現在、ボーイスカウト日本連盟では日本連盟災害支援センターで災害支援活動を募集、情報発信しています。なかでも宮城県や福島県への「泥かきプロジェクト」には数多くの災害ボランティアに参加していただいています。県外から参加するボランティアは、その地域に住んでいないので本当の意味での自治に参加するわけではありません。しかしながら、がれきが溢れ、泥が押し寄せているように見えている、その場所は、地域の方々にとってはふるさとであり、生活の場であり、現実なのです。ですから、人の力でないと動かせない、運び出せないものがたくさんあります。また、その時間はただ単なる作業ではありません。汚れてしまっているけれども、一つ一つに思い出やエピソードがこもった品々を整理することに、一緒に時間をすごし、思いを寄り添っていくことでもあるのです。
これから梅雨時を向かえ、その後は気温も上昇してきます。いまでも長い時間作業できない、困難な仕事であるかもしれませんが、それは一人ひとりが息づき、生活を背負った人生の重みなのだと思っています。
どうぞ、引き続いて、あなたの力を災害ボランティアとして貸してください。まだまだ、思いをかきだす、人の手が必要なのです。