たまゆら夢見し。

気ままに思ったこと。少しだけ言葉に。

許されない秋篠宮家でしょうか。

2019-04-21 17:27:41 | 日記
週刊誌、女性なんたらも含め、それらに追随する輩のヤフコメ欄。

あまりに酷いヤフコメ欄、呼び捨て、許せない、女性天皇容認、東宮御一家立派、誠実、適応障害に負けないでなどの嘘っぱちの輩のコメントを全て非表示にいたしました

馬鹿じゃないの、のコメントはこの際一切合切見たくなくていたしました。
吐き気と憎悪を頂戴致したくなく…今後のためとがんばりましたのよ。

なのに…非表示は300件が限度らしく、301件目がどうしても非表示に出来ないことにイラッとしますが、これは組織ぐるみを感じられずにはいられません。
これに対しては無視が良いでしょうね。
あまりに偏ったおかしな民の集まりとディスるのも一興でしょう。
あそこはお小遣い稼ぎが目的な相当な馬鹿の集まりだと一刀両断で結構ですわね。

皇位継承は男系男子がどうしてもわからない人は日本人ですか。
王室ではないのです。エリザベス女王ではないのです。

皇室なのです。

この国は皇室に畏敬の念を持ち続ける遺伝子が普通に備わっていると思うのです。
平成が終わるいま、両陛下のお姿に自然に涙すると感じられる方はおわかりなのでしょうね。
「ステキー」の連呼はあまりにないと思いますが。
「オキレー」とさほど変わらないような…

しかし、例えば、愛子内親王殿下が小室氏と結婚なさいました。その子が将来の天皇となって、その子が全く皇室と関係ない方と結婚しました。御尊敬申し上げられますか。
そんな馬鹿げたことを蘇我氏でも藤原氏でも平氏でも徳川でも考えられない暴挙だとおわかりでしょうに。
昔の人はおかしい?そんなことはないと思いますよ。私たちが日本でしあわせに暮らせているのは…そりゃあ、いろんな苦しみや孤独、不条理も平等にあると思いますが…先人のご苦労のお陰ですから。
そんなものは感じられない?
では、独裁政治の国に行かれてしなくても良い苦労をなさるべきでしょう。

悠仁親王殿下がいらっしゃるのに、愛子内親王殿下→天皇、なんておかしな話ですわ。

伝統と血筋。世の中がどうであろうが皇室はそれが全て…なのですが。
民意やコメントでどうのこうの出来るものと本気で信じるなんて愚の骨頂です。
天に向かいツバを吐けばどのようなことが待っているかご存知ないのかしら。
あー、怖いわ。罰当たり。どれだけ狂っているのかしら。
ちょっとしたお小遣い稼ぎのために取り返しもつかない末路が待っているのを知らないなんて、
あー、怖い。

本当は言いたいことはたくさんありますわよ。
許せないのは、全部ご自分らがなさったことを秋篠宮両殿下にスライドしていること。
親王、内親王殿下にさえも。
適応障害は6ヶ月までが診断基準。それ以降は…、不敬で何も申し上げられませんわ。
昔からある医療関係者から聞かされた一言一句間違わない変なうわさも全部ご自分たちのことでしょう。
摂食障害は家族機能不全ですし、お酒の失敗も度を越すとアルコール依存症ですわね。
アルコール依存症も家族機能不全で摂食障害と根っこは一緒ですし、抗不安薬も乱用なさっているのは…あ、やばい、不敬だわ。
いま秋篠宮家をこんなにも激しく叩かないといけないのは、ご自分たちがあまりにも不出来でマスコミや偏った国民からの忖度でしょう。
忖度づくし…羨ましい限りですわ。
そうでないと、小室氏をきっかけに始まった秋篠宮家は実はダメじゃないの流れはおかしいですもの。

あ、罰当たりな、あー怖いわ。粛正されませんように。












我が背子 大津皇子58

2019-04-21 14:52:36 | 日記
枯れ草を踏みしめ邸に着いた。

突然の帰宅に大津の邸に仕える者は驚いていたが「明日参内する。準備を頼む。」と大津は言い身体を洗い道作に休むように伝えた。

突然高市皇子の訪問があった。
大津は「有り難い。」と思ったが高市皇子の表情は冴えず「川嶋が最近参内していず姿を見せていない。川嶋の元にいる山辺妃も困っておる。そなたは伊勢に行ったと聞きどうしようかと、案じながら馬を走らせるとこの邸に活気があったので寄ってみたら、そなたがいた。」と言う。

ますますきな臭い。

大津は今まで自分に仕えていてくれた者の今後の世話をやはり相談した。
「大津、何を考えている。」と高市皇子は怪訝そうな顔をした。
大津はありのままを答えた。川嶋と皇太后だけに草壁に譲位したいと願い伊勢に行ったこと、斎宮も一緒にこの大和飛鳥浄御原へ帰ろうとしたが何かしら不安があって斎宮さまには伊勢に留まり願い、道作と帰り刺客にあったこと、人を殺めたこと。しかしその川嶋から山辺の懐妊のことは黙っておいた。山辺との和子は皇位継承なぞ重責を負わず穏やかに暮らして欲しいからだ。

身体は極限まで疲労していたが大津は高市皇子と共に川嶋の邸に居る山辺を訪ねた。

山辺は人目をはばからず「大津さま」と泣き崩れた。
「心配をかけすまぬ。」と大津は山辺に謝った。

川嶋の仕えし者も川嶋の行方を知らないと言う。朝参を終え一人にしてくれと言われ離れたとだけ言う。

「そなた、嘘をついておるな。」と大津は川嶋の仕え者の首元に刀を当てた。
「存じませぬ!お気は確かでございますか!」と川嶋の仕えし者は叫んだ。

高市皇子は「大津…この者に当たってはならぬ。」と驚いていた。

「不比等のとこであろうが。何故追わぬ!不比等に伝えよ!明日我が参内すると!」と大津が言うと川嶋の仕えし者は慌てて後ずさりしながら去って行った。

「義兄上、川嶋は不比等のとこにいるのでしょう。あの者が不比等に我がここに戻ったと伝えますでしょう。明日参内いたしますが我に刺客を送ってくる相手です。明日我とてどうなるかわからぬ身でございます。なので先の話はどうぞよろしくお願い致します。」と大津は淡々と言った。

高市皇子は「何故、先の者が不比等と通じておるとわかったのじゃ。」と聞くと「夕刻前に命を狙われました。勘というか…山辺の懐妊を教えてくれたのが川嶋です。このことは他言無用に願います。」と大津が言うと高市皇子は深く頷いた。

「その川嶋が譲位に反対し東国の豪族とともに不比等に謀が出来ぬよう不比等を粛正をしようとしました。我はそれには反対です。譲位の意を知るのは皇太后と川嶋だけ。加えて山辺の懐妊を知っておるのは、山辺と川嶋だけ。誰かが不比等に密告したと思うのが自然でしょう。目敏い不比等が川嶋を誘ったのは間違いなくと思います。それを放っておくのは川嶋の仕えし者にしては不自然と思いました。何事も起きていないようですし、東国の豪族への働きかけは失敗したのでしょう。それには安堵いたしました。」と大津は手で顔を負った。

「しかし、義兄上、我は我の後継で争いを見たくはないのです。なので、川嶋に何かあれば我のせいです。誰かの血が我のために流れて欲しくはないのです。それが父天武の教えに従うことではありませぬか。」と苦渋に満ちた表情を見せた。

山辺も驚き「私の懐妊の兆しが大津さまを追い詰めてしまったの」と全身の力が抜けていくのを感じていた。

我が背子 大津皇子57

2019-04-20 11:30:01 | 日記
高見峠を過ぎもうすぐで宇陀の里あたりとなった時陽は傾き、大津が「道作、馬も疲れている。しばし休憩を。」と声をかけた途端左頬の皮膚あたりがびゅんと唸った風に当たった。矢だった。

「道作!矢だ!」と大津が声をかけた瞬間大津の左肩を目掛け矢が飛んできたと同時に道作が矢を用意し「南の樹の茂みあたりだ!」と大津が指摘すると同時に道作の矢が放たれ、どすんという音とともに人が落ちた。
「大津さま、お怪我は。」と道作が駆け寄ったが「大丈夫だ。甲冑を幸いかすめてくれた。」と大津は言い、人が倒れた場所まで歩みを進めた。
倒れた人は左の心の臓を貫いていた。即死のようだった。「草壁、不比等の間者か。」「恐らく。」と道作が答えた途端背後から刀が唸る音がした。刀で止め受け大津は首元を一指しにした。
「4、5人いるな。道作。」
「我らを相手にそんな数人で舐められたものですな。」

大津は天武の息子の中でも高市皇子と一、二を争う武の持ち主であった。大津を指導した道作も飛鳥浄御原で剣術、弓矢において敵う相手などいなかった。

「一人残して、あとは。」
「御意。」

大津は長らしき間者の利き手を切り落とし束で掛かってくる相手を道作と共に数回の手合わせで全て撫で斬りにした。

再び襲ってくる気配を感じなかったため、右手を切り落とされた長らしき間者のそばに近寄った。
その長らしき間者は、大津に向かい「我らには我らなりの正義があってのこと!」左手で首を自ら突き刺し息絶えた。

「誰の為の正義だ。哀れな。」と斃した相手を見つめ大津は呟いた。
「お前たちが死なぬとも…」と大津はやるせない気持ちであった。

この者たちも国の民で、我は国父であったのに…この者らに家族はいたのだろうか、親は、妻は、子は。

道作が「こうなっては夜陰に乗じ邸に戻りましょう、大津さま。」と問いかけるのを遠くで大津は聞いていた。

我が背子 大津皇子56

2019-04-19 07:35:32 | 日記
川嶋は「出来ぬ!大津は天皇じゃぞ。そなたらのような姑息な手に甘んじるわけないであろう。」と吠えた。
「幼き和子を我は手にかけたくはない。」と草壁は言った。

「まぁ伊勢の道中に腕が立つものを用意させておる。そなたがそのようなことを言わないで済むよう道中で消えるのもそなたのためじゃが。怖くて何も言えぬか。不比等、また川嶋皇子が変な考えを起こさぬようこの邸でもてなせ。丁重にだぞ。危害は決して加えるな。我が母上皇太后がそのようなことはお許しにならぬ。そしてこの男の間者を早くどこぞに移せ。目障りじゃ。」と草壁は言った。

ーもうこいつらは山辺の懐妊まで知っておるのか。我が迂闊であった。皇太后さまがいれば草壁は何も出来ぬとたかをくくっておった。大津、伊勢より戻るな。お前にどう詫びればいいのじゃ。ー
川嶋はただ狼狽していた。

伊勢では皇太后が倒れたとの報告とともに「山辺が懐妊したようで…」と大津が呟いたのを誰も聞こえなかった。

大伯は「一緒に浄御原に参りましょう。大津。」と言った。
大津は「いえ、大伯…私の後にお戻りくださいませぬか。何やら嫌な臭いがする。」と言った。
「それは…そなたが危険にさらされるということですか。」と大伯が聞くと大津は小さく頷いた。
「三日後何もなければ、斎宮の女官、乳母殿、氏子らとともに伊勢をお立ちください。」
「あなたは道作だけと帰るつもりですか。大丈夫なのですか。」と大伯は心配そうに聞いたが首を縦に降らない大津に「我がいればそなたを守ってやれる。そんな気がする。私も嫌な予感が。大津、我の言うことを聞いて。」とせがんだ。

「そんな危険な場に大伯を連れてはいけませぬ。大伯…我が背子と呼んでくださいませぬか。それで何も怖いものはありませぬ。」と大津はにっこりと答えた。
ー正直、危険な匂いはする。しかし、それで逃げ出し大伯を危険な目に合わせたくない。和子が授かったのなら山辺を安心させたい。労ってやりたい。皇太后の具合も気になる。わがままを申しご心労をおかけし申し訳ない。ー

大津は未明大和へ帰路についた。
大伯は不安でたまらなかったが、我が背子はもう戻れぬやもしれぬと諦念していた。

「大津、無事で。すぐに私も発つから。」
「大伯こそ気をつけて。私の命より大切な我が妻。」

この情景を大伯は歌っている。万葉集に納められている。

わが背子を大和に遣るとさ夜深けて 暁にわが立ち濡れし

二人行けど行き過ぎ難き秋山を いかにか君が独り越ゆらむ

大伯は朝露に濡れながらも大津の姿が見えなくなるまで見送った。
ーもう、会えない…何故そんな予感ばかりが我を襲うのかー
不安を払拭しようとすればするほど、大きな恐怖が待ちかまえているのを感じられずにいられなかった。


我が背子 大津皇子55

2019-04-18 06:30:39 | 日記
行方不明になったその早馬は川嶋が東国の豪族達に、不比等が大津の留守の間に皇太后をどこぞに匿い皇太弟草壁皇子をあやつり国政を思うに操っている、不比等撃つべし、の檄であった。

実際皇太后は不比等から献上された酒を飲んだ後、緊張に研ぎ澄まされていた身体は思っていたより疲れており眠った。起きるとめまいがし女官に勧められ薬湯を飲むとまた眠りを繰り返し政務どころではなかった。時折草壁の皇子、皇女らが「おばばさま、大丈夫。」と覗きに来ていたのを草壁の妃阿部皇女が「ゆっくり休ませて差し上げて。おばばさまは大変お疲れなのよ。」という声が聞こえた。「ここは草壁の邸か。何故じゃ。大津はどうしているのか。」と考えては意識が遠のいていく。

檄にもあったように大津、皇太后不在の現在皇太弟の草壁が政務を不比等と取って代わっていた。

川嶋が苦々しく不比等を見ていたのを不比等は見逃さなかった。高市皇子も同様の表情であった。

朝政が終わり帰路に着いた川嶋を不比等が止めた。
「川嶋皇子さま、おはなししたいことが…大津さまに関することで御座います。まずは拙宅にお招きいたしたく存じあげまする。」
「我に大津の話か。まあ、我が異母妹の夫…そちから聞くことはないと思うが。」暗に断っていた。
「私めと大津さまの話をするのは何かお嫌な事情がございますか。」と不比等は冷ややかに言った。
「そこまでいうのなら、参るが。」と川嶋皇子は不本意にも不比等宅を訪ねた。

庭に見覚えのある男が横たわっていた。かなりの傷を負っているのか動けないでいた。
川嶋の鼓動は高鳴った。あの男、東国にやった間者であるわ。こいつらにばれたのか。

奥には草壁皇子が待っていた。草壁は「我は大津、天皇より譲位され天皇になる。天皇不在時は皇太弟、皇太后に国政を任せると詔があったはずじゃが。そなたはその詔に刃向かうか。」と震えながら言った。
「誰に頼まれた。」と畳み掛けた。

「大津さまでしょう。草壁皇子さまに皇位継承がなされるのを嫌がった大津さまが川嶋皇子さまをそそのかされた。それで済む話でありましょう。」と不比等が冷淡に言い「その男に聞けばよろしいのです。草壁皇子を斃し、川嶋さまの異母妹山辺さまの和子が皇太子となるために東国の豪族らを動かした、と公の場で言わせましょうか。」と怯える川嶋に迫った。庭に横たわった男は舌を噛み息だえた。川嶋はその男から視線を外した。

「あなたさまがそのようなことを企まなければあの男も普通に生きておられたでしょうにな。残酷なことをなさったものだ。」と不比等は言い「あなたさまは東国の豪族たちを呼びかけ挙兵しようとした。しかし失敗。あなたさまの失脚、さぞ、大津さまは悲しむでしょうなぁ。嘆願に大和にすぐ戻られるでしょう。しかしあなたさまの罪は晴れませぬ。あなたさまは大津さまが戻られる際こう言うのです、大津さまは和子ができた故譲位を辞め天皇に再び即位しようと東国の豪族達に呼びかけられ謀叛を企んだ。」と川嶋をいたぶるように言い終えた。