チベットいってきたよ

2005年の9月に1ヶ月ほどネパール・チベットに行ってきました~。内容濃かったので旅行記にしてみました~

ライヤ

2006-11-26 14:29:56 | Weblog
旅を続けることにしてみた。
「カトマンズに帰りたい」なんて言うのをやめてみた。
全然不安なのだけど。でも行くことにした。

ガイドが気遣ってくれて、私はそれまで乗っていた車よりも座り心地の良い新しめの車に変わることに。ちなみにこの新しめの車は日本人の男の子2人が乗っていた車。彼らは別ツアーのはずなのに、この時点でそんなことは関係なくなってきている。というか私が巻き込んだんだよね。申し訳ないと思いつつもガイドに言われるがままに。男の子たちも決して体調良いわけじゃなかったのにね。。彼らのうち1人は私がそれまで乗ってた車に乗ることになるのである。

ちょっと休んだせいか、少しは動けるようにはなってきた。私は車を移動するため前の車に荷物を取りに行くことに。前の車に行って、荷物をとって出て行こうとしたら、そこにいたスペイン人の女の子が「sakkyは友達だから私も一緒に車変わるわ。」って水と酸素ボトル持って一緒に車を降りてくれた。嬉しかった。

ちなみにこの子はライヤという。私は車の助手席に、ライヤはその真後ろの後部座席に乗りこみ車は出発することに。

車が変わるだけでこんなに揺れが違うんだってくらい前の車とは衝撃が違う。やっぱり私たちの車はハズレだったんだと実感。(でもあまりの道のひどさゆえいい車であろうと結構揺れるのだが)席も助手席なので前に比べれば、結構快適なはず。。なのだけど、やっぱりダメだ。少しは落ち着いたものの、息苦しさは変わらない。まるで走ってるかのような呼吸。ライヤや一緒に乗っている日本人の男の子が呼吸法を教えてくれ、その通りに呼吸してるつもりなのだけど全然楽にならず。呼吸法は鼻から吸って口ではく。はくときを長く、全部の息が出きるまではく。スーー(吸う)フゥーーーーー(はく)って感じ。頭で分かっていても酸素をすぐ取り込みたいのか息をはききる前にすぐ吸ってしまう。
あとは水。水は5分おきくらいに飲むのがいいらしいのだが、別にのどが乾いてるわけではないので、1回飲んだら次飲むのを忘れてしまう。というか息苦しくて「飲もう」という気になれない。(ちなみに水を飲むのは体内の酸素や血液のめぐりを良くする為に飲むとのこと。循環を良くして酸素をたくさん体内に取り込むために飲むらしい。よく飲んで良く出すのがいいとのこと。)

なかなか思うようにできない私に、ライヤは限りなく優しかった。ライヤがいなかったら私はここを乗り切れてなかったくらい。彼女はまるで私の専属ナースかのごとく、私の呼吸が乱れてくると定期的に酸素ボトルにチューブを指して、私に酸素投入してくれた。私が水を飲んでないのに気づくと「sakky、water! water! 」って声をかけてくれた。私があまりにグッタリして呼吸が荒かったりすると、ドライバーに言って車を止めてくれたり。トイレ休憩の時もほとんど歩けない私に肩を貸してくれ、なんとか車の外に出ることができた。ライヤは常に私を気にしててくれたのだ。普通ここまでできないと思う。休憩の時なんてみんなこの広大な景色を自分のカメラにおさめようと必死なのにライヤは景色より私を気にしててくれた。もし逆の立場だったら私は間違いなく写真を撮ってただろう。かわいそうだとは思ってもまず言葉が分からないということで消極的になってしまうし、酸素ボトルの使い方すらわからずオロオロしてただろうな。こんな英語すらロクにわからない私に、日本人に、よくここまでしてくれたなと思う。


広大すぎる景色


こども