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催眠療法研究所

催眠療法・心理療法などのトピック
Kyoto Hypnotherapy Laboratory

教えて!自律神経失調症

2007年03月11日 | よくある質問
よく「私は自律神経失調症なんです」
「自律神経失調症と診断されました」
「自律神経失調症は治りますか?」との問い合わせや相談がありますが

自律神経失調症は病名ではありません。

医学の教科書にも載っていません。海外にはありません。

実に都合のいい呼び方で…
「自律神経失調症なんです」と言うとなんとなく分かったような気になってしまうようですね。

じゃぁ~と、具体的にその症状を聞いてみると実に千差万別。
なんでもかんでも自律神経失調症にあてはめられています。

ですので、「自律神経失調症なんです」と言っている人と
そうなんですか~と応えている人がまったく違う事をイメージしている場合が多々あります。
で、結局、自律神経失調症って何なの?って感じですよね。(笑)


そのまま解釈すれば、自律神経の働きが不安定になっていると言う意味ですね。
ですので、それ自体は病名ではない言うことです。

自律神経が不安定になる事によって出てくる症状は多岐に及びます。
自律神経は全身に繋がってその身体のバランスを取っていますので
それが不安定になると日常生活にも色々と支障が出てきます。

めまい、ふらつき、耳鳴り、不眠、食欲不振、まだまだ~あげていけばきりがありません。
逆に言うと自律神経が係わっていない症状がないと言えます。
つまり全ての症状に自律神経失調症と言えてしまいます。


昔なら「不定愁訴」と呼ばれ検査をしても身体的に原因はハッキリしないが
さまざまな症状を訴え、改善されないものです。
西洋医学の医師の場合、原因のハッキリわかる病気だと対応できるのですが
「つらい、痛い、だるい」などの症状だけの訴えは病気として診断できないので対処できないのが現実です。

医師だからなんでも出来ると思われますが、実は病気ではないものは治せないのです。

東洋医学では、「未病」と言う概念があります。
まだ病気ではないが、症状の訴えがあるもの
もしくは、病気と呼べるまではいかないが、いずれ症状として出てきたり
問題になりそうなもの。
そういったものにも対応する蓄積された知識があります。

「最近イライラする。怒りっぽくなった」などと西洋医学の病院に行って
先生にいっても、どうする事もできないでしょう。(笑)

でも、東洋医学では、そのような訴えにも説明が付き対処法もあります。

ただし、その原因が生育歴からくる影響が大きく係わってくる、
性格的なもの、精神的ストレスが大きいなどになってくると
東洋医学的な対処法だけではやはり無理になってきます。


今日はこのあたりで、続きはまたのちほど…