”として駆け出し素人の筆者としては、今後その額が膨れ上がっていくのではないかと自分をいぶかしみ不安だったが、スマートな大人たちは「家庭があるなら大丈夫」と無責任な太鼓判を押してくれたので、おそらく大丈夫である。
“重課金者”が大人になった瞬間
 かつて月に2万~3万円の入金をしていたが、結婚を機に“無課金者”となった30代の男性は、「ガチャは危ない」と話す。

「ガチャを引くために入金していくとアッという間に結構な金額に達するので、結婚してからはその界隈には近づかないようにしました。ガチャのあるゲームに手を出したら自制する自信がないので、初めから関わらないのが自分にとってはベストです」

 しかし、かつては趣味であった課金システムのあるソシャゲをプレーできないことはかなりのストレスなのではないかと思えば、それがそうでもないらしい。

「そこの世界にどっぷり浸かっているときは、その世界での自分のランキングや立ち位置が全てみたいに思えるのですが、いったん離れてしまうと結構どうでもよくなるんですね。

 またソシャゲをプレーしてみたい、という欲はないといえば嘘になりますが、たぶん禁煙・禁酒と似ていて、久しぶりの一服・一口が一番危険なので、それを徹底して避けるようにしています」

 この男性は、結婚後しばらくソシャゲをプレーしていたらしい。しかし、奥さんとのある会話でポロっと「ガチャで引きたいのがなかなか引けない」と漏らし一気に不穏な雰囲気になり、いくら使ったのか問い詰められ「まだ1万円だけ」と答えると、「1万円も!」と奥さんはドン引きおよび激高し、その場でソシャゲに関わらないことを約束させられた。

「悲しかったですが、将来にかかる諸費用のことを考えなくてはならない気がしてもいたし、いつまでも独身の時みたいに遊んでいるわけにはいかないなと。自分の家庭にとっては、結果的によかったのではないかと思います」

 青年が大人になった瞬間であった。

“重課金者”や“廃課金者”の生き様は、見方によってはロックであり個人的には心を寄せるところもあるのだが、家庭があるなら節度ある範囲で楽しめるのが一番である。

“微課金者”の同世代既婚男性から勇気をもらった筆者は、明日も楽しくソシャゲをプレーしたい次第である。



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