SAKIWAI日誌

フリースペースSAKIWAIの活動、ふきのとうの会のお知らせ、不登校・ひきこもりについて思うことなど、書いています。

ホームズ彗星が見えました。

2007年10月31日 | 日記・エッセイ・コラム

今夜は雲ひとつなく、月も出ていない星空です。久しぶりに双眼鏡で星の観察をしました。

日曜日に、ペルセウス座にあるホームズ彗星がバーンアウト(急に明るくなること)して、2等星くらいの明るさになったという記事を見て、もしかしたら今夜あたり見られるかなと、ネットで彗星の位置を確かめ、7×50の双眼鏡を持って、外へ。我が家の回りも街灯が増えて、街灯の影響が無い所はほとんとありません。暗いところを捜して、ちょうどほぼ真上にあるペルセウス座のα星の近くを双眼鏡で覗くとすぐにボワーッとまるい光を見つけることができました。2等星くらいの明るさで肉眼でも見えます、星のきれいな所なら、丸くボーっとした光が肉眼でも見えるだろうなあと思います。

http://www.astroarts.co.jp/news/2007/10/25p17/index-j


高円山(大文字)~滝坂道

2007年10月17日 | 野山を歩こう会

10月12日、奈良市破石(わりいし)町バス停に10時集合。8人が参加しました。

Kinmokusei そこから、白豪寺に向かいます。家々の庭ではキンモクセイの花が匂い、芙蓉や秀明菊など秋の花が咲いています。田のあぜ道では彼岸花やコスモスが咲き乱れています。今年は夏の終わりが長引いたせいか、いつもよりキンモクセイや彼岸花が咲くのが10日ほど遅いようです。白豪寺の萩の花の方はすでに終わっていました。

白豪寺の裏から、やや急な登山道を40分ほど登ると、大文字の火床に到着。若草山~東大寺~奈良公園~奈良市街~生駒山と一望され、眺めは最高です。ちょっと早めだけど、昼食にしました。

火床から、林の中をしばらく歩いていくと、高円山ホテルの所に出ました。さらに歩いて地獄谷石窟仏にお参り。素朴な佇まいの石仏が柵と金網に囲まれて、やや興ざめ、イタズラされるのを防ぐためか。そこからさらに下って柳生街道に出て、首切り地蔵の所で一服、滝坂道を30分余り下って、また、高畑町まて戻ってきました。そこで喫茶店で休憩して、おしゃべりしたり、メンバーの知人の手作り品のお店に寄ったりしたら、結構遅くなって近鉄奈良駅に着いたのが、4時半でした。今回もよく歩きました。


悪あがきのすすめ

2007年10月10日 | 本の紹介

安倍首相が突然辞任した後、福田康夫氏が首相に選ばれました。(私たちは選挙権がないのに、自民党総裁の選挙選をテレビでさんざん見せられて、メディアは自民党を宣伝機関か!そのせいか知らないけれど、)安倍内閣の支持率が最後は二十数%だったのに、福田内閣の支持率は50~60%になったとか。確かに、憲法改正は遠のいたけれど、教育再生(改悪)の方向は変わらないし、地方格差や雇用問題、医療費や税金の負担増は本当に緩和されるのでしょうか?これらの格差・雇用問題は小泉政権が規制緩和や三位一体改革を押し進めた結果であり、その小泉政権の中枢にいて、大企業やお金持ちには都合よい制度を、弱者や庶民には痛みを押しつける政策を一緒になって推し進めたのが福田康夫氏です。そんなに方向を変えられるのでしょうか?低姿勢のポーズに騙されて、この人ならと何かやってくれそうと期待するのでしょうか?いい加減に首相や政府に期待したり、おまかせするのを止めませんか?

辛淑玉(しんすご)さんは、著者「悪あがきのすすめ」の中で、「金・コネ・権力を持たないものが、いまのこの国(日本)では夢でしかない『正義』や『平等』や『公正』を求めてなりふりかまわぬ行動をとれば、『世間を騒がせた』とか、『見苦しい』とか、それこそ『悪あがきだ』と言われて叩かれることになる。…私は悪あがきをする人が好きだ。世間からむちゃくちゃに叩かれても、それでもあきらめすに、あがいている人が好きだ。たとえカッコ悪くても、やりかたがしつこくてスマートじゃなくても…」と書いています。

そして、雨宮処凛(あまみやかりん)さんも著者「生きさせろ!難民化する若者たち」で書いています。「闘いのテーマは、ただたんに『生存』である。生きさせろ、ということである。生きていけるだけの金をよこせ。メシを食わせろ。人を馬鹿にした働かせ方をするな。俺は人間だ…略… そしていま、生きることそのものが、現実的に脅かされている。過労死も過労自殺もも、失業や就職のプレッシャーによる心の病からの自殺も、そして私の周りに多くいる、生きづらさから自らの命を絶ってしまった人々も、こんな狂った社会の犠牲者であることは明白だ。彼らは自己責任のなかで心を病み、自己責任を無理矢理とらされ死んでいった。そしてフリーターが『新しい生き方』ともてはやされた世代が30代に突入し、労働力としての価値が暴落しつつあるなか、05年度の30代の自殺率は過去最高になった。本書の目的はただひとつ、当たり前の反撃を開始することである」本文 はじめより

辛淑玉さんも雨宮処凛さんも、若者や弱者、マイノリティーの人たちに呼びかけます。あきらめず、どんなにカッコ悪くても、悪あがきをしよう、闘おうと、そして、そこから「世の中捨てたものじゃない。開かれていく」と。

悪あがきのすすめ 悪あがきのすすめ  
価格:¥ 735(税込)
発売日:2007-06

生きさせろ! 難民化する若者たち

生きさせろ! 難民化する若者たち
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2007-03


本の紹介「子どもの場所から」小沢牧子 著

2007年10月07日 | 本の紹介

「ふきのとう」106号、本の紹介より

「子どもの場所から」 小沢牧子著 小澤昔ばなし研究所

「子どものいるところ、こんなふうに予測しない新しさが、大人にひらかれることがある。遠い世界に出ずとも、そんな新しさが日常のなかにわいてくる…。子どもと暮らすことは、人生を二度生きることだなあ…『そうか、なるほどね』と新たに発見し、おもしろがりながら。…」本文より。

2児の母であり、心理学者でもある小沢牧子さんが、我が子や孫との暮らしの中で感じたこと、考えたことを、豊かな感性で書いたエッセイ集。エッセイの中で小沢さんは、最近の大人や社会の子どもたちへの関り方に対しての違和感を書いています。

「教えたがるおとな…いつごろからなのだろう、おとながこれほど子どもへの教育欲望にとりつかれるようになったのは。子どもは何も知らない、できない者。だからおとながたくさん教えて導かなくては人間になれないという信仰が、世の中を支配している。その支配の度合いが強まるにつれて、子ども・若者の活力は衰えた。当然のことだ。赤ん坊が生まれながらに身につけている力を、おとながはぎ取りつづけたのだから。…」本文より

子どもの場所から
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2006-07

こちらもお薦めです。

「心の専門家」はいらない (新書y) 「心の専門家」はいらない (新書y)
価格:¥ 735(税込)
発売日:2002-03


本の紹介「ひきこもりその心理と援助」西村秀明編著

2007年10月05日 | 本の紹介

ひきこもり その心理と援助 ひきこもり その心理と援助
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2006-10
ふきのとうの会の10周年記念講演会でお話していただいた、西村秀明さん(宇部フロンティア大学・臨床心理士)の近著です。とてもいい内容です。ひきこもりで悩んでいる方、お薦めです。

「Fonte」紙上の相談コーナーでいつも適切なアドバイスをして下さっている西村秀明さんの編著です。西村さんは、著書の“はじめに”で「多くの『ひきこもる』青年は対社会的関係性の中で傷つけられた体験を持ち、かつ周囲の無理解にさらされて、それが癒されない状況下にあると考えられます。その生活空間でどう適応していくか―『こもる』しかありません。不安を抱え、身動きできないでいるとき、せめて安全な空間に身を置いて、自分を守るために人は『こもる』のです。」と述べ、大人が自らの不安から『こもる』青年の不安をさらにあおったり、引き出すためにあらゆる手立てをつくすことは、『こもる』青年をさらに追い詰めることになる。そうではなく『ひきこもる』ことの意味を理解し、自己を肯定し、生きる道すじが見えたとき、人は癒されると書いています。他に、ひきこもりの当事者・親の体験談も掲載……「ふきのとう」No.106・本の紹介に掲載


10月7日(日)はふきのとうの会の交流会です。

2007年10月04日 | ふきのとうの会

9月9日(日)1時~4時、フリースペースSAKIWAIでふきのとうの会(奈良・不登校やひきこもりを考える親たちの会)の交流会が開かれます。参加費は500円(資料・お菓子代含む)です。 

子どもの不登校・いじめ・ひきこもり・進路のこと・仕事のこと・家族のことなど、どんなことでもかまいません。話してみませんか。初めての方、歓迎いたします。

運動会や体育大会の前後に、ばったり学校に行かれなくなった…。学校でいじめなど、友人関係などで、学校に居づらくなっているとき、運動会や体育大会がきっかけで、学校に行けなくなったという話をよく聞きます。チームに入れてもらえない、ペアを組んでもらえない、できないことを責められる、クラスの中で、孤立しがちな子、いじめられている子にとって、運動会の練習はさらにつらい状況に追い込まれるきっかけになります。

不登校やひきこもりになった当初は家で荒れたり、部屋に閉じこもったり、いろいろ大変だったけれど、今は落ち着いている…、でもいつまで家にいるのか…、少しくらい働きかけたほうがいいのか…、家族は迷います…。教育評論家の芹沢俊介さんは、ひきこもった子がいつ動き出すのかは、本人も周囲も誰もわからない、ただ本人が充分に癒された、生きる道すじが見えたと感じたとき動きだすと書いています。では、ひきこもった本人が充分癒されるように周囲はどうすればいいのでしょうか。最近、私は思うのですが、それは家族のまなざしの違いなのではないかと…子どもを、否定的に、あきらめの気持ちで見ている限り、子どもの気持ちは癒されないのではないだろうか…。そうではなくて、子どもを絶対的に信じる気持ち、そのまなざしが、子どもの親への信頼感が育ち、癒しになっていくのではないだろうか…そんなふうに感じるのですが。

交流会に来られませんか。親の思い、悩み、つらさ、こどもへの思い、どんなことでもかまいません。話してみませんか。

◎ お問い合わせは、フリースペースSAKIWAIのHPからメール又はお電話で


「安心してお産ができる県にしたい」の内藤恵美子さん

2007年10月02日 | 出産・育児

昨日、ふきのとうの会員の内藤恵美子さんから電話がかかってきた、「ふきのとう」No.106に「安心してお産ができる県にしたい」の会のことを紹介してくれてありがとうというお電話でした。

内藤さんは、昨年8月、奈良県の大淀町の妊産婦高崎美香さんが出産直後に脳内出血を起こし、病院で気がつくのが遅れたこと、搬送先がなかなか決まらなかったことなどで、亡くなったことがきっかけで、自分のお産の体験から人ごとではないと思い、それからお産のこと、奈良のお産の状況を猛勉強し資料を作って発表し、助産士さんたちとも交流しました。そして、今年の5月にHPを開設、8月、「安心してお産ができる県にしたい」会を立ち上げました。http://www.eonet.ne.jp/~naraosan/

そして、わずか1ヶ月で、9月24日の奈良県文化会館での講演会、250人の人たちが集まり大成功でした。それが各紙に記事として、掲載されました。http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000709250003 会員の人がそんなふうに別のところで活躍している、嬉しくなって、「ふきのとう」に掲載しました。

内藤さんは、去年の春、奈良県少年補導条例案が県議会に提出されたとき、これはおかしいよと、条例の反対運動を一緒にやってくれました。その後、お産のことで、動いていることは、電話で時々聞いていたのですが、会としてわずかな間にここまで持ってこられて、すごいなあと思います。会として、これからが正念場だと思いますが、応援しています。