Un de'sert sans son

ありせさくら

ソプラノおじさん

2013-11-28 23:30:40 | 日記
駅のホームでは歌いたくなるもんだろうか

夜10時過ぎ唄う声がした
おじさんかと思ったら

30代くらいなカジュアルな服装のお兄さんだった

声はソプラノではないしアルトでもないし声はきっときれいなんだろうけど
なんのジャンルを歌ってるかわからない

座りながら
そのあとはウロッキながら15分以上もっとかな~歌っている

お酒を飲んでいる感じもしないけどよっぱらいかな
家では練習できないのか

それとも度胸だめしかな
それならいい練習かな

行きかうひとは不思議そうに眺めている
東京はそんな人がいてもあまり気にしないクールさもある


私も帰りの夜道で歌った経験はあるが
ホームなどで歌う勇気はない
なかなかのつわものかも知れない







高校生のとき・・・・


ソプラノおじさん
という噂のおじさんがいた
朝人混みのなかからうたって改札を通ると噂を聞いたことがあった

その手の噂話はだいすきだったので興味はあった

ある夕方その駅で友人と待ち合わせをしていた

駅構内にソプラノの声がに響き渡った
ツルッとした髪型のかなり体格のいい50だいくらい
スーツをきていた

颯爽改札を通り抜けた

あまりの美声に惚れ惚れしている間に
風のようだった

アンコールと手を叩きたいほどだった

こわいゆめ

2013-11-13 23:32:49 | 日記
どうやってそこに入れたのかはわからない

古い旧家
中はカビくさい
障子は破れ
何年もあかないタンス
停まっている時計
長い廊下
草木が伸び放題のジャングルのような広い庭

もちろん
誰も出てくるはずがない




振り向いたらその女性はいた
静かにたたずんでいた

どうみても今生きている人ではない



なにも訪ねていないのに
老婆は話し出した


「ここの家の人はもうなくなっていなくて
私は亡くなった奥さんの
友人
奥さんが死んだときに誰も身寄りがいない人だから
貴方がどうにかしてちょうだいと
ご近所の人にいわれて鍵を預かった

そのまま

どうしていいかわからずそのずっと家を守っている」
と話してくれた

血色を感じない老婆は

きっとこの家を死んでからも守らなくてはいけないと思いそのままここにとどまったのかなと直感で感じた



おせっかいかなとおもいながら
感じたことを伝えてみた


老婆は下を向き数分うごかなかった

なにかを考えているかのように

時間は数時間たったように感じた

私の顔を見て目線が会わなくなって上をみあげてまた数分か数時間たったのかかわらない


とっぜん
老婆がきていた着物が床に脱いだあとのようにちらかり

呆気にとられていると

老婆の首から上が宙にまってる

だんだん顔は鼻から下はなくなり
目から上が私の顔ギリギリまで近くに来た


なんとも言えない笑みを浮かべた目だった




うわ~驚き
キャ~と思い切り
と叫んだ


正気に戻り
そこは布団の上だった


辺りをキョロキョロ見渡した
夢だった